明日の対談の参考にと映画「さまよう刃」を観ました。
理不尽な獣のような少年に殺害された娘の仇を狙う父と、心情的に応援する刑事やペンションの親子などを描いた作品です。
中でも印象に残った場面は若い刑事が「おれたちは人を守らずに法律を守るのか」というせりふのところでした。犯人が未成年である設定のため、少年法をどのように解釈するのか、観衆に答えを投げかけていました。
でも、作品の中の少年の設定が凶悪すぎて、ついつい殺人者の父親に心情的に共感し、観ながら何度も冷静にリセットしようとしても出来ない作品でした。少年法の問題点だけではなく、理念との葛藤をもう少し多く入れて欲しい気もしました。
また、報道被害の場面もしっかり入れながら、被害者の復讐にいたる気持ちも映像化して欲しかったです。
でも、いい映画でした。
昨年、本村さんと対談した時の彼の気持ち、今回の映画の寺尾聡の父親、共通するものを感じました。とにかく被害者が守られ、声が上げられる社会の実現が大切です。
明日は、どんな話しになるのか多少心配です。