北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2021.6.14 『取富多志内』(とりっぷたしない・491m) Kasaneに言われたG-SHOCK!
『取富多志内』には、
ちょうど一ヶ月前、
GW明けに一人で登っている。
今回はKasaneからのオファーがあったので、
再びこの山に登ってみることにした。
するとたった一ヶ月で、
周りを取り囲む植物の状況が一変していた。
昨日の朝9時、
新十津川町の「新十津川温泉」駐車場で合流。
Kasaneは道北からやってくる。
以前えらく遅刻してきたことがあったので、
この朝は少々緊張して待っていたが、
9時少し前にやってきて、「ホッ・・・」。
すぐに移動してここから近い、
「日進貯水池」へ。
「日進貯水池」は風景がいい。
貯水池脇を林道が奥へと伸びていくが、
辺りの風景を眺めながら歩きたいので、
貯水池を駐車地とした。
9時10分、スタート。
歩き出してすぐKasaneから質問が。
「ここヒグマいますか?」。
「そりゃいるさ」。
すると Kasaneが車に戻り、
何かを取り出して腰にぶら下げた。
それはナタだった。
ヒグマが襲ってきたとき、
それで追い返すのだが、
どっこいおじょうさん、
これでは小さすぎる。
もっと大きくて重いナタでなければ刃が立たない。
そしていざという時には、
ナタの刃の方ではなく、
肉厚の背の方で、
思い切り叩かなければならない。
刃を当てても分厚い毛皮に、
ツルツル滑ってしまって効果がないそうだ。
おおっと、前置きが長くなってしまった。
約1.5km歩いて小沢を渡り、
対岸の藪に入って上部の伐採地に出た。
一ヶ月前には殺風景だつた伐採地が、
今は緑一色で美しい。
私同様Kasaneも伐採地の風景が好きだと言う。
それは良かった!
伐採地の最上部から、
再び藪に入り林道を目指す。
この林道は貯水池から続くものだが、
途中ひどい笹に覆われてしまっているので、
それを避けてショートカットした格好だ。
その後はしばらく快適な林道歩きとなる。
伐採地もあちらこちらに広がる。
そして驚いたのがウドだ。
林道の両脇に伸びきってしまったウドが、
延々と続いていく。
このところそんな林道の風景を目にしてきたが、
ここは規模が違う。
林道は390mくらいから草付きとなる。
そしてイタドリの成長の早さに、
改めて驚かされる。
また「タニウツギ」のピンクの花が美しく、
この後どこまでも咲き乱れるタニウツギに、
Kasaneがいちいち反応し、
「きれい」、「きれい!」、「きれい!!」、
を連発して行くことになる。
林道は地形図の「388m標高点」を過ぎたあたりから、
笹が出始めて歩きにくくなる。
それを回避できるところは逃げるが、
できない箇所は突入するしかない。
植物の威力は恐ろしい。
一ヶ月前より進行に時間がかかる。
Kasaneは「私身体が仕上がってますから、
スピードアップしてください」、
などと言ってくるが、
やめてよねえ、年寄りなんだからぁ・・・
ヒグマが木に登った爪跡を見たり、
ピンクの「タニウツギ」を楽しんだり、
藪にもがき苦しんで、
12時ちょうど、三等三角点「取富多志内」。
標石周りは前回笹刈りをしておいたので、
Kasaneも感心するくらい、
きれいなままだった。
そして記念撮影。
と、「ないっ!?」。
腕時計がない!
あっちゃ~っ!
藪を漕いでいるあいだに、
擦れて外れてしまったらしい。
いやあショックだ。
そして落とした時計もG-SHOCK。
そこでひとの気持ちを顧みないKasaneがひと言、
「これがホントのG-SHOCK」ですねえ」。
うっせ~っ!
8年間1秒たりとも狂ったことのない、
愛用のG-SHOCKだった。
いやあ、気に入っていたのにぃ・・・
ガックリ・・・
下山しながら足下を見て歩くも、
藪の中でそれが見つかるはずもなく・・・
藪からまたウド街道を歩き、
伐採地から貯水池へ。
14時50分、駐車地。
ここは水辺のためか、
強力な蚊が襲ってくるので、
Kasaneとはほとんど無言で別れた。
そして帰途に着き、
地元に戻ってホームセンターへ直行。
クラシックデザインの「G-SHOCK」を探した。
するとあったんですねえ!
即購入、15,000円なり。
ひどくショックを受けた日だったが、
同じものを手に入れられたことで、
そのショックが消し飛んでしまった。
それにしても、二日続けて落とし物とは、
俺もホントにモウロクしたかぁ~