前にも書いたことがありますが、世のお母さん方の多くが国語の勉強について大きな誤解をしておられます。
これはACSだけのことかと思ったので、他の幾つかの学習塾の人にもきいたのですが、皆さん同じことをいっていました。
誤解の内容を一言で言うと
「国語なんか、日本人なんだからその気になればすぐに出来るでしょ」
これです。
「すぐに出来る?」
いやいや、出来ないから今の点数や成績があるのであって、ここは素直にその現実に向き合うことが必要なのではないでしょうか。
では、何故出来ないのか?
なんだか禅問答のようですが、その理由は「やらないから」、「すぐに出来ると誤解または安心しきって結局先延ばしにしてやらないから」。
これだけ見れば、国語以外の他の科目も一緒のようですが、国語の場合、国語ならではの特徴があります。
それは、文章読解それ自体に意味があることです。
子供達の何割かは、この文章読解が極端に苦手です。
その文章で、筆者が何を言いたいのかを適切に捉えることができません。
これにも多くの理由がありますが(子供達自身の人生経験の少なさから来る他人の心情理解力の乏しさや、或いは読書量そのものの少なさなど)、実際の勉強の場面では、それが」そのまま試されます。
文章読解が苦手だと、例えばこんな問題もその意味がわかりません。
「次の表とグラフを見て、日本とASEAN諸国、およびそれ以外の諸国との過去と現在の貿易高の変化を読み取り、その変化の理由を100字でまとめなさい」
どうですか?
普通に読んでも分かりにくい文章ですよね。
これを持ち時間50分程度で理解して、しかも適切な答えを書かなければいけません。
これも「日本人なんだからその気になればすぐに出来る」ものでしょうか?
社会だけに限りません。
中学校では、他の科目でも、多かれ少なかれ同じような難解な設問文が次々現れます。
その都度、それらを適切に読み取る。読み取ることが、答えを出すための前提条件になります。
で、結論です。
国語を舐めてはいけません。
それどころか、かなり根性入れて勉強しないと、この科目はいつまでも子供達の目の前に立ちはだかる壁であり続けるに違いありません。
だから、がんばって国語をやりましょう。
出来たら、塾ではなるべく国語の授業も取ることを強くおススメします!
※上に書いたのは、神奈川県高校入試で実際に出題されたものをカスタマイズしたものです。
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