晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

みんな生き物

2022-05-26 06:14:03 | 野菜・果樹づくり
5月26日からは七十二候の一つ『紅花栄(べにばなさかう)』です。
紅花栄とは紅花の花が咲きほこる頃のこと。
紅花は古代エジプト時代から染料や口紅として利用されていました。
他には食用の油として花びらの水に溶ける黄色の色素と、
水に溶けない赤の色素から紅色がつくられます。
山形県や埼玉県が主な産地となっています。
 

先月末に植えた夏野菜の収穫第一号です。
まだ背丈は小さいけど実をつけてくれたキュウリです。

反対にもう終わる野菜もあります。
イチゴです。

最初実が熟したころあいを見計らって行ってみたら、
見事に野鳥か獣に全部食われてしまった。
やむなくネットを覆って防御したが時すでに遅し、
その後はほとんど実をつけてくれず、
昨日が最終日となりました。
孫とのいちご狩りも幻と消えました。

ナスとピーマンの茎に大量にくっついている虫を発見した。

茎を揺するとどっさり落ちる。
一株あたり数十匹もいたことになる。
これは「ホウズキカメムシ」といって、
調べたら集団を形成してサツマイモやナス科の野菜を食害するとあった。
手で処理するには多すぎるため止む無く、
害虫駆除薬であるトレボンを散布したらいなくなった。

自然の中に生きその恵みをいただいているのは虫・鳥・獣とて同じ。
所有権を主張しつつ持ちつ持たれつで生きていくしかないのかな。

< とも生き虫も鳥もみんな生き物 >
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研修畑も移植完了

2022-05-25 06:10:15 | じねんじょ
じねんじょづくりは自分が管理する畑で栽培するのが基本ですが、
私たち部会では共同の研修畑を合わせて運営しここでも栽培しています。
その数は食用薯で約300株、来季の種イモ用に約200株ばかり。
昨日は楽田にある畑で芽出しした種イモ全てを移植しました。

先ずは芽出した種イモの掘り出しです。
根を切らず発芽部分を外さないないよう、
スコップで救うように掘り上げます。

昨日もアイドルが特別参加してくれ、
掘り上げを手伝ってくれました。
土いじりが大好きで幼稚園を休んでまで来てくれるとは、
将来が楽しみだね。

掘り上げたら定植です。
栽培容器の中心から20cmの位置に案内棒がさしてあり、
目印にして種イモを置いていきます。
容器から外すと出来が極端に悪くなるため慎重さが求められます。

植え終わったら水やりして乾燥防止で藁を被せて終了です。

アイドルを含めて26名が参加してくれ、
実質10時過ぎに終えることができました。

この共同研修畑は実に多くの利点・効果を生み出してくれています。
①文字通り新規栽培者の実践的な作り方教室である。
②将来作ってみたい人にとってはお試し教室となる。
③自然薯づくりに初めて触れる市民の体験と交流の場となっている。
 しかも収穫時にはお土産まで頂ける。
④何年も参加する人が増え中高年の居場所づくりに一役かっている。
⑤部会は収穫したのを販売して運営資金作りが出来る。
⑥部会は新規会員をこの場を通して増やすことができる。
 等々いっぱいあります。

来月からは草取りや防除など維持管理が中心になるが、
11月の収穫に向けて「夢とろろ」づくりは続きます。

< 夏日何のそのちびっ子も薯づくり >
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定植完了

2022-05-24 06:03:25 | じねんじょ
30℃近い日が続いています。
畑仕事は午前が9時から11時半くらいまで、
午後は1時半から5時ぐらいまで雨以外でており、
麦わら帽子が必須となりました。

4月5月は自然薯の栽培容器の埋め込みから、
種イモの植え付けまで連日の作業でしたが、
やっと昨日で一先ず定植が完了しました。
この先は畑全面へのマルチ敷きがあります。

今年は旺盛な需要に答えるべく、
前年比で3割増の700株近くを植え付けました。


来年の種イモ用も含めると1,000株近くになるが、
栽培面積はせいぜい4a程度で、
面積比でいくと効率の良い野菜栽培と言えます。
ただ品質の良いじねんじょを作ろうとすると、
労力を含めた栽培コストが高く営農とするには更なる工夫が必要です。

これで食って行こうとするなら数千株を栽培し、
加工品と結びつけた六次化農業が求められます。
七十路となってしまった爺様の道楽としては、
これぐらいがいいとこでしょう。

今日は楽田にて部会の共同作業日です。
こちらは数の力で一気に300株を植え付けます。

< 汗にじみ鍬ふる里にも真夏日 >

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不作為させないために

2022-05-23 06:11:45 | 地域の文化や出来事
恐らく我が町内会は市内で最大の面積を有しているのでないだろうか。
外周16kmにもなる入鹿池を抱き、
東部丘陵には広大な八曽国有林が広がっている。
わずか50戸足らずの集落がその日常を担っています。

市民が排出するゴミを焼却した後に出る、
謂わば迷惑施設ともいえる灰等の最終処分場がエリア内にあり、
昨日は地元と市との公害防止委員会でした。

通常は年明けに開催されているのだが何故か5月に召集された。
コロナ禍で2年間まともに開催出来なかった所以のようであるが、
行政側には新ごみ処理施設が令和10年に江南市へ統合新設されるため、
今後簡略して進めようとの思惑があったようだ。

この一般廃棄物最終処分場は1985年に開設されたもので、
むしろこれからが正念場でないかと発言した。
処理水をろ過する施設が機能しているうちは問題ないだろうが、
10年以降数年したら取り壊される。
搬入される廃棄物は無くなるが、
心配なのは現行堆積されている廃棄物の下に敷いてあるシートの経年劣化だ。

シートが破れてろ過処理されない有害物質が沢へ流れ田んぼに入り込めば、
言わずもがなで我が地区に公害を引き起こすし、
農業用水としての入鹿池にも甚大な被害を及ぼす。
同席された入鹿用水土地改良区も同意見でした。

熱海の土石流や明治用水頭首工の問題然りです。
行政の不作為によって委員会を簡略化してならないと強く言っておいた。
何も問題なく進めばそれはそれはそれで当たり前のことで、
もし起きた時のことを念頭に、
行政は緊張感をもって事に当たってもらいたい。

処分場の上方で計画されているメガソーラーも話題になり、
同じ問題を抱えているため必要な情報提供と対応をお願いした。

< 後世へ豊かな自然我らの務め >

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蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)

2022-05-22 06:07:57 | 地域の文化や出来事
5月21日からは七十二候の一つ『蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)』です。
蚕起食桑とは蚕が食べる桑の葉をたくさん茂る頃で、
蚕はいっぱい食べて成長します。

蚕が紡いだ繭が美しい絹となり、
人々の暮らしを支えていたため、
「おかいこさま」と敬称をつけて呼んでいました。
蚕は古来より家畜化されたたため、
野生には生息していなく自分では餌を探すこともできません。
翅はあるものの飛んで逃げだすことは出来ないとのことです。

我が集落でも往時は盛んだったようで、
蚕を飼っていた家は大概二階建てでした。
それも人が住むような家でなく中二階的な作りだったように思う。
二階が蚕の住まいで上り下りが大変だったにもかかわらず、
暖かい部屋で大きくなってもらおうと何より蚕を大切に扱っていた証です。

そんな蚕も生糸の衰退とともに消えていき、
私が物心ついた頃にはほぼ無くなっていたのでないかな。
集落にいっぱい広がっていた桑畑はもうありません。
おやつ代わりに桑の実を食べ口中を紫色にした子供の頃が懐かしい。
写真は桑の木が辛うじて一本だけ、
我が家の隣りの畑に残っていたのを今朝撮ったものです。

< 腹減り桑の実おやつせし遠き日 >
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