◎12年ぶりに増刷された『歴史民俗学』第19号
歴史民俗学研究会(田村勇会長)が編集している『歴史民俗学』という雑誌がある(現在、休刊中)。数日前、批評社さんから、その第一九号が届いた。二〇一三年六月三〇日発行の第二刷である。第一刷の発行は、二〇〇一年三月二五日であるから、一二年ぶりの増刷ということになる。一度発行された雑誌が、一二年も経ってから増刷されるというのは、かなりレアなことではないのだろうか。
迫力ある表紙のデザインは、臼井新太郎さん。使われている写真は、木村まきさんが撮影したもので、被写体は、岩手県前沢町の町営火葬場の煙突である。
同誌同号の特集は、「極楽行きのノウハウ」で、その巻頭に置かれているのは、当時、前沢町営火葬場に勤めておられた及川一男〈オイカワ・イチオ〉さんへのインタビュー記録「ホトケを送って35年 及川一男」である。
この記録には、当時、私も関わったので、実に思い出深い。ちなみに、聞き手は、小林義孝さん(考古学者、この号の編集責任者)、田村勇〈イサミ〉さん(歴史民俗学研究会会長)、木村まきさん(詩人、この号の写真担当)、そして礫川(歴史民俗学研究会代表)である。
このインタビュー記事では、私(礫川)が、構成を担当した。当時、富士通の横置きの中古パソコン(FMVデスクパワーシリーズの初期型だったと思う)を使って、テープ起こしした原稿を入力したことなどを、懐かしく思い出す。【この話、続く】