『花柚子の時間差開花と結実(観察して・解かったこと)』
—柚子は葉っぱが命で「葉っぱ100枚に対して、実は一個が基準」とも—
時間差開花(この花は結実しましたが、下の大きな実は生理落果しました。
一般に、木になる果実は、葉っぱが生い茂ると、生理落果が多く、生理落果が少なければ、実が小さくなるといわれます。 それで摘果が必要ですが、柚子はこうも言われます。
柚子には葉っぱが命で『葉っぱ100枚に対して、実は一個が基準』とも・・・。
柑橘類の生き残る様を花柚子に教わりました。 柑橘類は、その葉が、木も実も守る。 『桃栗三年、柿八年』に続くのは、『柚子は九年で生りさがる』、と『柚子は九年の花盛り』等ありますが、本命はやはりこれで、『柚子の大馬鹿十八年(最近の我が家の花柚子は、これを地で行ってます)』などと言われます。
この十八年は、『葉っぱ100枚に対して、実は一個を基準』に関連するのではないでしょうか。 特に、柚子は柑橘類のなかでも葉っぱを十分茂らせ、花も沢山咲かせ結実もしますが、 その後には凄まじい生理落果があります。
反面、『金柑』や『ふくれ(福利)ミカン』などは、葉っぱの枚数と実の数の比率は、柚子ほどではありません。 いわゆるどちらも『鈴生り』になります。 隔年の場合もありますが、不作の年のことを『裏年』と言います。
我が家の花柚子
昨年の秋に、実が一個生った木の高さ約90㎝の鉢植えの花柚子を購入し、今年の2月に、大きな鉢に植え替えました。
2月に植え替えた直後から葉っぱが落ち始めて、すべての葉っぱが落ち尽しました。 これで諦めた矢先、4月には、見事に葉っぱを沢山付けました。 5月には、数十個の花が咲き、ほとんどが結実しました。 6月中には2個を残して、残り全てが生理落果しました。(これは面倒見悪さ故の、肥料・水不足に起因か)
ベランダの鉢植え柚子ですので、生理落果中に、邪魔な枝を剪定しました。 その剪定が自然の摂理に逆らったのでしょうか。 剪定付近から新芽が出て、それに花が付きました。 時間差開花・結実でした。
ズブ素人の、時季外れの剪定にも対抗し、柑橘類の生き残る様を花柚子に教わりました。
(20160705纏め、20190304改 #083)