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速報:塚本幼稚園が遂に軍国主義教育の見直しを表明

2017年03月31日 22時39分06秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を

 国有地払い下げ疑惑で揺れる森友学園の経営する塚本幼稚園が、遂に右翼的教育方針からの転換を表明しました。日本会議との関係も清算したのか?これまでの軍国主義教育やヘイトスピーチから脱却する契機となるか?それとも、単なる世間を欺くためのポーズに過ぎないのか?今までが今までだったので、正直言って俄かには信じがたいものがあります。しかし、もし本気でそう考えているなら、私もささやかながら応援したい。「新理事長から皆様へ」というタイトルで、3月30日付で当該幼稚園HPに掲載されました。以下がその全文です。

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 はじめに、本学園小學院建設に伴う国有地売却問題に関しまして、先月来約一か月以上にわたり、世間をお騒がせしていますこと、また、本学園在園幼稚園児及び保護者の皆様、そして小學院入学予定だった児童及び保護者の皆々様方にも大変ご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。

 まずは今回の一連の騒動やその背景など、我々の反省すべき点や再発防止策の検討内容を公表すべきところではありますが、年度の切り替えとともに我々の運営体制も刷新いたしますので、この際、甚だ恐縮には存じますが、本学園の今後についてご説明申し上げたく存じます。

 本学園が運営しております塚本幼稚園幼児教育学園は、前理事長の教育理念に基づき、子供達一人一人の中に常に脈動し続けている逞しい生命力・無限の可能性・その子にしかない個性を認め、指導者が”明るい表情””正しい言葉””賛嘆の言葉””愛情のこもった態度”で引き出し伸ばす教育を実践してまいりました。しかしながら、この理念を具現化した具体的なカリキュラムについては、マスコミ等の報道やご批判にもありますように、ともすると、「愛国教育」、「国粋主義」と捉えられ、具体的には「教育勅語を暗唱させる幼稚園」、「自衛隊行事に参加する幼稚園」とのご指摘を受け、社会問題化するに至りました。これらは全て、教育基本法が平成18(2006)年に改正された際に新たに設定された「我が国と郷土を愛する態度を養う」との教育目標を、幼児教育の現場で生かそうとした前理事長なりの努力と工夫の結果であると理解しております。

 しかしながら今般、新年度より新体制にて再出発するにあたり、平成18(2006)年改正の教育基本法に基づく前理事長の教育理念と方針及び指導法を批判的に総括し、「幼児教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものである」との基本的な認識に立ち返り、我々の教育内容を再検討いたしました。

 その結果、なによりも生命と人権の尊重を基本におき、その上で幼児の健やかな成長のために、過度の知育偏重とならない、特定の思想信条に拘束されない、そして幼児に対して、健康、安全で幸福な生活のために必要な基本的な習慣を養いつつ、身体諸機能の調和的発達を図るという、文科省幼稚園教育要領に明示された幼稚園教育の原点に立ち返ることが必要であるとの結論に達しました。今後は、教育基本法が昭和32(1947)年〈ママ〉に制定された際に示された「われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。」との指針を常に念頭におきつつ、内容・カリキュラムを柔軟に見直して参ります。

 また、前理事長時代に各方面よりご指摘を受けました差別・ヘイトスピーチ問題に関しましても、なぜそのようなご指摘を受けるに至ったのかを全職員とともに精査し、改善すべき点があれば真摯に反省するとともに、今後、問題の発生を根絶する事をお約束いたします。

 かかる反省内容や改善方針を着実に実地に移していくために、大阪府・大阪市をはじめとする行政当局のご指導を常に仰ぐことを改めてお誓い申し上げます。さらには、法曹家・教育専門家などで構成される外部検証委員会を設置し、そのご指導を仰ぎ、常に自分たちの行為を批判的に検証していくことをお約束申し上げます。

 本学園は祖父森友寛創設以来、70年以上にわたり、地域における幼児教育の担い手として、何よりも地域の皆様と共に歩んでまいりたいと努力して参りました。4月から始まる我々の新体制が地域の皆様に受け入れられ、少しでも本幼稚園に通ってよかったと思って頂けるように、職員全員がその職責を全うし、幼児教育の実践に努めていく所存です。どうか本表明の意味するところをご理解頂き、更なるご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 学校法人 森友学園
 理事長 籠池町浪 

http://www.tukamotoyouchien.ed.jp/wp-content/uploads/07216f9fab6acf7d288005900360f996.pdf

(追記)

 塚本幼稚園退園者の会ブログでは、やはり上記の同幼稚園「再出発」宣言を「茶番」と一刀両断の下に切り捨てています。確かに、実際に自分の子どもに虐待を加えられた側としては、とてもあんな通り一遍の表明だけでは納得できないでしょう。まず時期的に、明後日からはもう新年度に入るという、3月末のギリギリの時期になっての、余りにも遅きに失した表明でした。しかも、表明の内容も、今までの「極右繚乱」調から比べれば、はるかにマシですが、それでもあの程度では、文科省や大阪府の許容する範囲内に「極右色」を薄めただけで、軍国主義教育そのものを放棄したわけではなさそうです。HPには教育勅語やその他の従来からのコンテンツも残したまま、あの「再出発宣言」だけ見せられても、到底信用する気にはなれないでしょう。
 金賢姫や蓮池透、宗教法人「生長の家」の例のように、今まで頑迷固陋でどうしようもないと思っていた人や集団でも、何かのきっかけで急激に変わる事も実際にあるので、塚本幼稚園の今回の「再出発」宣言についても、私は半信半疑ながらも一抹の期待を抱いていました。が、やはり、まだ手放しに礼賛する訳にはいかないようです。塚本幼稚園が、この「再出発宣言」を実際にどのような形で実践していくのか、もう少し様子を見ようと思います。

コメント (1)
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