『湘南鷹取山でロッククライマー志望をギブアップしたとき』
ー懸垂下降中、心の中で叫んだ『高所恐怖症は直せる』は、その後も実現せずー
(記憶は、昔のことは、はっきりと、最近のことは、ぼんやりと)
湘南妙義と呼ばれる鷹取山に半世紀ぶりで行って来ました。 昔の山行きは、某メーカーの小向工場の山岳部部長に『まるで金魚の・・』の如く自主性ゼロで、ついて行っていた、だけでした。
今回は、後期高齢者の自分が、昔を思い出し、ロッククライミングもナントか出来そうかなと、思うほどの、衝動にかられた、救いようのないオオボケ振りでした。
❶『三段あぶみ(縄梯子)を使ったオーバーハングの登攀』の訓練場所、右側の壁を、垂直に、天井の壁を水平に移動して、左上の垂直の壁を登攀する。
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ここで天井を水平移動中に、ハーケンが抜け、仰向けの状態で、約3メートル背中から落下し、運よく頭は打たず、『ウグッ』と唸り、一瞬息が止まりましたが、大事にならずに、すみました。 『何事も運がすべて』。
❷『懸垂下降(アプザイレン、このドイツ語の響きは麻製ザイルだけで、専用用具は使わず、肩絡みなど体の摩擦を使って制動かけながら下降する)』。 こんな危険なことをやった時代でした。
ここでは、向って右側の壁を、懸垂下降するときに、壁の縁に立つのですが、この時、両膝が震えだし止まりませんでした。 今なら対処可能『太極拳式の大深呼吸を数回』でOKです。
左側の壁の裏から、登ってきて(当時は、自己責任で登れた良き時代)縁から見ていた子供たちが言いました『あの人、膝が震えている』と。 心の中で叫んだ『高所恐怖症は、直せる』は、その後も実現せず、クライマーギブアップの瞬間でした。
(20180217纏め、20190307改 #087)