『北斎インパクトと国宝、浮世絵に国宝なし 1』
『インパクトは、印象派の語源にもと言われる『印象・日の出』にも影響を』
最近、外国の方々がよく言う『日本は凄い・日本人は凄い』と、昔、時々、先輩の方々から聞いた『世界に冠たる日本の・・・』でした。 これから余生には、少しは、この実態『ホントに凄いのか』を勉強してみたいと思いました。
北斎の最大インパクトは、なんといっても、印象派の語源にもなったと言われる『印象・日の出』にも影響を与えたと言われています。
日本の絵画史上には『凄い絵師・画家』が大勢居りますが、そのランキングがウェブ情報にありました。 国宝とランキングには、殆ど関連性がありませんでした。 芸術の世界の絵師・画家のランキング『いぶし銀の日本絵師 ベスト50』はナンセンスとは思いましたが、絵画にズブの素人の自分には、『贔屓(ひいき)の絵師・画家』については、随分と参考になりました。
ランク圏外にも、多くの画家・絵師と国宝が沢山あり、ランキングの難しさが判ります。 一部の国宝作品の追加は、他のウェブ情報からの引用です。
DNAの所為でしょうか、狩野派ファミリー6人で国宝7点は驚嘆ものです。 国宝絵画にも作者(絵師・画家)が不明の多い事にも驚きました。 いつものことですが、一般に、ウェブ情報を判断・理解するのは難しい上に、絵画のことは尚更です。
『イブシ銀の日本絵師 ベスト50』
1.葛飾北斎 『富嶽三十六景・神奈川沖浪裏&尾州不二見原』『えびすとヒラメ』『百物語・皿やしき』
『北斎漫画・10&12編』
2.歌川(安藤)広重 『近江八景之内・唐崎夜雨(やう)』『名所江戸百景・大晦日の狐火』『東海道
五拾三次・亀山&蒲原(かんばら)』
3.横山大観(たいかん) 『海山十題・黎明』『潤声(かんせい)』『紅葉』『屈原(くつげん)』
4.長谷川等伯 『紙本金地著色松に草花図』(国宝)『松林(しょうりん)図屏風』(国宝) 『千利休
画像』(国宝)
長谷川等伯と長谷川久蔵 『松に草花図・桜楓図・松に梅図・松
に黄蜀葵及菊図』(国宝)
5.棟方志功 『釈迦十大弟子』『空晴』『歓喜自板像』
6.曽我蕭白(しょうはく) 『群仙図屏風』『美人図』『達磨図』
7.雪舟 『紙本墨画淡彩慧可断臂図』(国宝)『四季山水図巻』(国宝)『破墨山水図』(国宝)
『秋冬山水図・冬』(国宝)『天橋立図』(国宝)『山水図 牧松周省・了庵桂悟賛』(国宝)
8.菱田春草 『夜桜』『夕の森』『落葉』『六歌仙』
9. 上村松園 『姉妹三人』『待月』『焔』
10.歌川国芳 『讃岐院眷属(けんぞく)をして為朝を救ふ図』『東山桜荘子』『相馬(そうま)の古
内裏』『源頼光館土蜘作妖怪図』『里すずめ寝ぐらの仮宿』
11.喜多川歌麿 『姿見七人化粧』『寛政三美人』『夏姿美人』
12.尾形光琳 『紅白梅図屏風』(国宝)『八ツ橋蒔絵硯(すずり)箱』(国宝)紙本地著色燕子花
図(国宝)
13.円山応挙 『紙本淡彩雪松図』(国宝)『雨竹風竹図屏風』『氷図屏風』
14.佐伯祐三 『ガス灯と広告』『テラスの広告』『広告貼り』
15.東洲斎写楽 『三代目大谷鬼次の奴(やっこ)江戸兵衛』『鬼次の川島治部五郎』
16.青木繁 『黄泉比良坂』『日本武尊』『海の幸』
17.鏑木清方(かぶらききよかた) 『三遊亭円朝像』『朝涼(あさすず)』
18.前田青邨(せいそん) 『知盛幻生』『洞窟の頼朝』『先斗町・清水寺~京名所八題』
19.俵屋宗達 『紙本墨画蓮池水禽図』(国宝)『風神雷神図屏風』(国宝)
『紙本金地著色源氏物語関屋及澪標図』(国宝)『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』『松島図
屏風』
20.狩野永徳 『洛中洛外図屏風』(国宝)紙本金地著色桧図(国宝)
『方丈障壁画』(国宝)(紙本墨画花鳥図・紙本墨画淡彩琴棋書画図)
21.横山操 『十勝岳』『ウォール街』『雪原』『越路十景・出雲崎晩鐘
22.与謝蕪村 『紙本淡彩十宜図』(国宝)『夜色楼台(やしょくろうだい)図』『鳶(とび)図』
(国宝)『奥の細道図屏風』
23.伊藤深水 『湯気』『暮方』
24.川合玉堂 『月天心』『深林宿雪』
25.狩野芳崖 『悲母観音図』『達磨図』
26.小磯良平 『斉唱』『練習場の踊り子達』
27.伊藤若冲(じゃくちゅう) 『野菜涅槃図』
28.黒田清輝 『鉄砲百合』『ブレハの少女』『舞妓』
29.英一蝶(はなぶさいっちょう) 『一休和尚酔臥(すいが)図』『檜に蝉図』
30.竹久夢二 『立田姫』
31.小野竹喬(ちっきょう) 『奥の細道句抄絵』『京の灯』『夕空』
32.橋本雅邦(がほう) 『弁天(騎龍弁天)』『龍虎』
33.竹内栖鳳(せいほう) 『秋興(しゅうきょう)』『宿鴨宿鴉(しゅくおうしゅくあ)』
『雪中噪雀(そうじゃく)』
34.岩佐又兵衛 『豊国祭礼図屏風』
35.酒井抱一 『三十六歌仙図貼付屏風』
36.渡辺崋山(かざん) 『鷹見泉石像』(国宝)
37.土田麦僊(ばくせん) 『大原女(め)・1927年版』『三人の舞妓』
38.川端龍子(りゅうし) 『筏(いかだ)流し』
39.富岡鉄斎 『阿倍仲麻呂 明州望月図』
40.司馬江漢 『捕鯨図』
41.坂本繁二郎(はんじろう) 『張り物』『能面』
42.安田靭彦(ゆきひこ) 『夢殿』『守屋大連(おおむらじ)』
43.速水御舟(ぎょしゅう) 『蟻』
44.福田平八郎 『鯉・1921年版』『雨』
45.東郷青児 『サルタンバンク』
46.浅井忠 『八王子付近の町』『秋林』
47.岸田劉生 『自画像』
48.藤島武二 『黒扇』
49.小林古径(こけい) 『阿弥陀堂』
50.鈴木春信 『縁先美人・見立無間の鐘』
その他の絵師・画家(上記ランキングに載ってない絵師・画家)
円伊 『絹本著色一遍上人絵伝』(国宝)
池大雅 『紙本著色山水人物図』(国宝)『紙本金地著色楼閣山水図』(国宝)『紙本淡彩十便図』
(国宝)
藤原信実 『紙本淡彩随身庭騎絵巻』(国宝)『紙本著色後鳥羽天皇像』(国宝)
久隅守景 『紙本淡彩納涼図』(国宝)
狩野松栄(狩野永徳の父) 『方丈障壁画』(国宝)(紙本墨画瀟湘八景・本墨画竹虎遊猿図)
狩野長信 『紙本著色花下遊楽図』(国宝)
狩野正信 『紙本墨画淡彩周茂叔愛蓮図』(国宝)
藤原信実(絵)、九条良経(書) 『紙本著色紫式部日記絵巻』(国宝)
住吉慶恩 『紙本著色平治物語絵詞』(国宝)
可翁 『紙本墨画寒山図』(国宝)
周文 『紙本墨画淡彩竹斎読書図』(国宝)『紙本墨画淡彩山水図』(国宝)
浦上玉堂 『紙本墨画凍雲篩雪図』(国宝)
宅間勝賀 『絹本著色十二天像』(国宝)
藤原隆信 『絹本著色伝源頼朝像、伝平重盛像、伝藤原光能像』(国宝)
豪信 『紙本著色花園天皇像』(国宝)
吉山明兆 『紙本墨画渓陰小築図』(国宝)
専阿弥陀仏 『紙本墨画親鸞聖人像』(国宝)
藤原宗弘 『絹本著色両部大経感得図』(国宝)
定智 『絹本著色善女竜王像』(国宝)
『北斎の凄さと世界に与えた、影響(インパクト)』を、最近のテレビ特番からメモって見ました。
先ずは、『北斎の凄さ』;
❶オランダ人の絵の注文を受けたこと。 さらに、オランダ紙(洋紙)が滲まないことを知り,和紙の滲みを自分の作品に活かした。 更に遠近法を取り込んだ。
➋後世は、後刷りの赤富士を認めたが、北斎の本当の狙いは初刷りの『ピンク富士(ベージュに近い)』であった。
❸漫画絵は、現在のアニメーションの元祖
❹バイタリティ、6歳から80歳まで、筆をとり、嘆きながら90歳まで描いた
自分の本来の絵は、100歳、110歳の作品だと言い、老いてもどん欲な創作欲。
❺遺作『富士越龍図』死の直前に、この力強い絵を描いた。
北斎が西洋・世界に与えた影響;
(1)北斎の秀逸な点は、その作品のダイナミックさでありユーモラスなところでもあり、写実性に富んだところでもありと、多様な画風の作品を多く残している。
(2)大胆な構図と、日本独特の色遣いは、やや柔らかくなりがちなヨーロッパの絵画の色調に、ビビッドな明るさをもたらした。
(3)『竹林の富士』はバカラのガラス工芸にも影響
(記事投稿日:2018/05/20 、#)