この時期は、体験授業や、入会説明のお申し込みが多くなります。
その教室の責任者が鋭意対応させて頂いておりますが、時に、「何でもっと早く手を打たなかったのですか?」と尋ねてみたい気になる、そんなお子さんのケースがあります。
それも、いわゆる並大抵の出来なさではなく、例えば中学1年生も夏休みに差し掛かる今頃になって、まだ三単元のsがどうの、be動詞の判別がどうのといった話ですと、これを限られた期間内で全てクリアして、夏休み明けの学校の授業に完璧に追いついていくことは、かなり厳しいです。
勿論、これだけの話であれば別です。
でも、多くの場合、全ての科目で苦手な単元が少なくとも二つや三つはあるのが常ですから、そういうものを同時並行で処理していくのが難しいという、そういうわけです。
夏休みは長いといっても、たかだか40日程度。
途中にはレジャーの予定もあるでしょうし、その他もろもろ予定もあることでしょうから、勉強だけに集中できるのは、せいぜい3分の一、またはそれよりもっと少ないかもしれません。
となれば、ここでできる量は自ずと制約がありますし、その中では、「遅れを取り戻す」くらいがせいぜいで、秋からの勉強の予習まではなかなか手が回らないかもしれません。
何が言いたいかといいますと、「だから、この際えり好みしないで、手が空いた時~もっと言えば、無理に時間を作ってでも~今出来ることからすぐに始める」ことが肝心、ということです。
はっきり言いますが、勉強面でなにがしかの問題を抱えている子(とその保護者の方)に限って、よく「いろいろ考えてみたい」という、それ自体は聞こえのよいことを言われる方がいますが、「考えながら」その間も出来ることから着手すればよいのに、その間はまるで免罪符でも手にしたかのように何もしないのであれば、なんをかいわんやですよね。
厳しいことを言うようですが、これまでも多少でもそういう傾向がなかったでしょうか。その結果としての今があるのではないでしょうか。
知らぬ間に、或いは無意識にそういう負の行動パターンに陥ってしまっているのであれば(その恐れは多少当たっていると思います)、目先の行動パターンから脱却することで現状は打開できるものでもありますよね。