小村俊美blog~心・街・釣り・そして日々~

臨床心理士の独り言(小村臨床心理士事務所所長)

ほとんど釣りを中心とした趣味の世界のブログです

古文書の会

2008年07月12日 | 日記

月一回の古文書勉強会がありました

頼杏平の旅日記です。この人は頼山陽の叔父にあたり、彼の学問を育てた方です。広島の三好の代官を勤めた役人ですが、彼が横田~大東~松江~大社へと歩いた旅日記です。入会して3年近くになるが、ほとんど字が読めないと言う落第生です。と言うか土曜日がいそがしくて出席率が悪いからです。当然のことです。

でも、古文書は新しい発見や、わたしたちの想像のつかない事実が書かれていることも多いと思います。歴史は作られたものが多く、当時の支配者が都合の良いように解釈している部分も大きいと思います。

たとえば、戦国時代の戦闘の死者などは古文書では、矢傷が圧倒的に多く、ついで石による死者です。刀傷は1割もありませんが、映画では勇敢に戦う武将が描かれています。だから馬に乗って刀で切りあったと言うことになっています。そうしないと画像にならないからでしょう。また、武士道と言うものを確立したのは、明治に入って富国強兵政策に必要不可欠のものだったからといわれています。

百姓の年貢も表帳簿だけで検証されて5公5民などと言われています。非公式に存在する刈高帳などは公文書ではないために無視されてきました。本当に百姓が窮乏のどん底にあれば村の立派な神社や、寺院は誰が作ったのでしょうか。

そんな一面が見えてくるのが楽しいと思います。木綿街道に関わるようになり、ますますこんな矛盾が見え、面白くなりました。

現代はスピードが増してきて、なにかおいてきているような気がします。齢の性かな?明日は広島で被害者支援研修会です。

そうそう広島の町割りは平田屋佐渡守が行いました。尼子氏の下で平田の町割を作った人物です。