風吹く豆腐屋

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誘導に逆らう

2008-08-05 03:49:27 | Weblog
そのタイトルは有名な「ジーキル博士とハイド氏」
読んだことのある人や映画などで話の筋を知っている人も少なくないはず。

本屋をうろうろしているときに目に入ってきました。
値段もそれほど高くなかったし、有名だから外れはなかろうと衝動買い。

ページ数もそれほど多くないのですぐに読み終わりました。
個人的な感想を言わせてもらうと、面白くもなんとも無い小説でした。

というのも、普通に読んだらジキル博士の情けなさにイライラさせられるだけの小説だから。
フィクションっていうのもなんか気に入らないところ。
もう少し現実味のある話かと思っていましたが・・・。

読み終わった後、誰しもほぼ同じような感想を抱くであろう小説。
それってなんか読みがいありませんよね?


前、主義主張を押し付けるなって話を書いたのは
RPGの主人公が自分本位の正義を振りかざすのにうんざりしていたから。
この小説にもそのゲームとどこか共通したものを感じます。


異端とならないよう必死でいるくせに、集団の中に埋没するのは恐れる・・・
普通であることを願いつつ、普通であることを拒む・・・

一見、矛盾しているようですが、
人間らしさってそういうところにありますよね、きっと。


人の感性を誘導するのは悪だと思います。
完全な自由の中にそれを置くのは不可能だし、それが理想だとも思わないけれど
妙な束縛は受けたくありません。
見えない力を感じればそれに抗います。




・・・仰々しく書いてみたけど、
結局のところ、自分は素直じゃありませんって宣言しているだけです。



そして、また読むものがなくなった。今度は何読もう。