12/14(月)晴れ時々曇り
退屈な在宅勤務とネット会議。愛犬と2度の散歩。夜は我が仔をトリマーへ。
11日韓国の鬼才キム・ギドクが新型コロナウィルスに罹って死亡したと新聞報道で知った。享年59。平素、これを見てやろう、と映画館へ行くことはまずない。映画鑑賞は、出来心と暇つぶしである。但し、年に何本かは、気になる監督(俳優)の演目がある。これらは、多少【遠回り】しても観に行く。この監督はそんな一人であった。
以下、ファーストコンタクトであった作品を見た後の備忘録。
追悼の意味で記す。
・・・2001年8月27日『魚と寝る女』鑑賞。(いまはなき)テアトル池袋、日曜14:50の回、観客30人強。恐い(痛い)もの観たさの若年アベック多し。上映中、小さな絶叫があちらこちらから・・・。邦題センスなし。ズバリ『湖畔の悪霊』にすべし。釣り客相手に湖で浮き部屋(?)を管理する謎の女とわけあり男との奇妙な恋愛譚。見所は、何が出て来てどんなことが起こっても不思議じゃない、幽玄な湖畔のロケーションと一言の科白も発しない主演女優の面妖さに尽きる。男女の微妙な仕草・表情、可愛い小道具など、真っ当な恋愛物のアイテムも備えているが、くだんの妖女が男を手中にするため黙々と遂行する描写はやはり恐い。釣針に託した想いと痛みは何の暗喩か?それは観た者が判断すべきこと。人を食ったラストは妙な説得力あり。何はともあれピリリと山椒が効いたような韓国映画であった。・・・・
・・・2001年8月27日『魚と寝る女』鑑賞。(いまはなき)テアトル池袋、日曜14:50の回、観客30人強。恐い(痛い)もの観たさの若年アベック多し。上映中、小さな絶叫があちらこちらから・・・。邦題センスなし。ズバリ『湖畔の悪霊』にすべし。釣り客相手に湖で浮き部屋(?)を管理する謎の女とわけあり男との奇妙な恋愛譚。見所は、何が出て来てどんなことが起こっても不思議じゃない、幽玄な湖畔のロケーションと一言の科白も発しない主演女優の面妖さに尽きる。男女の微妙な仕草・表情、可愛い小道具など、真っ当な恋愛物のアイテムも備えているが、くだんの妖女が男を手中にするため黙々と遂行する描写はやはり恐い。釣針に託した想いと痛みは何の暗喩か?それは観た者が判断すべきこと。人を食ったラストは妙な説得力あり。何はともあれピリリと山椒が効いたような韓国映画であった。・・・・
何を観ても落胆した記憶がない。スキャンダルもあり、作品同様、品行方正な人物ではなかったとは思うが、その諸作は永遠に残りマニアの間で語り継がれるだろう。合掌。