期待したんだけどなあ。中途半端だった。
完璧で幸せな1950年代の企業が開拓した新興住宅街に住む専業主婦が、違和感を覚えて・・・。
その専業主婦がアリス(フローレンス・ピュー)。相変わらず健康的肉体だ。ちゃんと演技してる。
でも、真相は中途半端だ。飛行機は結局何だったんだ? フランクが何をどうしようとしてるのか、結局分からないし、絶対悪として君臨するのかと思ったら、あっけないし。100名にも見たない住人で、男連中は昼間本部で何をしてるんだろうか。最終目的は何なんだ? 資金はどこからどう流れてるんだ? 医師はなんであんなに下手くその技術しかないんだ?
そこら辺をきちんと描いてくれないと。当然、マトリックスの足元にも及ばない。
不気味なラインダンスのような、バレエのような、コンテンポラリーダンスのようなシーンは、新しい方の「サスペリア」みたいだなあ。
ダラダラ進んで、あのラストなら、その後のアメリカ政府の後始末を描いた方が面白かったような気がするし。もしくは、アリスが愛に負ける結末にするとかすればいいのに。自分が苦しくなったら、殴るのかあ。バニー(オリビア・ワイルド)の生き方の方が良かったなあ。
オリビア・ワイルドが監督で、私にとっては実は好きな映画「カウボーイ&エイリアン」のお姉さんなんだが。前監督作の「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」は観てない。で、今、Wikipediaみたら、この映画を機にアリスの旦那を演じた、10歳若いワン・ダイレクションのハリー・スタイルズと付き合いだしたのかあ。この映画より、意外な結末だあ! 現実の方が凄いわ。