『一流のリーダーは「全体最適」で判断し、優先順位を決める』
『「全体最適」はリーダーのカバーする責任範囲で変わる』
『「部分最適」は個人最適⇒家族最適⇒親族最適⇒組織最適と、当然、範囲が拡大し 「全体最適」へ近づく「言うは易く行うは難し」』
民間企業の中間管理職で働いていたころに、『全体最適』と『部分最適』は、一部の経営幹部の方から時々聞かされました。 国・中央政府や地方公共団体が保有する企業『公企業』、そうでない企業『民間企業』がありますが、 この『公企業』と『官公庁(国や地方自治体の役所の総称)』では、『全体最適』と『部分最適』どう捉えて進められて、今日に到っているのか、これから勉強します。
半世紀前に民間企業は、時に製造業は総力を挙げて、勉強・研鑽したのが、米国で開発採用された『IE・産業工学 industrial engineering、作業研究Work study、時間研究Time study、ワーク・ファクタースWork factors(ストップウォッチがいらない標準時間による作業改善の原点)法』でした。
『IE・産業工学 industrial engineering…等』を実践的に採用して、輸出産業の花形、軽工業・重工業を支えた世界では、業務や仕事の定義や区分など意識もせずに我武者羅にやって成功してきました。 この世界『IE・産業工学 industrial engineering…等』では、計数化がされますので、『全体最適』と『部分最適』は、かなり自然に取り込まれていました。
ウエブ情報から引用、『全体最適』とは、会社経営や組織運営の場面において、会社や組織が抱えるシステム全体が最適化されている状態を指します。 会社経営者や企業幹部などの経営陣が会社全体の収益を最大化させるための指針として、全体最適という概念が用いられています。
全体最適と対象的な概念として『部分最適』という考え方があります。 全体最適は組織やシステム全体を最適化することに対して、部分概念は組織全体ではなく、組織やシステムの一部に着目して業務の効率化を図った状態を指します。
全体最適は会社経営者や経営幹部など、会社経営に関わる上層部が意識すべき概念であるのに対し、部分最適は現場の部長やマネージャー、スタッフ一人ひとりが意識すべき概念だといえます。
全体最適は部門同士の連携だけでなく、経営陣と各部門との連携も迅速に行われる組織構造であることに対し、部分最適は各部門がそれぞれ独立して意識決定を行い、会社全体が機能不全を起こしやすい組織構造だといえます。
日本の官公庁は『縦割り・多組織・多規制』で頑張っておられます。 ここで余談です。 その上に日本語の『漢字・ひらがな・カタカナ・カタカナ外国語・夫々の省略語』の優雅な変化と、『個人の漢字名前の読み方の自由さ』があります。この度のCovid-19対応の医療組織の事務処理のご苦労は想像に余ります。 せめて『マイナンバー』がしっかり根付いておればと!
こんな時に読んだのは、阿比留眞二氏の新著『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』でした。 仕事の単純化ですが、必ず『全体最適』と『部分最適』の壁があります。
ウエブ情報から引用
『一流のリーダーは「全体最適」、二流は「部分最適」で考える。 一流のリーダーは、常に「全体最適」を考えながら物事を判断し、優先順位を決めます。 一方、二流以下のリーダーは、知らず知らずのうちに「部分最適」の考え方で物事を判断し、優先順位を決めてしまうのです。 「部分最適」とは、個々の業務を最適化することです。一方、「全体最適」とは、仕事全体の効率や生産性を最適化することです。』
『一方、二流以下のリーダーは、知らず知らずのうちに「部分最適」の考え方で物事を判断し、優先順位を決めてしまうのです。「部分最適」とは、個々の業務を最適化することです。一方、「全体最適」とは、仕事全体の効率や生産性を最適化することです。』
『「全体最適」を考えることで、仕事の優先順位は変わってくるのです。リーダーは、常に全体最適で仕事を合理的に進めなければなりません。 劣後順位「やらないことを先に決める」。』
『では、「劣後順位」を決めるにはどうすればいいのでしょうか。 (1)「部下に振れる仕事」を見極める。 リーダーは、仕事の量をなるべく減らすべきです。 (2)「作業」をやめて「仕事」をするできるリーダーとは、「作業」ではなく、「仕事」をする人です。』
『全体最適を考えて「重要度が低い」仕事は切り捨てて、「重要度が高い」仕事に労力も、時間も注ぐのです。』
『民間企業』に比較して、『公企業』と『官公庁(国や地方自治体の役所の総称)』では、『全体最適』と『部分最適』どう捉えて進められて、今日に到っているのか、IT後進国に到ったことも、これから勉強します。
(記事投稿日:2022/12/24、#613)