「アベノミクス」に宣戦布告! 共産党はどうする。
共産、12年ぶり選挙区議席確保の可能性
共産党は参院選序盤情勢で、2001年以来、12年ぶりに選挙区選で議席を確保する可能性が出ており、議席を伸ばした6月の東京都議選の勢いが続いている。
共産党は、1998年参院選で15議席(選挙区選7議席、比例選8議席)を獲得した。2001年は東京選挙区で1議席獲得したのにとどまり、その後、3回の参院選では選挙区で議席を得ることはできなかった。
今回は、東京選挙区(改選定数5)や愛知選挙区(同3)などで議席を確保する可能性がある。選挙区選で複数の議席を獲得すれば、15年ぶりとなる。
6月の都議選は、投票率が低く、固い組織票を持つ共産党の伸長につながったとみられる。参院選も投票率は前回より下がるとの見方があり、共産党に有利に働く可能性がある。共産党としては、安倍政権への批判票の受け皿となることを目指す構えだ。(2013年7月6日06時45分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news2/20130705-OYT1T01355.htm?from=ylist
今度の参院選で共産党が躍進するらしい。共産党が躍進なんて、もう何十年ぶりだろう。
遥か昔の革新自治体華やかなりし70年代はさておき、十数年前の90年代後半にも共産党が一時期躍進した事があった。ちょうど、ITが職場に入ってきて、正社員がどんどん非正規のバイトに置き換えられていった頃だ。私が生協を辞めたのもその頃だ。昔の社会党が社民党と名を変え、自民党と連立を組んだり、民主党に鞍替えする議員が一杯出てきて、「もう社会党ではダメだ、共産党しかない」という声が次第に大きくなって、共産党が躍進したんだ。「おっ、やっと民主連合政府が出来るか」と、私も喜んだものだった。
しかし、そんなに甘くはなかった。今度は社民党に代わって民主党が台頭してきた。自民党も、「改革に反対するならたとえ自民党でもぶっ壊す」と大見得を切った小泉首相の登場で、すっかり息を吹き返してしまった。「よし、そこまで言うなら自民党にまた任せてみよう」という声が次第に大きくなり、共産党への期待はすっかりしぼんでしまった。
その後は、小泉構造改革による格差拡大や相次ぐ失政で、自民党から民主党に政権交代。しかし、民主党政権も結局は自民党と何ら変わらず、やがて「第三極」を名乗る「維新の会」に取って代わられる事に。その結果、小泉首相よりも更に「ぶっ壊す」度の高い小沢一郎や橋下徹、渡辺喜美に人気が集まり、共産党はすっかり影が薄くなってしまった。私自身も、一時は小沢に自民党政治をぶっ壊してくれる事を期待して、選挙区は民主党に入れたり、橋下や渡辺らの弱者蔑視・上から目線の発言に辟易しつつも、「もうこいつらには勝てない」と内心諦めていた。「橋下が今度はこんな事まで言って来た、どうしよう」と、そればかり気になっていた。
でも、やはり「奢れるものは久しからず」だった。一時は人気絶頂だった橋下も、選挙での野合劇や口から出まかせ発言の連続で次第に化けの皮がはがれ、慰安婦発言ですっかり信用を失ってしまった。楽観は禁物だが、必要以上に怖れる必要もなかったのだ。もう金輪際、小沢や民主党なぞには入れない。次からは選挙区も再び共産党に入れる事にする。
今や自民党は、強敵の小沢や橋下にも打ち勝つ事が出来たという事で、今度の参院選でも圧勝の勢いらしい。安倍政権は、アベノミクスとか言う経済バラマキ政策をエサに票を集め、衆院選に続いて参院選でも過半数を取り返した後は、いよいよ憲法改正に手をつけようとしている。マスコミは「時代遅れの9条をどうする」とか、そんな話ばかりしているが、問題はそればかりじゃない。「公共の秩序維持」の名の下に、今以上にデモや表現の自由が規制されようとしているのだ。(写真は週刊プレイボーイ7月15日号中吊り広告)
その流れに危機感を抱いた人たちや、弱者を顧みない政治に怒る人たちの票が、再び共産党に向かいつつあるらしい。共産党は、この前の東京都議選で議席を倍増して世間をアッと言わせたが、今度の参院選でも、東京・大阪・京都を初め、幾つかの選挙区で議席を得る可能性が出てきたのだ。
私は今まで共産党に対して、確かに他党のように平気で公約を反故にしたりブレたりはしないが、その反面、余り変わり映えもしない、パッとしないというイメージを持ってきた。しかし、今度からネットでも選挙活動が一定出来るようになった事もあってか、共産党も徐々に変わりつつあるようだ。カクサン部とかいうのを作ってネットでえらく宣伝しだしたし、候補者に若者をどんどん立てるようになった。若者といっても他党のようなタレントではなく、地味な普通の若者ばかりなのだが、自分たちと余り変わらない「フツーの若者たち」が、他党とは違い格差是正や子育ての充実もちゃんと主張しているという事で、結構、穴人気になっているらしい。
今日もこの後、会社は休みなので、知人に頼まれていた共産党ビラの全戸配布をする予定だが、正直言って今までは、腐れ縁で半ば義務的にビラを撒いているだけだった。どうせ、「こんなん撒いても余り効果はないだろう」と思いながら、渋々撒いていた。でも、今回は大阪でも議席回復が見込めるようだ。候補者も、当初は「何だこんな名前を聞いた事もない新人を立てて」と思っていたが、それが却って、それまでの如何にも共産党っぽい議員とは違う新鮮味を感じるようになった。地元ラジオ局で派遣村の宣伝をやっていた人らしい。これでこそビラ撒きのしがいもあろうと言うものだ。
しかし楽観は出来ない。全国各地に革新の知事や市長が続々と誕生していた頃とは時代が違う。今や憲法も変えられようとしている。その下で、今まではまだどうにか守られていた、労働基準法や生活保護、私学助成などの権利もどんどん奪われようとしている。あれだけの事故を起こし、せっかく「もう原発に依存しないでやっていこう」となったのに、またぞろ原発推進。目先の利益に目を奪われて、農業も医療保険もなし崩しのTPPにも大賛成。今やそういう時代なのだ。
また、固い組織票を持つと言われる共産党も、昔と比べたら大分弱くなった。「ベルリンの壁」崩壊で、今まで共産党支持だった人も「第三極」や無党派に流れてしまったのだ。たかが一つの選挙で、共産党の議席が幾つ伸びるかだけに一喜一憂していられないという事を、党自身がどれだけ分かっているか。それが問われている選挙だと思う。
共産、12年ぶり選挙区議席確保の可能性
共産党は参院選序盤情勢で、2001年以来、12年ぶりに選挙区選で議席を確保する可能性が出ており、議席を伸ばした6月の東京都議選の勢いが続いている。
共産党は、1998年参院選で15議席(選挙区選7議席、比例選8議席)を獲得した。2001年は東京選挙区で1議席獲得したのにとどまり、その後、3回の参院選では選挙区で議席を得ることはできなかった。
今回は、東京選挙区(改選定数5)や愛知選挙区(同3)などで議席を確保する可能性がある。選挙区選で複数の議席を獲得すれば、15年ぶりとなる。
6月の都議選は、投票率が低く、固い組織票を持つ共産党の伸長につながったとみられる。参院選も投票率は前回より下がるとの見方があり、共産党に有利に働く可能性がある。共産党としては、安倍政権への批判票の受け皿となることを目指す構えだ。(2013年7月6日06時45分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news2/20130705-OYT1T01355.htm?from=ylist
今度の参院選で共産党が躍進するらしい。共産党が躍進なんて、もう何十年ぶりだろう。
遥か昔の革新自治体華やかなりし70年代はさておき、十数年前の90年代後半にも共産党が一時期躍進した事があった。ちょうど、ITが職場に入ってきて、正社員がどんどん非正規のバイトに置き換えられていった頃だ。私が生協を辞めたのもその頃だ。昔の社会党が社民党と名を変え、自民党と連立を組んだり、民主党に鞍替えする議員が一杯出てきて、「もう社会党ではダメだ、共産党しかない」という声が次第に大きくなって、共産党が躍進したんだ。「おっ、やっと民主連合政府が出来るか」と、私も喜んだものだった。
しかし、そんなに甘くはなかった。今度は社民党に代わって民主党が台頭してきた。自民党も、「改革に反対するならたとえ自民党でもぶっ壊す」と大見得を切った小泉首相の登場で、すっかり息を吹き返してしまった。「よし、そこまで言うなら自民党にまた任せてみよう」という声が次第に大きくなり、共産党への期待はすっかりしぼんでしまった。
その後は、小泉構造改革による格差拡大や相次ぐ失政で、自民党から民主党に政権交代。しかし、民主党政権も結局は自民党と何ら変わらず、やがて「第三極」を名乗る「維新の会」に取って代わられる事に。その結果、小泉首相よりも更に「ぶっ壊す」度の高い小沢一郎や橋下徹、渡辺喜美に人気が集まり、共産党はすっかり影が薄くなってしまった。私自身も、一時は小沢に自民党政治をぶっ壊してくれる事を期待して、選挙区は民主党に入れたり、橋下や渡辺らの弱者蔑視・上から目線の発言に辟易しつつも、「もうこいつらには勝てない」と内心諦めていた。「橋下が今度はこんな事まで言って来た、どうしよう」と、そればかり気になっていた。
でも、やはり「奢れるものは久しからず」だった。一時は人気絶頂だった橋下も、選挙での野合劇や口から出まかせ発言の連続で次第に化けの皮がはがれ、慰安婦発言ですっかり信用を失ってしまった。楽観は禁物だが、必要以上に怖れる必要もなかったのだ。もう金輪際、小沢や民主党なぞには入れない。次からは選挙区も再び共産党に入れる事にする。
今や自民党は、強敵の小沢や橋下にも打ち勝つ事が出来たという事で、今度の参院選でも圧勝の勢いらしい。安倍政権は、アベノミクスとか言う経済バラマキ政策をエサに票を集め、衆院選に続いて参院選でも過半数を取り返した後は、いよいよ憲法改正に手をつけようとしている。マスコミは「時代遅れの9条をどうする」とか、そんな話ばかりしているが、問題はそればかりじゃない。「公共の秩序維持」の名の下に、今以上にデモや表現の自由が規制されようとしているのだ。(写真は週刊プレイボーイ7月15日号中吊り広告)
その流れに危機感を抱いた人たちや、弱者を顧みない政治に怒る人たちの票が、再び共産党に向かいつつあるらしい。共産党は、この前の東京都議選で議席を倍増して世間をアッと言わせたが、今度の参院選でも、東京・大阪・京都を初め、幾つかの選挙区で議席を得る可能性が出てきたのだ。
私は今まで共産党に対して、確かに他党のように平気で公約を反故にしたりブレたりはしないが、その反面、余り変わり映えもしない、パッとしないというイメージを持ってきた。しかし、今度からネットでも選挙活動が一定出来るようになった事もあってか、共産党も徐々に変わりつつあるようだ。カクサン部とかいうのを作ってネットでえらく宣伝しだしたし、候補者に若者をどんどん立てるようになった。若者といっても他党のようなタレントではなく、地味な普通の若者ばかりなのだが、自分たちと余り変わらない「フツーの若者たち」が、他党とは違い格差是正や子育ての充実もちゃんと主張しているという事で、結構、穴人気になっているらしい。
今日もこの後、会社は休みなので、知人に頼まれていた共産党ビラの全戸配布をする予定だが、正直言って今までは、腐れ縁で半ば義務的にビラを撒いているだけだった。どうせ、「こんなん撒いても余り効果はないだろう」と思いながら、渋々撒いていた。でも、今回は大阪でも議席回復が見込めるようだ。候補者も、当初は「何だこんな名前を聞いた事もない新人を立てて」と思っていたが、それが却って、それまでの如何にも共産党っぽい議員とは違う新鮮味を感じるようになった。地元ラジオ局で派遣村の宣伝をやっていた人らしい。これでこそビラ撒きのしがいもあろうと言うものだ。
しかし楽観は出来ない。全国各地に革新の知事や市長が続々と誕生していた頃とは時代が違う。今や憲法も変えられようとしている。その下で、今まではまだどうにか守られていた、労働基準法や生活保護、私学助成などの権利もどんどん奪われようとしている。あれだけの事故を起こし、せっかく「もう原発に依存しないでやっていこう」となったのに、またぞろ原発推進。目先の利益に目を奪われて、農業も医療保険もなし崩しのTPPにも大賛成。今やそういう時代なのだ。
また、固い組織票を持つと言われる共産党も、昔と比べたら大分弱くなった。「ベルリンの壁」崩壊で、今まで共産党支持だった人も「第三極」や無党派に流れてしまったのだ。たかが一つの選挙で、共産党の議席が幾つ伸びるかだけに一喜一憂していられないという事を、党自身がどれだけ分かっているか。それが問われている選挙だと思う。
共産には、告示日周辺に行われたメディア調査で「自民に次ぐ支持率」とか、5.9%、7.1%、8.7%、など日を追うごとに高まる支持率が出ており、選挙区でも東京、大阪、京都に次ぎ神奈川、埼玉、愛知、千葉などで急上昇のメディア観測が出ているので、慌てた体制派メディアは共産躍進を押さえ込みに入った。それが「衆参のねじれ解消」を意図的に争点化する報道や「維新、みんなを民主現職が押さえ」云々の共産外し報道となって表れている。
しかし実際には、複数定数選挙区では、ほぼ全ての選挙区で共産候補が焦点になり始めている。
3、4、5人区だけでなく、2人区でも共産には当選の可能性が出始めている。共産候補は、既に京都が当選圏に入っているだけでなく、北海道・東北や関東、近畿の定数2人区で2議席目を争い始めている。
これが、体制派メディア内にいる共産シンパから寄せられた今回の参議院選挙序盤の特長だそうである。
メディアによって宣伝されてきたこれら・・・・
すべて共産党を排除したいための「企み」だったように思います。実際、共産党は選挙のたびに議席をへらし、「もう終った党」などといわれる有様。私の近所(横浜市)でも、党員の方は高齢の方か多く、「共産党は先行きどうなるだろう」と思っていました。
すべて上記の「企み」がうまく働いていたからだと思いますが、この「企み」がうまくいかなくなってきたようです。民主党があまりにもくだらない政治を行ったために、また自民党に支持が移る(ナンで?)。でも、自民が衆参両院で圧倒的多数を得たとしても、やがて破たんするでしょう。民主はたしかにダメでしたが自民はもっとダメですから。
「企み」に加担し演出してきたメディアは、自民や民主に失望している人の受け皿として、「第3極」なるものを作り出し、様々に演出してきましたが、これの化けの皮のはがれ方が思ったより早いですしね。
大阪選挙区の、たつみコータローさん、なかなかいいですね。共産党の候補もだいぶ若返ったようだし、これから巻き返してもらいたいですね。