県立大学出雲キャンパス主催の講座がありました。
「産後うつケア・虐待予防」基礎講座 第6講の「地域における虐待予防体制」の講師を務めました。
特に、ネットワーク作りの留意点、DVとの関係、面接の注意点等をまとめ、第5講の才村関西学院大教授の後を受けて、実践での方法論を具体的に話しました。
最近、DVの問題と児童虐待が切り離せない事だという認識が深まってきましたが、ほんの数年前までは、「これはこれ」「あれはあれ」という整理のしかただったと思います。DVでは子どもは女性の付属者という認識であったように思います。夫の暴力で母子共に接近禁止命令が出ていても、母の意志で夫の元へ帰っても、本人の意思だからしょうがないという考えでした。
そこには、子どもの人権と言うものがなかなか見えてきませんでした。相談の入り口が、DV相談なのか虐待相談なのかで、子どもの予後が大きく変わっていったケースも沢山あったと思っています。
今は、大分認識が変わってきたことで、救われる子ども達も多くなってきました。
この講座、専門コースが8月スタートです。次は児童虐待アセスメントのワークショップを一日かけて行います。昨年はこれが長時間で大変でした。
昨年は、出雲、松江、浜田で行い各会場満員に近い入りでした。今年は二回目なので出雲会場だけでしたが、沢山の熱心な受講者に元気をいただきました。