Il film del sogno

現実逃避の夢日記

燃ゆる女の肖像

2020-12-16 21:40:46 | 映画
12/16(水)晴れ時々曇り
目覚めた布団の中で朝の冷え込みが解る。7:30起床。9時まで真面目にお仕事。愛犬とお散歩&朝食。昼まで恩師あてのプライベートな長い手紙を書く。午後一番でお散歩。昨日の残飯で遅い昼食。夕方近くに特命仕事あり、いやいや着手。17:00自宅発。地下鉄1本で新宿まで。馴染みの蕎麦屋が潰れていたので吉牛ですき焼膳を食す。TOHOシネマズで18:30上映のフランス映画を鑑賞。場内8割が女性でほぼ満席。更には若年層過半。久し振りに五感を研ぎ澄まして芸術作品を観た。時代は18世紀、舞台はブルターニュ地方の孤島。美貌の肖像画家と修道院帰りの貴族のお嬢。このふたりの同性愛がテーマだが、更に召使の少女と時々お嬢のオカンが絡む。その設定だけで浮世離れしている。画面清澄、されど陰影あり、ろうそくや暖炉の火が美しい。サウンドトラックは中盤のケルト風の民謡とラストで高鳴るビバルディのみ。その効果に琴線を掻き鳴らされた。この女流監督の繊細な映像センスと精緻なシナリオは天賦のものだろう。ここ数年LGBTを扱った作品が堂々と公開されるようになったが、本作は完成度が頭抜けている。文句なし。年度ベストの一本。痺れた頭を振って歌舞伎町の喧噪を縫って帰路に就く。

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