風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

実家の話

2007-01-03 23:44:51 | Weblog
昨日、大学生の従姉妹(21)が叔母さんとうちにやってきました。
会ったのは1年ぶり…か。
親戚と会う機会なんて正月くらいしかありませんよね。

教育学部の彼女はなんでも「民具」についてレポートを課されたとか。
そこで新年のあいさつも兼ねて納屋の中にそれを探しにきた、とのことでした。

うちは3代前までずっと農家だったので、納屋の中には用途不明の道具がたくさん眠っています。
今は田んぼは人に頼んで作ってもらっているし、そんな農具を使うような時代でもないので、
それらはもはや無用の長物と化しているんですけどね。

幼かった時分の僕はよく納屋に忍び込んで遊んでいたので、どこにどんなものがあるかなどは熟知しています。
そんなわけで従姉妹のレポート作成に協力することにしました。


久々に忍び込んだ納屋の中はほこりまみれ・・・。
農具ばかりかと思っていたらそうでもありませんでした。

唐傘お化けに今すぐにでも化けそうな唐傘。
し尿を入れて運んだとかいう桶。(肥溜めの?)
風を送って米を選別する、とうみ。
「傘地蔵」に出てくるような藁であまれた傘。
父はランプだと言い張る金属筒。
茶色の重い水がめ。
牛に引かせたという水田の草取り器。
様々な形をした鍬や鋤。
細かな日用品多数。

・・・etc

博物館に送るほどの希少価値はないだろうけど、かといって処分するのも大変。
うまく処分する方法ありませんかね。


なんとなくそれだけでは物足りなかったので調子に乗って母屋の屋根裏部屋も捜索。


曽祖父が好きで集めたという槍と長刀。
(長刀はまだ状態がよく切れそうだった…)

「きがは便郵」と書かれたPOST CARD。
中には明治の消印がついたものや、「大日本帝国(中略)少尉~殿」と書かれた葉書も。
自分の苗字も旧字体が使われていた時代があったことを初めて知りました。

あと土間で使っていたらしいお釜。

…etc


その後祖母らと話していて分かった新事実が多数。


今は風水だとか姓名判断にものすごくうるさい祖母。
若いころはそんなもの全く信じていなかったらしく、
家を建て替えるときに出てきた井戸にレンガを沈めてつぶしてしまったとか。
(注:井戸はしばしば霊的なシンボルとして扱われるので、
その世界では祀るなどして敬わねばならないもののはず。勝手につぶすなんてもってのほか。) 

若気の至りってこういうことを言うのでしょうかね、

祖母、「もし今度何かあったらその井戸のせいやけん…」


若いころから信じていればいいのか、
年を取ってからも信じなければいいのか・・・


今のうちの敷地内に井戸は全部で4個あるらしいのですが、
うち2個は場所も分かっていて処置済み。
1個は場所の見当はついているものの、未調査。
最後の1つは祖母がレンガを沈めた問題の井戸。場所は家の下。


・・・僕は信じきっているわけではないけれど、やっぱり少し気持ち悪い。
先祖は何を考えてこんなにたくさん井戸を掘ったんだろうと…。


うちは屋根の上に霊がいると言われたり(能力者?に)、家族のものでない足を見たり(弟談)
家族だと思って人影に声を掛けたけど、そこには誰もいなかったり(父談)
なにかといわくつきの我が家。
僕自身は正直弟と父の言うことはあまり信じていないんだけれど、
何かあるんかなぁと思わざるを得ない我が家なんです。