客を呼べる役者は出てないのに（弁護士さんは知ってた。テイトの人も見た事はある。）、ガンガンTVCM入れてるなあ。
一番有名なのは、エンドロールで「キャロナイナ」を歌うテイラー・スウィフトだなあ。映画にぴったりの歌だった。
それだけ原作が凄い有名らしいが、未読です。
ミステリー映画と期待すると、違うなあ。法廷ミステリーでもない。
ただただ、湿地帯の自然の映像が美しくて。へえ、こんな樹木やツルの植物があるのかあ、とか。自転車のようにボートに乗るんだあ、とか。きれいな風景を眺める映画だ。風景だけでなく、水の匂いも空気感も感じられた。
人間ドラマの方は、主人公が10代の女の子の青春映画だからか、残念ながら61歳の私は入り込めない。ごめんなさい。
6歳の女の子が一人でどうやって生き延びたのか、せめてお姉さん達が迎えに来れば良かったのに。初潮の知識はあったのだろうか、お風呂は井戸水を沸かしてたのだろうか。なまじ人と接触がなかったから、病気はしなかったのだろうか。福祉事務所はなぜもっと早く動かなかったんだろうか。トウモロコシの粉だけで、あんなにスクスク育つんだろうか。疑問はいっぱいだが、ベストセラー小説が原作だから、小説ではきっと丁寧に説明されているんだろうなあ。
カイアが付き合うテイトもチェイスも、あるあるの男だなあ。テイトもあの広いけど狭い世界の湿地から街の大学に行ったら、そりゃ帰ってこないだろうし。チェイスの小さな町の権力者の息子であの時代ならあの性格もあるあるだよなあ。ただ、あんな短いエッチは嫌だなあ。笑
以下ネタバレ。
衝撃のラストらしいんだが、カイアとテイトの幸せが老後が描かれ出して、あれ？いつ、衝撃のラストなんだ？と思っていたら、本当にラストだった。
でも衝撃でもない。
まあ、頑張ったんだなあと。でも、なんで証拠を残しといたんだろう？ 全部、墓に持って行けばいいのに。それとも、5年近くもほったらかしたテイトへのささやかな復讐なのかなあ。いや、帽子の件でテイトは感づいていたんだろうに。
親の暴力のせいで、暴力に対しての恐怖があるんだろうけど、小さな町だけど、もっとうまい解決方法があったあろうに。
