『自然の不思議・樹木のこと 4(バオバブは数千年も生きる不思議な植物)』
―マダガスカル西海岸とオーストラリア北部中央だけに残れた?ー
表題の『バオバブは、なぜマダガスカルとオーストラリアだけに残った』、理由は某局によって次のように説明されていました。
❶海流によってマダガスカル島の西海岸からオーストラリアの北中央部に種が流れつき、そこだけに生息した。
❷パンゲア大陸時代に陸続きであった。
バオバブの生息地はかなり広いようです。 人工的に移植されたケースも多々ありますので、 ❶と❷、どちらも、これから調査・勉強するために、ウキペディア情報から抜粋・引用、ブログに纏めました。
名称
『バオバブ』の名は、16世紀に北アフリカを旅したイタリア人植物学者が『バ・オバブ』と著書に記したのが始まり。 元はアラビア語のブー・フブーブ(種がたくさんあるもの)から来ているという説がある。
アフリカバオバブ
ウキペディア情報から引用
芽吹いたバオバブの群れ セネガル
ウキペディア情報から引用
アフリカバオバブの花
ウキペディア情報から引用
アフリカバオバブの実
ウキペディア情報から引用
特徴
サバンナ地帯に多く分布する。 幹は徳利のような形をしていて、高さは約30メートル、直径は約10メートルに及ぶ。 最大のものは南アフリカ共和国のリンポポにあり、高さ47メートル、直径15メートル。 中は空洞になることが多い。 葉は幹の上部につき、乾季に落葉する。 花は白色で大きい。 果実はヘチマのように垂れ下がり、堅い。 大木の幹には10トンもの水分を蓄えており、乾季になると葉を落として休眠する。 休眠中は、幹内の水分で生き延びる。(温暖化などと言っていられない、最近の『激甚気象下での食糧危機の救世主として』)
年輪がないので樹齢を知ることは難しいが、数千年に達するといわれる。 放射線年代測定は可能である。 2011年に枯死したジンバブエのバオバブは、樹齢2500年と推定された。 バオバブには、個別に名前が付けられている有名な古木・巨木もある。 ジンバブエの「パンケ」(樹齢約2500年)、ナミビアの「グルートブーム 」(樹齢約1500年)、ボツワナの「チャップマンバオバブ」(樹齢約1400年)そして南アフリカ共和国リンポポにあり大きさでは世界トップの「サンランドバオバブ」(樹齢約1100年)である。 だが南部アフリカではバオバブの枯死が相次いでおり、これらの古木・巨木も一部または全てが枯死した。(縄文杉並みの長寿)
原因としては気候変動、灌漑の水分で乾燥に強いバオバブの根が腐ったことなどの可能性が指摘されている。
マダガスカル南西部のムルンダバはバオバブが林立することから「バオバブ街道」と呼ばれ、観光名所になっている。
利用
アフリカ諸国では食用など様々に活用され、親しまれている。 オーストラリアの先住民族アボリジニの間では、ブッシュ・タッカーとして古くから消費されていた。 果肉は食用・調味料とされ、セネガルでは『サルのパン』と呼ばれる。 ビタミンCがオレンジより多く、カルシウムも牛乳より多いといわれる。 種子からは、油が採集できる。 また、若葉を野菜として利用する。 樹脂は煎じて解熱剤に用いられるほか、細かく裂いて編めば強靭なロープを作ることができる。
マダガスカルの企業レナラ社は2012年以降、ビタミンCや抗酸化物質を多く含む果実を住民から買い取り、化粧品や栄養補助食品に加工して販売している。 苗木を配布している団体もある。バオバブを見学する観光客を誘致するエコツアーリズムを含めた商業利用は、バオバブの保護をも目的としている。
今回のことで、このユーモラスな格好で、激甚気候に強く、食糧危機にも役立ちそうなバオバブのこと今後も勉強のためにも、是非ベランダの大鉢で育ててみようと思っています。
(20210730纏め、#363)