風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

ジョニー

2009-07-20 23:47:30 | Weblog
【注意;以下の記事には若干アレな内容が含まれます。
スクロールするのは大丈夫な人だけにしてください】














私とて彼が可愛くないはずがなかったので、
待てど海路の日和なき日々を送る彼を見ていると心が痛んだ。
彼がやんちゃであればあるほどに、
外界と折り合えずに孤独な一匹狼として吠えるしかない自分の姿と二重写しになる。
哀れさはいや増した。
ときたま妄想の世界で遊ぶだけで彼が貴重な才能を空費してゆくのかと思うと、涙を禁じえなかった。
 
「泣くなよ」ジョニーは言う。「ごめん。俺がわがままだったよ」

「すまん」私は言う。

そして私とジョニーは仲直りする。
まあ、そういう日々だったと思ってもらって間違いはない。



森見登美彦『四畳半神話大系』第三話 <四畳半の甘い生活> より引用

新聞連載されている小説が結構好きなので、他の作品を読んでみようと思いました。
代表作は『夜は短し歩けよ乙女』らしいんですが、あえてそれは外して。

京大農学部卒の作家ゆえに、
作品中にも京都の地名がたくさん出てくるのが特徴らしいです。
今度京都に行く機会があれば、何度も登場する「鴨川デルタ」に行ってみたいと思いました。

この小説はパラレルワールドで話が展開します。
そういう手法はあまり好きではありませんが、流行なんでしょうかねぇ。
(『ひぐらし』もそうだったし)


そう。それで、読んでいて唐突にジョニーが登場して噴いてしまったんです。

ちなみに、上記の文章はこういう文章の後に続きます。


呪われた思春期の門をくぐってこの方、我がジョニーには惨めな思いを強いてきた。
ほかの男たちのジョニーの中には、
恥も外聞も無く縦横無尽に活躍している輩もごまんといることだろう。
それなのに、私のような主人を持ったばかりに、
我がジョニーは持ち前のやんちゃぶりを広く社会一般に発揮することもできず、
真の実力を押し隠している。
能ある鷹は爪を隠すとはいえ、
血気盛んなジョニーが、かくも空しい境遇にいつまでも甘んじて―
(後略)

・・ジョニーって(以下自粛


それはさておき、エンターテイメント性の強い面白い小説です。
読みながら噴きだしてしまうところも多々あるし、

<強靭で想像を絶する細かな繊維の先ッぽが
ファンデルワールス力によって汚れ成分と分子結合を作るため、
力を入れずに軽く触れるだけでいかなる汚れも取れるという幻の超高級亀の子束子(たわし)>

こんな胡散くさいアイテムが出てくるだけで、僕にとっては十分楽しい(笑


あと、小説に登場する<明石さん>という女の子が個人的に好きです。
だから、全てのパラレルワールドにおいて
必ず主人公と結ばれてしまうのが何か悔しい(笑

快感の虜

2009-07-20 19:33:58 | Weblog
快感の虜になってしまいました。
もう引き返せません。



前からうすうす感じてはいました。
自分が美しさを認めるのは、むしろその硬いフォルムのほうだと。

尻が痛くなるのはヒトの構造上仕方ないことです。
でも、そんなのは些細なこと。
痛いからと言って、この快感を手放す気にはなれません。

ただ、社会的に見てマイノリティであるのはゆるぎない事実。
受け皿としてのこの社会には不備な点がたくさんあります。

色んなリスクを抱えた行為だということも重々承知しています。
それでも引き返せないんです。
できるのはただ、起こりうる危険を予測してそれを防ぐことだけ。

冷たい視線を浴びせられることも少なくありません。
でも、僕ら自身を非難するのは不当です。
どう思われようとも、僕らはそうせざるを得ないのだから。


自分とは違うと言う理由だけで他を排斥しないでほしいものです。






 ― ― ― ― ― ― ― ―


ということで、ロードバイク買いました。
素直にこう書けないのは、もはや性分です。

今日は海の日と言うことで、山に行きました。
地図は持たず、気の向くままに川をさかのぼっていきました。

川をさかのぼっていたはずが、気づいたら空港に着いてしまいました。
清流と言えるようなポイントを目指して登っていたので、
かなり見当違いのゴールとなってしまいましたが
今日は頑張りすぎずに引き返すことにしました。

今度こそ、しまなみの景色を楽しみながら帰省したいものです。


 ― ― ― ― ― ― ― ― 

家に帰ったら今度は父から電話がかかってきました。

吉野川上流に行ってラフィティングをしてきた。楽しかった、と
やや興奮気味に話されました。

 



やれやれ・・・血って怖いものですね。

保護者に嫌われる家庭教師のやり方

2009-07-20 13:33:46 | Weblog
駅近くの「駐輪禁止区域」にこんなメッセージが書かれていました。

「警告後3時間経過したら撤去します」

・・・ふむ。3時間以内であれば好きに駐輪していいってことですね?




親から来たメールを無視していたら電話がかかってきました。

うちの末っ子は、学生さんに家庭教師を頼んでいます。
どうも母はその家庭教師が気に入らないらしく、不満を延々と聞かされました。

今回は保護者に嫌われる家庭教師の方法を書いてみます(笑



【1.ふっかける】

正規契約だけだと企業にたくさん仲介料取られてしまうので
非正規にコマを増やしているケースが少なくないみたいです。
もちろん企業側は厳しくそれを禁じていますが、露見しなければいいだけの話。
家庭教師をするバイト側も頼む側も双方にメリットがあるんだから、そうしますよね。

それで。

その学生さん、非正規契約で正規契約以上の金額要求したらしいです。
うん、そりゃ駄目だわ・・



【2.ぶっちゃける】

「君が入試で落ちようが、自分の人生には関係ない」

なーんて言っちゃったらしいです。

そりゃそうかもしれないけどねぇ・・。
そんなこといわれたらかなり印象悪いって想像できないかなぁ。



【3.要らないことを教える】

なんでも、「水着のおねーさん見られたら嬉しいだろ?」みたいな会話をしているんだとか。

これに関しては弟自身は嫌がってはない(むしろ喜んでる?)みたいなんですが、
母のほうはここが特に気に入らないみたい(笑

多分、弟がそんなことを母に漏らしているとは思ってないんでしょうねぇ。
その油断が身を滅ぼすよ・・(笑



 


所詮バイトと言ってしまえばそれまでなんですが、
2のぶっちゃけトークはやっぱり褒められたもんじゃありませんよね。

バイトとして勉強教える人も多いと思いますが、気をつけてくださいね(笑

夏。

2009-07-20 02:25:57 | Weblog
塾の窓から見える夏の夕暮れ空はなんて美しいんだろうと溜め息をついた昨日。

曇り空の合間からそっと顔をのぞかせた青空のグラディエーションに目を奪われた今日。


夏。
 

なんかもう叫びながら駆け出したい気分です。
なんでこうも駆り立てられるんだろう。

欲望に忠実に生きることにしたこの夏。
誰に気兼ねすることもなく好きなことだけをして過ごしてやります。

夏休みが終わったときには空の表情を一番たくさん知っている人間になってみせます。