『即刻解決すべき課題が山積みでも、議論・検討の掛け声ばかり 1』
―なぜ、本質の見極めができない、無為無策、縦割り行政が、数十年続く!―
―すべて先送りの巨額のツケは、将来、すべて税金になって国民に掛かる!―
―メディアは政・官へ常に「定量的な情報」の発信提示で理解改善の実現を―
対策・改善が簡単にいかない、原因・理由は、沢山あります。
- 縦割り組織とそれに伴う縦割り規制、『庁と大臣』の増設乱発
- 大きな予算を持つ組織が、いまだに大福帳で複式簿記にできず、
- 多くの方々が『俺・僕・私、関係ねー』と国・政治に無関心常態化、
- 選挙の仕組みと、投票率の低さ、
- 行政に改善を求めたくても署名運動の困難さ、
- 外国人も見ている、一党支配体制に変化を求めない、無気力さ、
- 視聴率最優先テレビは、『怒鳴り・激高・大笑い・嘲笑』等で荒む世情、
- 外国に比べ、コミュニティが崩壊・修復なかなか進まない現状、
- 日本語『漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字混在』の難しさ、
- 微妙な意味の外国語は、日本語への変換を忘れ、まずカタカナに、
これからは、このシリーズで課題を取り上げて、調べてブログに纏めていきたいと思っています。 今回は、
熱海市『盛土』問題と異常気象下の線状降雨
20170807に撮影の空中写真を基に作成された(ウキペディア情報から引用)
被災から3日後撮影の被災地周辺の空中写真(ウキペディア情報から引用)
梅雨前線に伴う豪雨の影響で伊豆山神社付近に大規模な土石流が発生し、小規模なものも含めて10回以上の土石流が繰り返し発生したとみられる。 土石流は逢初川を南東方向に向かって海までおよそ1キロにわたって流れ出たとみられ、これにより住宅131棟が被害を受けた。
県の調査によると、土石流の起点は伊豆山地区の2級河川、逢初川の河口から上流約2キロ。過去の3次元データを基に算定した盛り土の量約5.4万立方メートルのうち、少なくとも5万立方メートルが崩落したとみられるという。起点周辺で流れ出た土砂量とあわせると10万立方メートル程度が崩れたと推計され、熱海市によると、流出面積は12万平方メートルとみられる。
消防隊員が、危機一髪全滅瞬間があったと解説をされていました。
先ずは『盛土』とは、
切土(元々の地盤を切ること)とは、まったく異なる盛土(元々の地盤に、土を盛ること)は、さらに宅地とは規制も異なり、公共工事標準仕様書では、盛土の種別が規定されています。
- A種 山砂
- B種 根切り土の中の良質土
- C種 他現場の建設発生土の中の良質土
- D種 再生コンクリート砂
A~D種のいずれの場合でも、締固めが必要です。上記は、埋戻し土と同様の基準です。
この度の土石流の原因は、
❶雨
気象庁によると熱海市網代の観測地点では、7月3日午後3時20分までの48時間で、321mmの降水量を記録し現地の7月の観測史上で最多。(線状降水帯は昔からあったが、温暖化改め異常気象化で大型化)
❷地質
現場は箱根山の過去の噴火による、噴出物や火山灰が堆積。
❸盛土
過去の地形データとの比較でこの部分は盛り土であったことが判明。
熱海市伊豆山地区の盛土について、静岡県は、県の土採取等条例などに違反するような不適切な行為があったことや、手続き違反により、指導を行っていたことを明らかにした。一方、技術基準への適合が必要だとはいえ、条例で求めているのは工事着手前の届け出で、許可は必要ない。
❹周辺の大規模土地開発
太陽光発電所の建設で土中に浸透できなくなった大量の雨水が、進入路伝いに盛り土部分に流入。
等々ありますが、想定外の異常気象、火山灰地質、盛土の管理規制、地下水脈などの因果関係の立証は、困難を極めることでしょう。 特に盛土関連の規制と運用の実態と検証は、今回の事例で徹底的に時限付きで進めてほしいと思います。
国交相が「全国の盛り土の総点検必要」と発言しながら,熱海土石流の現場は所管外と。 国交省は、農林水産、環境両省、自治体と連携し、調査を進める。 理由は『熱海市の現場の盛り土は業者から熱海市に届け出があったが、宅地造成が目的ではないため国交省の所管ではない』、縦割り組織とそれに伴う縦割り規制、『庁と大臣』の増設乱発がここにもありますが、得意の『棲み分け』で早急な調査対策をお願いします。
国交省の管轄範囲だけでも結構、繰り返しになりますが、盛土関連の規制と運用の実態と検証は、徹底的に時限付きで進めてほしいと思います。
次の課題は、日本の原発のこと、
地震国日本には、運用中(33基)、廃止・解体中(26基)、建設中・計画中(4基)がありますが、原発依存地域(市町村)の問題もあります。 原発ゼロ化を進めている、地震国ではないドイツの原発原子炉には『重機』が入れます。 日本は『否』ですので、廃炉には莫大な費用が掛かります。
(20210710纏め、#354)