資本主義の内幕を教えてくれる?心に野望を秘めながらシェイクミキサーを売り歩くセールスマンが、ミキサーを発注してきたハンバーガー店のオーナー、マクドナルド兄弟の斬新な形態に着目しビジネスの中枢へと入り込んでいく。
商売の拡大より、美味しいハンバーガーをどこよりも安く、早くお客に提供したかったマック兄弟を説得し、主人公は店舗拡大が可能なフランチャイズ権を獲得。
品質重視のマックの企業理念に反するものだが、アメリカでフランチャイズビジネスが一気に成長した時。
セールスマンの仕掛けは的中し、彼は予想を遙かに超える急展開に呆然とする兄弟を飲み込むように、たったの100万ドルで店名も含めて命綱の商権を買い取ることに。
何の躊躇いもなく"創業者"を名乗る。
開業時の営業形態とメニューを受け継ぎ、それを地球規模の巨大ビジネスに作り替えた。
再創業したのは、セールスマンだ。
彼がいなければあちらこちらでマクドナルドは食べられなかった。
マクドナルドはハンバーガーを売って儲けているのではなく、世界各都市の一等地に店舗を出店し、加盟店から見合ったリース料を徴収して、主な収益を得ている"不動産投資ビジネス"だという。
夢も希望もない資本主義の現実。