◎ねんねのお夢に見る鳥は遠い神代の金の鵄(日本子守唄)
奥田良三・宮田東峰共編『われらの歌 国民愛唱歌集 第三巻』(新興音楽出版社、一九四二年七月)を紹介している。本日は、その三回目。本日は、同書の中から、安孫子省三作詞・古関裕而作曲の「日本子守唄」という歌を紹介してみたい。
家 庭 の 歌
日 本 子 守 唄
安 孫 子 省 三 詞
コロムビアレコード吹込
(一)
坊や、ねんねん ねんねしな
ねんねのお夢に 見る鳥は
遠い神代【かみよ】の 金の鵄【とび】
びいひよろひよろろと 輪をかいて
夢のお空を 飛びまする
(二)
坊や、ねんねん ねんねしな
ねんねのお夢に 見る旗は
赤い日の丸 国の旗
ひらひらひららと 東風【こち】けて
夢のお里で 鳴りまする
(三)
坊や、ねんねん ねんねしな
ねんねのお夢に 見る花は
まるい月夜の さくら花
ほのぼのほんのり 紅【べに】染めて
夢のお庭に 咲きまする