goo

2021.6.19 『本鳥遠別』(ほんうえんべつ・443m)  長い藪尾根を歩いて

 昨日の朝Hiromiを迎えに行き、

栗沢町で「シコロの沢林道」に入った。

林道の入口から4kmほど車を走らせ、

舗装が切れる手前の、

広い待避所を駐車地とした。

「本鳥遠別」には、

今年の1月に栗山ダム奥の、

除雪された林道を利用して登っている。

(その時の記録)

ただ積雪期なので、

当然三角点標石を目にしていない。

それで無積雪期に、

それを確認したいと思っていた。

今はウィークデーに、

一人で登ることが多いので、

いつでも挑めるが、

この山はHiromiも登らせてやりたかった。

 8時35分、駐車地をスタート。

すぐ対面の藪に入った。

そして尾根を伝って、

地形図上の「365m標高点」を目指そうとした。

ところがけっこう藪がうるさい。

それで一旦尾根を乗っ越して、

南側の広い伐採地に下った。

その先のことは、

昨秋偵察に訪れているので、

林道と尾根の関係が頭に入っている。

しばらく伐採地の中の林道を歩く。

伐採地は広くて気持ちがいい。

林道はやがて樹林帯に入り、

適当なところで尾根に取り付いた。

この後は延々と、

藪の尾根を進むことになる。

藪の濃さが心配だが、

それはやってみなければわからない。

はじめは薄かった尾根上の藪だが、

じきに濃くなり、

「これは無理かな?」、

という思いがよぎった。

それでも行けるところまで、

と歩を進める。

するといつしか、

古い作業着跡が現れ、

それが予定したルートの尾根に沿って続く。

これを利用しない手はなく、

それが長く続いてくれることを願った。

また、進み行く尾根には、

けっこう枝尾根が現れるので、

要所にピンテを付ける。

南向きの尾根は、

Co.360で東方向に大きく向きを変える。

そしてここがルート中のポイントだった。

ここで尾根筋を間違えると、

全く違う方向に進んでしまう。

進路を変えても尚、

作業道跡は続く。

そこにシカ道があれば、

これはまたラッキーなことになる。

結局ありがたい作業道跡は、

地形図上の「414m標高点」まで続いてくれた。

まあ、作業道跡とは言っても、

全面が笹に覆われているのだが、

それでもただの藪を漕ぐよりは楽だ。

「414m標高点」からは、

一旦大きく下って登り返す。

そして二つの小ピークを越えると、

いよいよ最後の登りだ。

最後の登りは意外に斜度があり、

草木につかまって登る場面も。

締めくくりは前を行くHiromiの、

「あった!」と言う声。

11時20分、二等三角点「本鳥遠別」

この標石にお目にかかるのを、

ずいぶん楽しみにしていた。

ここは私の原風景の中の一座だ。

積雪期に登ってはいるが、

藪漕ぎでは初めてなので、

バウムクーヘンで儀式。

ここで昼食としたが、

今年の1月に賞味期限が切れている、

インスタントラーメンはまずかった。

 下山は登路のルートを、

そのまま引き返す。

Hiromiを前に立たせ、

ルートファインディングと、

ピンテの回収訓練とした。

2ヶ所ほどルートを逸脱しようとしたが、

あとは概ね正確に下った。

最後は登路での伐採地には出ず、

その前に林道に下った。

駐車地までの距離は長くなるが、

もう藪を抜け出したかった。

林道に下って約1.5kmほど歩き、

13時55分、駐車地。

誰も来ない立派な林道で、

ゆっくりとあとかたずけをし、

最寄りの「シャトレーゼゴルフ場」の温泉へ、

汗を流しに向かった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )