『世界と日本の奇石・奇岩 1『五島列島・野崎島の王位石 2』
『洋上に7つの岩峰が鋸歯状に連なる「七ツ岳」の軽い縦走ルート』
長崎県長崎港から西に100キロの位置に浮かぶ五島列島は中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島の5つの大きな島の周りに大小様々の島が密集しており全ての島々を総称して『五島列島(大小あわせて152の島々からなる)』と呼ばれています。
海外で、二十数ヵ国を訪問し、香港・パナマ・シンガポール・台湾の四ヵ国には、足掛け22年余、住む貴重な経験ができました。 そんなこともあり、昔の山男は、日本には登りそこなった山が沢山あります。 傘寿を迎えた今は、グーグルマップ・国土地理院地図で、地図上登山を楽しんでいます。
千葉県九十九里海岸東北端の旭市飯岡町(旧三川村)出身ですので、洋上の山岳・岩峰には魅かれました。 今回NHKBSプレミアムで再放送された『五島列島・野崎島の王位石』を見て、その中で紹介された長崎県五島市五島列島福江島の西側、岐宿町と玉之浦町荒川にある標高431.5mの七ツ岳。 九州百名山に選ばれている五島唯一の山を知りました。 7つの岩峰が鋸歯状に並ぶ、魅力的な洋上の山脈でした。
洋上山脈の七ツ岳
ウェブ情報から引用
七ツ岳の縦走ルート
ウェブ情報から引用
花崗斑岩のホルンフェルス(*)でできた岩峰で、7つの岩峰が鋸歯状に連なっています。 また、リュウビンタイなどの南方系の植物が多く自生しており、自然の巨木などもいたるところに。 トレッキングコースが整備されていて、山頂からの、景観が良いことから、人気のスポットになっています。 余談が長過ぎました。 この洋上の七つの岩峰持つ『七ツ岳』縦走を楽しみに残して、標題『五島列島・野崎島の王位石 2』へ戻ります。
ホルンフェルス(*)
泥岩または砂岩が接触変成作用(マグマ貫入による熱で起こる変成作用)で形成される変成岩。
古代(縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良)の日本・古代日本人は凄かったことを再確認しているこの頃です。 日本人のルーツとか、遣唐使を調べるとき、この五島列島はかなり関連がありそうです。
先日、NHKBSプレミアムで、長崎県五島列島の野崎島を紹介していました。
昔、五島列島出身で、時々トライアスロンに参加する職場の仲間のアスリートが言っていました『五島列島に橋が架かった』と。 無知な自分は、暢気なもので、この橋が、九州本島と五島列島を結ぶものと当時は理解していました。
五島列島は、上五島と下五島(と、佐世保市の1島、小値賀町の2島、西海市の2島を含む)150余島からなり、又、五島列島には、2橋あります。 中通島と若松島結ぶ若松橋と、福江島の土岐湾口を跨ぐ土岐橋です。 『橋の開通直後の交通量は極少ない』とも、友人は言っていましたので、その橋は、大規模な若松橋です。
地理も地名もヤヤコシク、ウェブ情報には、こうありました。
野崎島は、五島列島小値賀島東端の約2km東に位置する。 一般的には五島列島に含められることが多いが、長崎県では小値賀島も含めて平戸諸島の一部としている。
この野崎島の世界遺産の奇石『王位石・おえいし』のウェブ情報です。
沖の神島(沖ノ島ではありません)神社社殿の奥には、古来より「おえいし」と呼ばれている巨石がそびえたっています。 頂上までの高さ24メートル、両柱の端から端までの幅 12メートル、頂上テーブルの広さ5メートル ×3メートルというとても大きなものです。 自然の産物か、人の手によるものか、その成り立ちは謎に包まれており、この石の上に神島明神が現れたという話をはじめ多数の伝説に彩られています。 (世界に巨石遺跡は沢山ありますがこの『王位石・おえいし』は自然石の奇石と信じています。)
2018/10/27新たに世界遺産となった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。 構成資産の一つである野崎島はご神体が鎮座する神の島として知られていました。
奇石『王位石・おえいし』遠景
ウェブ情報から引用
奇石『王位石・おえいし』近景
ウェブ情報から引用
これが世界遺産の一角です。 これからは、日本人のルーツとか、遣唐使についての楽しみな課題ができました。
(記事投稿日;2022/11/27、#606)