知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『自然の不思議・樹木 1(下枝を自ら落し成長、バオバブとセコイア)』―バオバブの種子は動物のお腹を通過後芽が出る、セコイアは下枝が根付くー

2020-12-04 21:03:15 | 自然

『自然の不思議・樹木 1(下枝を自ら落し成長、バオバブとセコイア)』

―バオバブの種子は動物のお腹を通過後芽が出る、セコイアは下枝が根付くー

 

バオバブとセコイアが自ら下枝落しをすると言われています(日本のメタセコイアは?)。 バオバブについて興味のあるウエブ情報の抜粋です。

 ”バオバブの種には『発芽抑制物質』というものが働いていて、じつはただ土に植えたくらいでは芽が出てこない。人間の子供とか、牛とか、ワラビーとかが食べて、そのお腹を通過することで、抑制物質がとれ、さらに芽が出やすいように外側の木質化したような堅い殻に傷がつく。それでやっと芽生えることができるのである。”

 『マダガスカル島のバオバブとキリン』 シルエットの美しい夕景ですが、バオバブはIUCNレッドリストでは絶滅危惧種(Endangered ver. 3.1 )に

(ウキペディアから引用)

”バオバブの、じつはあの形にはちゃんとした生物学的理由がある。
ご承知のとおり、木は緑の葉で光合成をして栄養分をつくっている。葉がたくさんあれば養分もたくさんつくれるが、悲しいかな、養分ばかりをほしいままにはできない。葉は根から吸い上げた水分も蒸発させてしまうからである。

だからバオバブは自分で下のほうにある枝を落としながら大きくなり、葉の数を減らす。そして、その分不足する光合成は、樹皮の下を緑色(葉緑素)に染めて、ひそかにやっているのである。幹が太いのも、あのなかに水分をたっぷりとためこんで、乾期を生き抜こうとしているためなのだ。

 ちなみに、ギネスブックに登録されている世界でいちばん高い木は樹高約111m35階建ビルほどの高さがあるカリフォルニアにあるレッドウッドだが、この木も自分で枝を落とすという。しかも、落ちて地面に刺さった枝はそこで根を張るというから、こちらもタダモノではない。さすがにレコードホルダーは違う。”

 『カルフォルニア州レッドウッド公園のセコイア・常緑樹』  この巨木の密集ぶりには驚く。

 

(ウキペディアから引用) 

このセコイアは深根・垂直根で樹間距離は、想像以上に小さく、データ収集は出来ていませんが、写真で見る限り数メートルないし十数メートルです。

 

樹高80メートル、胸高直径5メートル、樹齢400年から1300年ほどで、2200年のものが現在知られる最高齢である。 厚さ30センチに及ぶ樹皮や心材の色からレッドウッドとも呼ばれる。この樹皮と木質部はタンニンを多く含み、病原菌白蟻の侵入を拒む。

この厚い樹皮は、他の広葉樹が燃え尽きてしまうような山火事の際にも木の内部を守る。 北アメリカ西海岸に見られるセコイアの単層林・純林は、度重なる山火事によりできあがったものと考えられている。 自然林は普通、複層林。

 

『横浜市鶴見区の三ツ池公園のメタセコイア・落葉樹』

 

このメタセコイアも、深根・垂直根で樹間距離は、想像以上に小さく、データ収集は出来ていませんが写真で見る限り数メートルないし十数メートルです。樹高は生長すると高さ25-30m、直径1.5mになる。

 

また津波のことですが、南海トラフ地震の津波は、最大波高34mと予想されていますので、これを完全にブロックするには、底辺の幅広い、高さ34m以上の防潮堤・防波堤が必要になります。 高い崖の海岸を除く、海岸すべてに、数階建てから十数階建てビルの高さ相当の防潮堤・防波堤が綿々と連なる風景は、想像も出来ません。

 

津波対策は、東日本大震災では、防潮林は松(浅根・水平根)が多く、倒れやすく、又、燃えやすく、被害が大きかったので、ズブ素人ながら、今後の対策は、深根・垂直根のメタセコイア、セコイアや、その他の巨木の複数列の防潮林と、津波をのり越えさせる底辺の幅広い防潮堤・防波堤の組み合わせが、実現できればと期待しております。

                           (20181130纏め、20200324改 #037)

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『地球温暖化・気候変動・異常気象から、一気に気候激変へ?』ー私たちの生きている内に慣れ親しんでいる気候は過去のものになってしまうー

2020-12-02 21:44:34 | 自然

   『地球温暖化・気候変動・異常気象から、一気に気候激変へ?』

私たちの生きている内に慣れ親しんでいる気候は過去のものになってしまうー

 

最近の気候を体験していますと、気候激変(Climate upheaval)へと一気に進むのかと心配になってきています。 今まで想像していたのは、異常気象の原因は、人類の所為かと思っていましたが、どうも人知の及ばぬところ、太陽系で繰り返される大きな変動サイクルの中で起こっているようにも言われます。 更にこの古くて・新しい説、気候激変(Climate upheaval)さえも、前倒しされてきそうです。 

 

最も、相応しい、最近の気象の表現は『気温異常上昇』と思えるほどです。これから即、恐怖を感じるのは『地表に露出した、メタンハイドレード・シェ-ルオイル・泥炭等の高温による自然発火』などが起こったらと思うとゾッとします。

 

気候激変(Climate upheaval)説ですが、ネイチャー発表の抜粋です。

【2013年10月18日 AFP】地球が気候の激変を経験する時期はすでに34年後に迫っており、私たちが見知っている環境は永遠に変わってしまうとする気候変動予測が前週、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

 

 論文によると、現在の温室効果ガスの排出傾向でいけば、地球上の多くの場所が、過去に記録されている異常気象を超える気候に移行するのは2047年。仮に化石燃料の使用による排出量が安定化するシナリオであれば、2069年まで先延ばしされるという。
 
 今回の論文の主著者でハワイ大学(University of Hawaii)地理学部のカミーロ・モラ(Camilo Mora)氏は声明で「この結果にがく然とした。私たちの生きているうちに、私たちが慣れ親しんでいる気候は過去のものになってしまうということだ」と驚きを語った。

 

さて、目下の異常気象のことに戻ります。  先日(20180815)日経社会欄に載っていました。 『気候変動監視レポート』によると『昨年2017年の世界平均気温は、過去3位 』と。このような広大な地球の『世界平均気温記録』の統計データが、1891年以降あることに驚きです。 

    第1位  1981‐2010の平均に対して、2016年プラス0.45℃

  第2位  1981‐2010の平均に対して、2015年プラス0.42℃、

  第3位  1981‐2010の平均に対して、2017年プラス0.38℃

このレポートからも、異常気象は、CO2の増加が主要因の温暖化(気温上昇と海水温の上昇)による、又は太陽系規模での太陽光の変動(太陽光主要因説)で起こっているのかが簡単には判断ができないようです。 このような状況下で『ホッケースティック曲線』論争はまだ続いています。

 

先ずウエブ情報です。 

『ホッケースティック曲線』

  「この急カーブは19世紀以降の地球温暖化を物語っており、このままでは地球は悲劇的な事態に陥る。ただちに化石燃料の使用を減らして二酸化炭素の排出を抑えるべきである」

衝撃的な主張と、「ホッケースティック曲線」というユニークな命名が功を奏して、このグラフはIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書で何回も引用されるようになりました。そして、さらにマン自身が2001年からIPCC報告書の執筆者に選ばれるようになったのです。

 

これに対して過去170年、千年、4千年のスパンで気温変化を見てみると、特に、過去4千年の推移をみると、最近より高温な時代が、過去に頻発しています。 この高温の時代に、CO2が急増した事実は確認できてないようです。

『グリーンランド過去4千年の温度復元(2015年1月記)』

グリーンランドでの過去4千年の温度復元結果。 [上段] 過去170年間の結果。[中段] 過去千年間の結果。[下段] 過去4年間年の結果。「気象観測データ(赤)」と「観測と気候モデルから導出したデータ(黒)」を、「氷床コアを使った温度復元データ(青)」と比較して示す。上段の点と細線は年データ、中段と下段の赤線と黒線は十年平均を表す。緑の丸と黒線は、最近十年間の氷床頂上部の平均温度(-29.9℃;2000-2010)。

最近は、世界中で異常気象が頻発しています。 この変化する気候を日本語では、いろいろ表現していると思っていましたが、英語でも、 Global warming、 Climate change、 Abnormal weather、 Severe weatherといろいろあります。 海外のニュースでは、Severe weatherが多くなっています。

 

 気候・気象を考えるとき、その判断の為のデータは長期スパンでは、氷床コア・年輪・サンゴ・等からの推定と、最近データの推移は温度計の測定データからですが、肝心の長期スパンでの気温の正確な推移が捉え難い面がありますが、最近の、①都市のコンクリートジャングル化の拡大や、②地域によっては森林の減少等の環境の変化が大きく、最近の短いスパンでの気温データの把握も、難しいようです。 『ホッケースティック曲線』の温度上昇が継続し、過去の高温ピーク(BC2000-AD1000間の)に近づき・超える様であれば、『気候激変(Climate upheaval)』時代へ突入の恐れがあります。 

(20189015 纏め 20201202追補 #030,#365)

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