礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

それからご飯だ、ああうれし(高村光太郎)

2018-12-13 02:05:28 | コラムと名言

◎それからご飯だ、ああうれし(高村光太郎)

 奥田良三・宮田東峰共編『われらの歌 国民愛唱歌集 第三巻』(新興音楽出版社、一九四二年七月)を紹介している。本日は、その二回目。本日は、同書の中から、高村光太郎作詞・箕作秋吉作曲の「こどもの報告」という歌を紹介してみたい。

 こどもの報告   高 村 光 太 郎
一 めがさめる、とびおきる。
  晴れても降つても、一二三。
  朝のつめたい水のきよさよ。
  こころも、からだも、はつらつ。
  お父さまお早うございます。
  お母さまお早うございます。
  みんなもお早う。
  かしこきあたりを直立遥拝。
  それからご飯だ、ああうれし。
  かうしてぼくらのその日がはじまる。
  その日がはじまる。
二 日がくれる、戸をしめる。
  勝つても負けても、ジヤンケンポン
  夜のたのしいうちのまとゐよ。
  こころも、からだも、のびのび。
  お父さまおやすみなさいませ。
  お母さまおやすみなさいませ。
  みんなもおやすみ。
  お国のまもりへ直立敬礼。
  それからお寝まき、ああらくだ。
  かうしてぼくらのその日がをはるよ。
  その日がをはるよ。

 二番の「まとゐ」は「円居」、団欒の意味である。「まどゐ」とも言う。
 なお、明日以降、このほかの歌詞も紹介する予定ですが、昨日の「目次」をご覧になって、「この歌の歌詞を知りたい」などと思われた方がいらっしゃいましたら、コメント欄を使って、その旨をお知らせください。優先的に紹介します。

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