この前、ドリアンとフェラーリと夕食を食べに行ったときの話をしようと思う。
特に面白いわけでもなければ長いので、
賢明な観閲者は時間を無駄にしないためにもここで「戻る」を押すべきであろう。
なお、言うまでもないことだが携帯での観閲は想定されていない。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
間違ってもドリアンをフェラーリに乗って食べに行ったわけではない。
いくら僕が変人だとしてもそんな酔狂なことをするはずがないし、
そもそもそんな高級車を乗り回せるはずもない。
知らない人のために断っておくと、両者はともに部内のあだ名である。
先日、同期のドリアンの代理でOB会に出席したので、
その内容を伝えるために来てもらったのだった。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
待ち合わせは大学病院のロータリーの前。
時刻が19時45分だったため、特に周囲に迷惑をかける心配はなかったが
わざわざそのタイミングで携帯を忘れてくるドリアンにはあきれてしまう。
うまく会えたからよかったようなものの、
相変わらずここぞというところでへまをしてくれるのはご愛嬌。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
ドリアンの車に乗り込み、フェラーリのお勧めの店へと向かった。
最新のカーナビに案内され、ついた先は下中野の飲み屋。
フェラーリ・・・運転手がいる状態でどうして飲み屋に案内するんだ・・・?
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
目的の店は2階にあり、その下にはパスタ屋さんがあった。
いまさら他の場所に行くのも面倒だったので、そのパスタ屋で食事することにした。
平日の20時というのに、尋常じゃないほど込み合っていた。
満員だったため、メニューを手渡された状態でしばらく待つことに。
周囲を見回してみても、周りはカップルもしくはその複合体ばかり。
・・・どうしてまたこんなところに男3人で迷い込んでしまったんだろう?
パスタ+ピザ+メインディッシュ+サラダなど、
さまざまなバリエーションのセットメニューがあったが、
残念ながらどれも2名様で3000円。
仕方ないので、2名のセットメニュー+単品で注文することにした。
健康診断で過去最高の数値をマークしたと語るフェラーリや
この前、ついに自分自身の腹部を気持ち悪く感じたと告白するドリアンは
明らかに高カロリーな肉やピザを注文しようと言う。
・・まぁ、とめはしないが。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
ようやくカウンター席が空いたので、3人並んで座った。
2名のセット+単品を注文しようとすると、
一人1500円で3人分のセットメニューを提供できると店員さん。
迷うことなく、それを頼むことにした。
きっと過去にも3人で乗り込んだ変なトリオがいたのだろう。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
その店員さんいわく、セットメニューにはお酒がつくとか。
運転手の存在を忘れ、フェラーリはワインを、僕はビールを頼んだ。
まったくもって友人思いな人間たちである。
ちなみに運転手はジュースを注文した。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
結局一人1500円で出てきたのは、
●パスタ(トマトとモッツァレラ、イカスミの魚介類)
●新ジャガとベーコンのピッツァ
●眼を疑うサイズの容器に盛られた山盛りのサラダ
そしてそれぞれドリンク3人分。
ボリューム的にもコスト的にも味も満足できる秀逸なセットメニューだった。
あれだけ繁盛しているのもうなずける。
久々に会ったため積もる話…がそんなにあったわけでもなく
お酒が入っているのが二人だけだったため飲み会気分にもならかったが、
気を遣わなくていい距離というのはいいものだとしみじみ思った。
ドリアンは、人と食事をするなんていつ以来だろうとしきりに感嘆していた。
彼は健康で文化的な最低限の生活を送れているのだろうか?
最近はニコ動と勉強がすべてだという話だったが・・。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
ちなみに僕がうっかりして、
遠く離れたところに停めた車の中に資料を忘れてしまったため
店の中でOB会の話はできなかった。
本末転倒とはこういうことを言うのだろう。
とぼとぼ車の中に帰り、暗い車内で資料を渡して説明した。
わずかビール500mlでぐるぐるしていたそのときの僕が
どれだけきちんと説明できたか怪しいものである。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
どうしてあのときのことをこんなにシニカルな気分で
書いてみようと思い立ったのかは定かではない。
フェラーリに借りた「月と6ペンス」の影響かもしれないし、
日曜日の真夜中という状況がそうさせているのかもしれない。
特に面白いわけでもなければ長いので、
賢明な観閲者は時間を無駄にしないためにもここで「戻る」を押すべきであろう。
なお、言うまでもないことだが携帯での観閲は想定されていない。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
間違ってもドリアンをフェラーリに乗って食べに行ったわけではない。
いくら僕が変人だとしてもそんな酔狂なことをするはずがないし、
そもそもそんな高級車を乗り回せるはずもない。
知らない人のために断っておくと、両者はともに部内のあだ名である。
先日、同期のドリアンの代理でOB会に出席したので、
その内容を伝えるために来てもらったのだった。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
待ち合わせは大学病院のロータリーの前。
時刻が19時45分だったため、特に周囲に迷惑をかける心配はなかったが
わざわざそのタイミングで携帯を忘れてくるドリアンにはあきれてしまう。
うまく会えたからよかったようなものの、
相変わらずここぞというところでへまをしてくれるのはご愛嬌。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
ドリアンの車に乗り込み、フェラーリのお勧めの店へと向かった。
最新のカーナビに案内され、ついた先は下中野の飲み屋。
フェラーリ・・・運転手がいる状態でどうして飲み屋に案内するんだ・・・?
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
目的の店は2階にあり、その下にはパスタ屋さんがあった。
いまさら他の場所に行くのも面倒だったので、そのパスタ屋で食事することにした。
平日の20時というのに、尋常じゃないほど込み合っていた。
満員だったため、メニューを手渡された状態でしばらく待つことに。
周囲を見回してみても、周りはカップルもしくはその複合体ばかり。
・・・どうしてまたこんなところに男3人で迷い込んでしまったんだろう?
パスタ+ピザ+メインディッシュ+サラダなど、
さまざまなバリエーションのセットメニューがあったが、
残念ながらどれも2名様で3000円。
仕方ないので、2名のセットメニュー+単品で注文することにした。
健康診断で過去最高の数値をマークしたと語るフェラーリや
この前、ついに自分自身の腹部を気持ち悪く感じたと告白するドリアンは
明らかに高カロリーな肉やピザを注文しようと言う。
・・まぁ、とめはしないが。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
ようやくカウンター席が空いたので、3人並んで座った。
2名のセット+単品を注文しようとすると、
一人1500円で3人分のセットメニューを提供できると店員さん。
迷うことなく、それを頼むことにした。
きっと過去にも3人で乗り込んだ変なトリオがいたのだろう。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
その店員さんいわく、セットメニューにはお酒がつくとか。
運転手の存在を忘れ、フェラーリはワインを、僕はビールを頼んだ。
まったくもって友人思いな人間たちである。
ちなみに運転手はジュースを注文した。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
結局一人1500円で出てきたのは、
●パスタ(トマトとモッツァレラ、イカスミの魚介類)
●新ジャガとベーコンのピッツァ
●眼を疑うサイズの容器に盛られた山盛りのサラダ
そしてそれぞれドリンク3人分。
ボリューム的にもコスト的にも味も満足できる秀逸なセットメニューだった。
あれだけ繁盛しているのもうなずける。
久々に会ったため積もる話…がそんなにあったわけでもなく
お酒が入っているのが二人だけだったため飲み会気分にもならかったが、
気を遣わなくていい距離というのはいいものだとしみじみ思った。
ドリアンは、人と食事をするなんていつ以来だろうとしきりに感嘆していた。
彼は健康で文化的な最低限の生活を送れているのだろうか?
最近はニコ動と勉強がすべてだという話だったが・・。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
ちなみに僕がうっかりして、
遠く離れたところに停めた車の中に資料を忘れてしまったため
店の中でOB会の話はできなかった。
本末転倒とはこういうことを言うのだろう。
とぼとぼ車の中に帰り、暗い車内で資料を渡して説明した。
わずかビール500mlでぐるぐるしていたそのときの僕が
どれだけきちんと説明できたか怪しいものである。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
どうしてあのときのことをこんなにシニカルな気分で
書いてみようと思い立ったのかは定かではない。
フェラーリに借りた「月と6ペンス」の影響かもしれないし、
日曜日の真夜中という状況がそうさせているのかもしれない。