9/27(水)曇り
月末とは云え週も半ば。漸く案件も途切れて週末の目途が立つ。昼食はボスと日本蕎麦を啜る。案件を全てやっつけて定刻ジャストに退社。地下鉄を乗り継いで恵比寿へ。ガーデンシネマにて都下単館上映の韓国映画を鑑賞。キャパ93に対して単身女性中心に30名前後の入り。相変わらずいじめは社会問題として度々報道される。古今東西、集団や組織がある限り、原罪のようなものでなくならないだろう。10歳の少女たちにとって家族と学校が世界のほぼ全て。カメラは皮肉なまでの清澄なトーンで彼女たちの日常に寄りそう。児童劇団特有のこまっしゃくれた演技などしない子供たちの自然な芝居が断然良い。そこにいる誰かしらは嘗ての自分自身である。出会いや接近があって、親密になり秘密を共有し、反目や排除があり、傍観したり対決したり、そして人の痛みが判って少しづつ大人になる。まだ30半ばの繊細な女流監督は、声高に道徳的なメッセージなどを込めようとはしない。国境や年代を超えて共感できる作品だと思ふ。
9/26(火)晴れ時々曇り
早朝から2時間の残業まで昨日と同じ。昼食に同期と中華。話題は人事と健康。19:00退社して昨日同様徒歩で有楽町まで。ヒューマントラストシネマ有楽町にて独逸映画を鑑賞。単身女性中心にカップルもちらほら、キャパ63に対して観客30名前後と5割の入り。類似の多いバディ&ロードムービー。但し14歳の少年と云うのは新味か。チョウ・ユンファの子供時代のようなロシアン系悪ガキと内気で腺病質な坊やの場当たりで跛行的道行き。特段、ドラマチックな事件は出来しない。何気ない一期一会の交流をサラリと描いてはいるが、観る者はじわじわと悪童ふたりに好感をもつ自分に気が付くだろう。田園風景の緑とプラハを目指す浮浪少女の瞳が美しかった。エンドロールのアニメとラップが洒落ていた。このトルコ系ドイツ人監督は前作(100年前のアルメニア人の厄災(史実)を描いた力作)が初会であったが、娘を探して三千里・・・。地球を半周する父親の執念が鬼気迫っていたが、本作のような小品も悪くない。