『人類の傑作が、エジプトに、ローマに、ギリシャに、出雲に!』
『四大傑作中、大ピラミッドが、古さ・理論と技術・複合施設規模で突出』
- 4500年前の大ピラミッド・石造建築の理論と技術・太陽神信仰
- 2000年前のポン・デュ・ガールローマ水道橋・飲料水と風呂
- 1860年前のギリシャヘロディス・アッティコス音楽堂・音楽演劇
- 1310年前の出雲大社本殿・高さ16丈(約48ⅿ)木造建築、国譲りと交換条件
ピラミッドは、階段ピラミッド→屈折ピラミッド→真正ピラミッドに、発展・分類され、最も完成度の高いのは、ギザの三大ピラミッドです。
4500年前の大ピラミッドの重量軽減の間
ウエブ情報から引用
大ピラミッド断面図
1.正規の入口 2.盗掘口 3.下降通路 4.下降通路 5.地下室 6.上昇通路 7.女王の間と通気孔 8.水平通路 9.大回廊 10.王の間と通気孔 11.竪孔
大ピラミッドの内部は、多くのピラミッドの中でも特異な構造をしている。 この構造は当初からの計画であったか、あるいは幾度も設計変更が加えられたのか、諸説あるが結論は出ていない。
このような構造は、100基以上のピラミッド群にも、先例がなく、その後でも極めて稀である。 王の間の床から重量軽減の間の最上部までの総高さは21mを超える。 最近のホテルには、特にシンガポールのホテルには巨大吹き抜けが多いが、大ピラミッドの中の空間構造に驚きます。
「王の間」は東西 10.5 m、南北 5.2 m、高さ 5.8 m の巨大な空間であるが、その上部にはさらに高さ 15 m 以上もある「重量軽減の間」と呼ばれる構造がある。 「重量軽減の間」は上下 5 層に別れ、「王の間」の天井と層間は 25 ton から 80 ton もあると言われている巨大な花崗岩を並べて形作られている。
最上段は切妻形状になっている。 この「重量軽減の間」は何の為に作られたのだろうか?一般には 「王の間」にかかる上からの石の圧力を周りに逃がすためという説明がされているが、この様な多層構造がその為に必要なのだろうか? と名は体を表しているか不明です。 大ピラミッドが崩れなかった理由は不明です。 ウエブ情報にあった解説が参考になりますので引用します。
『古来より人類に数々の謎を投げかけてきたピラミッド。 一見崩れやすいと思われがちなピラミッドだが、実は大地震にもビクともしない耐震技術を備えている。
同じサイズの石を積む方が簡単なのに、なぜわざわざ石を不規則なサイズにしたのか。 その理由として、規格が同じ石を整然と積むより、不規則な石を複雑に噛み合わせて積んだ方が、耐震性が高まるからだといわれているのだ。
ギザの大ピラミッドは過去3度の大地震に襲われている。 13世紀に起きた大地震では、カイロは壊滅的被害を受けたが、ピラミッドはビクともしなかった。石の建造物は崩れやすいと考えられているが、ピラミッドは全くそれに当てはまらない。(この地震で、キャップストーン(ピラミディオン)、化粧石・化粧板も落下し、その後で、盗難や建築材料に転用されたのでしょうか、地震がなければ、昔の姿・風景が鑑賞できたのではと、残念です。)
実はギザの大ピラミッドの下には、基礎としてサッカー競技場6面分に相当する広さにわたって、1つ7トンの石灰岩がびっしりと敷き詰められており、それも高い耐震性に寄与したと考えられる。 基礎の部分に注目している研究者は少ないが、これらの巨石は800km先から切り出し、運ばれてきたとされ、途方もない難事業であったと容易に想像がつく。
大地震に遭っても、内部の部屋や通路は損壊せず、およそ4600年の月日を経て現代に至っても、東西南北に相対した側面が極めて正確に方向を保っている。これらのことからも、その耐震性の高さは窺い知れる。 建設者はそこまで見越して設計していたのだろう。』(ピラミッド建設の歴史は1000年ほど続きましたが、最も完成度の高い「ギザの大ピラミッド」は、前半の半ば、初期に建設されています。)
4500年前のカフカー王のピラミッドの頂上付近の化粧石
化粧石が貼り付け(積み上げ)られ、その頂点に載せられたのがキャップストーン(ピラミディオン)です。
ウエブ情報から引用
4500年前のメンカウラー王のピラミッドの下部に残る化粧石
ウエブ情報から引用
最後の石材であるキャップストーン(ピラミディオン)を載せる作業は最も困難な作業であったと考えられる。 キャップストーンは梃子で据え付けられたと考えられるが、レーナ―はその作業スペースを頂部周囲に木製の足場を組んで作ったと推測している。 すべての石を積みおえて傾斜路を外していくと同時に、上部から化粧材の表面を勾配なりに仕上げていく。
4500年前のクフ王ピラミッドの俯瞰図
ウエブ情報から引用
このトップに重さ10トン以上の、磨き上げ完成した『キャップストーン(ピラミディオン)』の設置はどうやったのか全く想像もできません。 平均2.6トンのキューブ石材の傾斜路での持ち上げも中間の高さまでで、それ以上高さはついては不明です。
2000年前のポン・デュ・ガールローマ水道橋
ウエブ情報から引用
紀元前に始まり、地中海沿岸に広大な領土を持った古代ローマ帝国。 道路・神殿・円形闘技場・大浴場のほか、水道の発達により水洗式の公共トイレも存在した。 平和を長く保つ方法は、ローマ帝国のどの都でも変わらない快適な暮らしを提供すること。 そのために何より大切なのは、きれいな水の確保だったが、当時のローマ都市のひとつ・ネマウススでは人口増加のため、公共施設で使用する水が不足していた。 そこで、この水不足を解消する理想の泉(ユゼスの水源)を山間部で見つけ出す。 しかし街まで水を引くには50kmもの水路が必要だった。
素晴らしい保存状態を保っているのがこの水道橋。 水不足のローマを救うために、紀元前19年、ガルドン川の谷をまたぎ、かつて約50Km離れたユゼスからニームへ水を運ぶ導水路の一部として造られた。 橋の長さは275m、高さ約48.77m。
- 下層は6つのアーチから成り、長さ 142 m 、幅 6 m 、高さ 22 m である。
- 中層は11のアーチから成り、長さ 242 m 、幅 4 m 、高さ 20 m である。
- 導水路の上層は35のアーチから成り、長さ 275 m 、幅 3 m 、高さ 7 m である。
ローマ信奉者はこう言っていますが、私見ですが、エジプトとギリシャを引き合いに出すのは、考えてしまいます。
『古代の土木工学による偉業の中でも,ローマの水道は,特に際立っています。古代ローマの総督で水道管理官であったセクストゥス・ユリウス・フロンティヌス(西暦35年‐103年ごろ)は,こう書きました。 「水を非常に多くの場所に供給するのに必要不可欠な,これほど広範囲にわたる構造物を,その気があるなら,無駄なピラミッドや,有名ながらも無用なギリシャの芸術作品と比べてみよ」。』と。
1860年前のヘロディス・アッティコス音楽堂
ウエブ情報から引用
コンサートやギリシャ悲劇の公演会場として使用されている屋外円形音楽堂。古代ローマの統治機関である元老院の議員ヘロディス・アッティコスが建設。 160年に亡くなった妻アスパシア・アニア・レギラを偲ぶ記念碑としての想いが込められている。
267年にゲルマン人の放浪部族により破壊されるなど激動の時代を経て1950年に再建されました。 ペンテリコン山の大理石で作られた32列の観客席に5,000人を収容、かつては木製の屋根で覆われ、舞台裏の3階建ての建物にアーチ型の4つの出入り口を設置。正面入り口の壁面には彫刻を飾るための9つの窪みが設けられている。
ローマの円形闘技場(コロッセウム)の建設目的との『差』に驚きます。
1310年前の出雲大社本殿・高さ16丈(約48ⅿ)木造建築
ウエブ情報から引用
歴史書『古事記』にも、出雲大社の成り立ちとして巨大神殿の逸話が出てくる。出雲大社に祀られる大國主神(おおくにぬしのかみ)は、国土の開拓で活躍した〝国づくりの神〟として登場する。 だがある時、アマテラスオオミカミの命を受けたタケミカヅチ(茨城県・鹿島神宮に祀られる)から「国を譲ってほしい」と交渉されると、大國主神は了承する代わりに一つの条件を出した。 それは「天皇と同じ立派な宮殿をつくってほしい」ということ。 それができればそこに静かに鎮まると。 具体的には「宮殿の柱を太く立て、立派な千木を差し上げてほしい」と言ったという。 それこそが出雲大社である。 となると、この記述からも巨大な柱との繋がりが見えてくる。 時代を経て、出雲大社は今の大きさとなったが、かつては遥かに巨大だったのだろう。
「縁結び」で知られる出雲大社、その社殿は定期的に遷宮が行われるが、はるか昔は想像を絶する巨大神殿だったのかもしれない。 それを示唆するのが、平成12年から13年にかけて出雲大社の境内から発見された巨大な柱。 3本1組となったスギの大木が3箇所で発見されたのだ。それぞれの木は直径が1・4mほどで、3本括ると直径約3mにも及ぶ。 この巨木は3本を束ねて一柱とし、かつての出雲大社の棟を支えていた可能性が高い。
大社には古代の巨大な本殿の設計図とされる「金輪御造営差図」が伝わるが、そこに描かれた柱と類似。出雲大社の本殿は高さ16丈(約48m)という社伝があり、その一部とも考えられる。 発見された柱は「心御柱(しんのみはしら)」や「宇豆柱(うずばしら)」で、鎌倉時代のものと推定され、この時代までの出雲大社が巨大だったことの証明となっている。
邪馬台国・出雲王国・大和朝廷の関係・変遷について、益々、興味がわいてきました。
(記事投稿日2021/11/20、 最終更新日:2024/11/28、 #425)