前回記事に補足します。確かに相模屋の「おだしがしみたきざみあげ」は便利ですが、それでも所詮フリーズドライのレトルト商品。やはり「焼いておいしい絹厚揚げ」などの生の商品の方が美味しいです。
こんなフリーズドライの商品に頼らなければ食事も出来ないような、貧困な食生活や住環境も問題であると私は考えます。私が今住んでいるのは家賃3万数千円のワンルームで、ミニキッチンとユニットバスが付いています。IHのシステムキッチンで、ミニ冷蔵庫も最初から備わっていました。それと入居時に購入した電子レンジとパックご飯で、毎日自炊も可能です。
でも、コンロが1口しかないので、おかずを二つ同時に調理するには、ちょっとしたコツが要ります。コンロで煮炊きしながら、電子レンジでチンしなければなりません。二つ目のおかずはすぐチンできる物でなければなりません。だから、どうしてもレトルト食品に偏ってしまいます。それが嫌ならスーパーの総菜売り場で売っているおかずを買って来る他ありません。冷蔵庫もワンドアの単機能タイプなので野菜室や冷凍庫はありません。だから冷凍食品の買い置きが出来ません。
毎週土曜日17時から17時半まで、毎日放送4チャンネルで放送される「住人十色」という番組があります。松尾貴史と三船美佳の軽妙な司会で、ユニークな住居に住む住人のお宅を訪問する番組です。私はこの後17時半から放送されるニュース番組「報道特集」を、私はこの番組こそ唯一残されたまともな調査報道番組として評価しているので毎週視聴する関係で、その前に放送される「住人十色」も割と観るのですが、やはり住環境の違いを認識せざるを得ません。
「住人十色」に登場するのは全て中産階級の住人です。かつてはこの中産階級こそが、かつての日本における「一億総中流社会」の主柱でした。でも今や、これらの住人は、私からすれば「恵まれた階層」でしかありません。もはや「中流階級」ではなく立派な「支配階級」です。
方や好きなだけリフォーム出来、好きな料理が作れる「住人十人十色」の住民と、私のようなミニキッチンとユニットバスのワンルームに一人で暮らし、「おだしがしみたきざみあげ」などのフリーズドライの食品に頼らなければ、満足な食生活も送れない住民の違いは何なのか?
日本国憲法14条の「法の下の平等」や25条「誰でも健康で文化的な最低限度の生活を送る権利」は、もはや「絵に描いた餅」でしかないのでしょうか?
石川県能登半島で、いまだに避難所でのテント生活や車中泊で夜を過ごさなければならない被災者、トイレも満足に出来ない被災者の困窮ぶり。自民党の裏金の一部でも被災者支援に回す事が出来れば、こんな困窮なぞたちどころに解消出来ます。もはや、この国には「公助」は存在しないのか?
この格差こそ問題にしなければならないのではないでしゅうか。震災被災地の企業を支援する「共助」も大切ですが、それ以上に「公助」不在の現状も問題にしなければなりません。決して「自助・共助」だけの美談で終わらせてはなりません。
住人十色~家の数だけある 家族のカタチ~
#TVer