北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2020.7.18 『長峯山』(350m) 長い林道を歩いて藪へ
この週末は月形町の山に登ることとし、
金曜の夕方Hiromi と出かけた。
地形図を眺めると、
樺戸山地の南端にポツリポツリと、
三角点を有する面白そうな山々が見受けられる。
その中で今回は月形ダムから、
長い林道を歩いたのち、
藪漕ぎを経てピークに至る、
『長峯山』に登ってみることにした。
金曜の夕方月形ダムに向かうと、
ダムのすぐ手前に施錠された、
鎖のゲートが現れ、
すぐ横には駐車スペースがあったので、
そこで車中泊とした。
土曜の朝7時15分、
駐車地をスタート。
すぐ月形ダムに出た。
この月形ダムには思い出がある。
私の子供たちが小学生のころ、
このダムのすぐ下に流れる川で、
川エビをすくって遊んだものだ。
そして最後にここを訪れてから、
既に32年もの年月が流れたことを思うと、
感慨深いものがあり、
しばし湖面を眺め思い出にひたった。
『長峯山』へは月形ダムでせき止められたダム湖の、
西側に続く林道を歩いて行く。
林道はスタートして間もなく、
イタドリがはびこりだし少々心細くなる。
いずれどこかで廃道となり、
そこから先へは進めなくなるのでは、
と不安な気持ちになる。
湖側の草丈が高く湖面を見下ろすことができない。
蛇行しながら北に向かって進む林道は、
いつしか湖を離れ、
ポン須部都川の右岸を歩くようになる。
そんな中で次なる山行で利用するための、
別の林道分岐を確認して行くが、
3本現れるはずの林道が、
1本しか確認できなかった。
他の2本は完全に廃道となってしまったようだ。
林道が小さな橋を渡り、
ポン須部都川の左岸を歩くようになると、
このルートで大きなポイントとなる分岐が近い。
8時35分、ダムから5km歩いてその分岐に達した。
そして分岐を右に入った。
ここまでほとんど高度を上げることなく、
ほぼ平坦に進んできた林道は、
ここで高度を上げていくことになる。
と同時に日差しが強くなり、暑い暑い!
そして8時50分、Co.220で最期の分岐に達した。
しかしここからの林道は草が密生し、
既に廃道となっていた。
ただ路面を覆っているのが、
笹ではなく柔らかい草だったので助かった。
それをかき分けて進んで行くと、
北東方向に樺戸山地の核心部が姿を現した。
『隈根尻山』から『三角山』までが、
迫力ある姿を見せている。
9時25分、林道終点。
なぜここが終点なのか不明だ。
ここが終点ならここまで林道を開削した意味は?
林道終点から獣道を、
また草をかき分けながら進み、
頂上直下に到達したが、
最期の登りは標高差60mの急斜面に、
密度の濃い笹がびっしりだ。
それをいくらか登ってみたが、
とても登りきれないと、
一旦下ってルートを再考察。
そして笹ではなく草つきの斜面を登って、
上部の笹藪に入ることにした。
これを決行するもやはり斜度がきつく、
柔らかい草をつかんでは滑り落とされ、
それでも諦めず繰り返し、
10時05分、四等三角点「長峯山」。
頂上は樹木に覆われて展望はないが、
南の樹木の裂け目から、
月形ダムの湖が見えていた。
下りはより笹の濃い部分を、
笹をつかみながら獣道に下り、
林道終点に戻ってまずは「ホッ・・・」。
その後最終林道分岐まで戻ってダニチェック。
あとは暑いが風通しのよい林道を、
ただ淡々と引き返した。
Hiromi は相変わらず元気がよく、
面白くない冗談を連発する。
「いいからお前は余計なこと言わないで、
ただフツーにしてれ。そしたら笑えるから」。
暑さでくたびれモードの私は、
Hiromiの笑えない冗談には、
とても付き合っていられない。
そしたらHiromiのやつ、
「こんにゃろ!」だと。
12時20分、月形ダム。
ここで湖を眺めながら昼食とし、
12時50分駐車地。
最期の藪漕ぎはきつかったが、
なかなか面白い山行を終え、二人して満足。
月形温泉に移動して、
ゆっくり昼寝をしたあと入浴。
そして『分監山』麓にて車中泊とした。