礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

映画『ザ・シューター』の音声解説を視聴した

2019-10-11 02:31:43 | コラムと名言

◎映画『ザ・シューター』の音声解説を視聴した

 昨日の話の補足である。昨日のコラム「映画『ザ・シューター』と映画『モダン・タイムス』」で私は、「『ザ・シューター』のアントワーン・フークア監督は、あきらかに、『モダン・タイムス』を意識している」と書いた。
 そう書いたあと、『ザ・シューター』のDVD(パラマウント ジャパン株式会社)に、「アントワーン・フークア監督による音声解説」というものが付いていたことを思い出し、昨日、これを視聴してみた。同映画のラストシーンについて、監督自身が、何か語っているかもしれないと思ったからである。
 結論的に言えば、フークア監督は、このラストシーンが『モダン・タイムス』を意識したものだということは語っていない。理由として考えられるのは、とりあえず次の三つである。
1 『モダン・タイムス』を意識しているにもかかわらず、視聴者には、そのことを明かさなかった。
2 脚本を書いたジョナサン・レムキンは、『モダン・タイムス』を意識していた。しかし、そのことをフークア監督に知らせていない。したがって監督は、このラストシーンが『モダン・タイムス』を意識したものであることに気づいていない。
3 『ザ・シューター』のラストシーンが、『モダン・タイムス』のそれと似ているのは、単なる偶然である。
 いずれにしても、昨日のコラムで、「『ザ・シューター』のアントワーン・フークア監督は、あきらかに、『モダン・タイムス』を意識している」と断定したのは、正しくなかったかもしれない。
 なお、昨日、フークア監督による音声解説を視聴してみて、いろいろと得るところがあった。これについては次回。

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