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2020.7.25 『上幌倉』(429m)  赤平市を見下ろす山へ

 四連休三日目の朝は、

赤平市西豊里町の山中で目覚めた。

南に見える歌志内市の『神威岳』(かもいだけ)が、

白いガスに包まれて姿を消していた。

旧産炭地の赤平市は、

私が中学~高校時代を過ごした滝川市の隣町だ。

その後大学進学で地元を離れ、

「札幌トヨタ自動車」に就職して滝川市に戻った。

その際2年間赤平市を担当したことがあり、

私には馴染みのある町だ。

ただ当時とは大きく変わってしまい、

街中の風景も道路も、

以前とは全く違って見える。

今回の『上幌倉』(三等三角点)は、

地形図を眺めて面白そうだと思ったこと、

そして頂上まで破線ではあるが林道が続いているので、

現在藪漕ぎを避けなければならないHiromiにとってもいいかなと、

この四連休中の一座に組み入れた。

 ほぼ中腹の駐車地をスタートし、

狭いながらも舗装された林道を登って行く。

かつては炭都として栄えし頃の名残りか、

林道はどこまでも舗装されている。

ただ標高260m辺りからは、

路面が荒れている上イタドリがはびこって、

明らかに廃道となっていた。

更に登って行くと災害で地盤が崩れ、

ガードレールの基礎が宙に浮いている場面も。

それが妙に野性味を感じさせる。

そんな場面を越えた先に現れたゲート。

錆びてはいるが鎖で頑丈に施錠されていた。

施錠したまま放置され、

廃道と化してしまったものだ。

舗装道路はCo.330で切れて、

その先に広大な伐採風景が広がった。

広く伐採された風景を目にするのは気持ちがいい。

しかしながら、その先に続くはずの、

地形図に示された破線の道がない。

それはあくまでも容易に推測できたことで、

さてどうするかと思案した時に、

現在のHiromiの脚の状態(ウルシかぶれ)では、

とうてい約300mの濃い笹漕ぎは避けなければならない。

Hiromiは私に一人で行ってくれと言うが、

一緒に登っているのにそういうわけには行かず、

今回はここで断念することにした。

また近い将来必ずここを訪れよう。

まだ9時過ぎに駐車地に戻つた。

そして時間がある中での次なる行動は、

滝川市にある私の家の墓の様子を見ること。

昨年墓石の一部を何者かによって損壊された。

しかしながら今回は無事だった。

そのあと再度高校時代の恩師の奥様を訪ねることにした。

それは先日伺った際に奥様が話されていたことが、

耳について離れなかったからだ。

奥様はこう言われた。

「パンが食べたいんだけど、

近所に一軒だけあったお店が閉じてしまったので、

バスに乗って買いに行かきゃならなくなった」と。

そんな話しを聞いてしまっては、

当然その願いを叶えてやらなければ!

またHiromiに付き合ってもらい、

その日の昼食弁当と菓子パン、

食パンをたくさん買って行った。

奥様は大変喜ばれ、

冷凍して大事に食べるとおっしゃっていた。

 恩師宅に別れを告げたあとは、

新十津川町にてこの先登る予定の山への林道偵察をし、

浦臼町の「鶴沼温泉」で汗を流し、

万字峠へと車を走らせた。

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