北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.2.27 『大峠』(519m) 490でリタイア
昨日の朝起きて6時過ぎに外に出ると、
地面の雪が凍らずに融けていた。
夜間に氷点下まで下がらなかったのは、
今冬昨日が初めてだった。
車の温度計を確認すると1℃。
しかしそれに伴い曇り空から、
かすかに雨が降っていた。
まずHiromiを迎えに行き、
夕張に向かった。
すると途中から雪模様となり、
どうにも鬱陶しい。
1週間前同様湿った雪が降りしきり、
辺りの風景もよく見えない中を、
さてどこに登ろうか?
車を走らせながらあれやこれやと、
考えを巡らせる。
そして出した結論が、
登川峠からの「大峠」だった。
石勝樹海ロードを夕張から日高町方面に向かい、
「登川トンネル」を過ぎて間もなく、
右手に広い駐車帯が現れる。
ここを駐車地として、
スノーシューでスタートした。
まだギリギリ厳冬期、
パウダー状の雪にスノーシューが沈む。
新たな林道ができていた。
昨夏この辺りで工事車両が動いていたことを思い出す。
ふくらはぎの肉離れは、
前日帰宅してじっくり冷やした。
すると前日は刺すような痛みを感じて、
無理するとまずいことになりそうだったのだが、
この日は鈍い痛みに変わっていた。
あまり無理はできないが、
もう大丈夫だ。
駐車地から針葉樹林に入り、
尾根を選んで登って行く。
針葉樹林から広葉樹林へ。
そして突然前方が開けて、
北電の送電線を支える鉄塔が目に飛び込んでくる。
それに向かって急登だ。
前を行くHiromiは急斜面を直登する。
脚力に自信のあるHiromiは、
まずジグを切ることなく直登しようとする。
そんな登りに耐えきれず、
途中でジグを切る私。
この斜面を登りきると、
送電線が続く東方向の景色が一望できる。
すごい高度感だが、
この日は細かく湿った雪が降り続き、
そんな風景もパッとしない。
その後は緩斜面の広い尾根となり、
それを詰めて行くと前方に稜線が目視でき、
9時05分、「540m標高点」。
地形図にその標高が記されている。
そしてここからは、
東側は緩やかだが、
西側はスッパリと切れ落ちた、
稜線の上をほぼ南東に向かって歩くことになる。
稜線上はその性質故、
アップダウンが激しい。
細かい雪がいつまでも降り続いて不快だが、
晴れていたなら素晴らしい稜線歩きだろう。
「540m標高点」から1kmほど歩くと、
急に倒木が増えだして歩きにくくなった。
前を行くHiromiはあくまでも尾根の頭にルートを取り、
倒木をかいくぐって進むが、
その「くぐる」という動作が嫌いな私は、
尾根の頭を外して東側の斜面を、
トラバースするように進む。
すると倒木越えに四苦八苦しているHiromiより、
スピードが上がった。
それで先を行った私がHiromiを待っていてると、
追いついてきたHiromiが言った。
「Amigoさんのルートが正解!」。
「お前どこから目線!?」。
9時55分、Co.490で分岐となった。
目指す「大峠」まで約500m。
しかし一旦急下降する。
下りられるがかなりきつい斜度だ。
そこでやめることにした。
晴れていたならそのまま進んだ。
しかし降り続く雪と辺りを包むガスに、
苦労してその先に進もうという意欲がわかない。
そこで賞味期限の切れたバウムクーヘンを食べて引き返すことにした。
バウムを頬張りサプリのボトルを口にした私にHiromiが、
「全部飲めないんじゃないの? 開けたはいいけども」。
「ブ八ッ!」吹き出した!
「大きなお世話ですから!」。
さて下山開始だ。
と思ったらまた不出来のHiromiが、
「帰り前行ってみれ、さっき速かったぞ」。
「だからぁ、いったいどの目線で言ってんだっちゅうの!?」。
今冬の大雪にはまいったが、
こいつにも毎度まいるわぁ・・・
復路でまたアップダウンを繰り返し、
11時05分、駐車地。
雪はひどく降りはしないが、
止むことがないので、
あとかたずけも落ち着かない。
土曜日は天気がよかったんだけどねえ・・・