◎「岡田首相救出秘話」(1965)を読む
当ブログでは、例年この時期に、二・二六事件関連の記事を載せてきた。持ちネタは、ほとんど尽きている状態だが、今年は、旺文社文庫の『証言・私の昭和史2――戦争への道』(1984年11月)から、「岡田首相救出秘話」を紹介してみたいと思う。
この、「証言・私の昭和史」シリーズは、よく知られている通り、三國一朗を「聞き手」としてテレビ放送されていた「私の昭和史」という番組(東京12チャンネル)の内容を書籍化したものである。
『証言・私の昭和史2――戦争への道』には、二・二六事件関係の「証言」が、ⅠからⅣまで、計四本、紹介されているが、今回、紹介する「岡田首相救出秘話」は、そのⅡにあたる。もとになった番組は、1965年(昭和40)2月25日に放送されたという。
「Ⅱ 岡田首相救出秘話」の構成は、〈証言者〉の紹介、〈証言者〉に対するインタビュー、「参考文献案内」、〈解説〉となっている。
本日は、〈証言者〉三人の紹介のところを引いてみたい。
Ⅱ 岡田首相救出秘話
〈証言者〉
迫水久常 明治三五年鹿児島に生まれる。東大卒、大蔵省入り、事件当時岡田〔啓介〕首相秘書官。終戦時鈴木貫太郎内閣の内閣害記官長、戦後経済企画庁長官、郵政大臣、現在参議院議員。
福田 耕 明治二一年福井県に生まれる。東大卒、東京市電気局入り、事件当時岡田首相秘書官。衆議院議員、華中電気通信社長、日本タイプライター社長を経て、戦後国際電々専務取締役、現在同社顧問。
小坂慶助 明治三三年に生まれる。大正一一年より昭和二〇年八月終戦まで憲兵として勤務、事件当時、東京憲兵隊麹町憲兵分隊特高班長(曹長)、その後、昭和一五年憲兵少尉となり、熊谷憲兵隊分遣隊長を経て、華中派遣、終戦時憲兵大尉。帰国後戦犯に問われ、巣鴨で三年間拘禁される。〈146ページ〉
「現在」とは、1965年(昭和40)2月のテレビ放送の時点である。証言者は、いずれも故人。迫水久常(さこみず・ひさつね、1902~1977)、福田耕(ふくだ・たがやす、1888~1970)、小坂慶助(こさか・けいすけ、1900~1972)。
当ブログでは、例年この時期に、二・二六事件関連の記事を載せてきた。持ちネタは、ほとんど尽きている状態だが、今年は、旺文社文庫の『証言・私の昭和史2――戦争への道』(1984年11月)から、「岡田首相救出秘話」を紹介してみたいと思う。
この、「証言・私の昭和史」シリーズは、よく知られている通り、三國一朗を「聞き手」としてテレビ放送されていた「私の昭和史」という番組(東京12チャンネル)の内容を書籍化したものである。
『証言・私の昭和史2――戦争への道』には、二・二六事件関係の「証言」が、ⅠからⅣまで、計四本、紹介されているが、今回、紹介する「岡田首相救出秘話」は、そのⅡにあたる。もとになった番組は、1965年(昭和40)2月25日に放送されたという。
「Ⅱ 岡田首相救出秘話」の構成は、〈証言者〉の紹介、〈証言者〉に対するインタビュー、「参考文献案内」、〈解説〉となっている。
本日は、〈証言者〉三人の紹介のところを引いてみたい。
Ⅱ 岡田首相救出秘話
〈証言者〉
迫水久常 明治三五年鹿児島に生まれる。東大卒、大蔵省入り、事件当時岡田〔啓介〕首相秘書官。終戦時鈴木貫太郎内閣の内閣害記官長、戦後経済企画庁長官、郵政大臣、現在参議院議員。
福田 耕 明治二一年福井県に生まれる。東大卒、東京市電気局入り、事件当時岡田首相秘書官。衆議院議員、華中電気通信社長、日本タイプライター社長を経て、戦後国際電々専務取締役、現在同社顧問。
小坂慶助 明治三三年に生まれる。大正一一年より昭和二〇年八月終戦まで憲兵として勤務、事件当時、東京憲兵隊麹町憲兵分隊特高班長(曹長)、その後、昭和一五年憲兵少尉となり、熊谷憲兵隊分遣隊長を経て、華中派遣、終戦時憲兵大尉。帰国後戦犯に問われ、巣鴨で三年間拘禁される。〈146ページ〉
「現在」とは、1965年(昭和40)2月のテレビ放送の時点である。証言者は、いずれも故人。迫水久常(さこみず・ひさつね、1902~1977)、福田耕(ふくだ・たがやす、1888~1970)、小坂慶助(こさか・けいすけ、1900~1972)。
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