・「国民教育」を撤回=「洗脳」批判で香港政府 時事通信 9月8日(土)20時56分配信
【香港時事】香港の梁振英行政長官は8日、中国人としての愛国心を教える「国民教育」について緊急記者会見を開き、事実上の導入撤回を発表した。民主派から「中国共産党の独裁体制を美化する洗脳だ」などと批判の声が出て反対運動が盛り上がったことから、9日投票の立法会(議会)選で親中・親政府派が不利になることを恐れ、撤回を決めたとみられる。
国民教育は今年度から2015年度にかけて小中高校で段階的に導入する予定だった。しかし、梁長官は会見で、(1)導入するかどうかは各校が決定する(2)3年以内に全面的に導入するという期限は設けない―との新たな方針を明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120908-00000116-jij-int
・「国民教育」反対で大集会=12万人参加と主催者-香港
【香港時事】香港政府本部前で7日夜、中国人としての愛国心を教える「国民教育」導入に反対する集会が開かれ、主催者発表で12万人、警察の推計で3万6000人が参加した。集会は1日から連日開催されているが、7日の規模はこれまでで最大となった。
民主派を中心とする国民教育反対運動の盛り上がりは、9日投票の立法会(議会)選挙で民主派各党の追い風になる可能性がある。
中国天安門事件(1989年)の犠牲者を追悼する6月4日や香港返還記念日の7月1日以外の集会・デモにこれほど多くの市民が参加するのは異例。国民教育について、反対派は「中国共産党の独裁体制を美化する洗脳だ」などと主張している。(2012/09/08-01:08)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201209/2012090800025&rel=&g=
ネットで上記のニュースが目に留まったが、今日は久々の日曜出勤なので簡単にコメント。
かつては天安門事件などを見て、「非暴力のデモや集会を武力で弾圧するとは、何て中国は非民主的で野蛮な国か」と思った人も多かったでしょう。ところがどうですか。今はその中国においても、民衆は「国民教育」の撤回に追い込んだのです。
翻って日本ではどうでしょうか。デモやストをことごとく忌み嫌い、脱原発デモ一つやるにしても「私たちは警察には楯突きません、政党や労組は参加させません」と断らなければ世論の協賛も得られず、「愛国教育」そのものの橋下の教育・職員教育基本条例や、その下での口をこじ開けての「君が代斉唱」強制にも反対しない多くの日本人は、今や民主主義の面でも中国人に遅れを取ってしまいました。
幾ら制度上は複数政党制で「政権交代もどき」が行われても、肝心の国民が奴隷のままでいる限り、政治なんて絶対に変わりっこないのです。今こそ日本人は、上記の「国民教育」反対に決起した香港の人々を見習うべきでしょう。
【香港時事】香港の梁振英行政長官は8日、中国人としての愛国心を教える「国民教育」について緊急記者会見を開き、事実上の導入撤回を発表した。民主派から「中国共産党の独裁体制を美化する洗脳だ」などと批判の声が出て反対運動が盛り上がったことから、9日投票の立法会(議会)選で親中・親政府派が不利になることを恐れ、撤回を決めたとみられる。
国民教育は今年度から2015年度にかけて小中高校で段階的に導入する予定だった。しかし、梁長官は会見で、(1)導入するかどうかは各校が決定する(2)3年以内に全面的に導入するという期限は設けない―との新たな方針を明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120908-00000116-jij-int
・「国民教育」反対で大集会=12万人参加と主催者-香港
【香港時事】香港政府本部前で7日夜、中国人としての愛国心を教える「国民教育」導入に反対する集会が開かれ、主催者発表で12万人、警察の推計で3万6000人が参加した。集会は1日から連日開催されているが、7日の規模はこれまでで最大となった。
民主派を中心とする国民教育反対運動の盛り上がりは、9日投票の立法会(議会)選挙で民主派各党の追い風になる可能性がある。
中国天安門事件(1989年)の犠牲者を追悼する6月4日や香港返還記念日の7月1日以外の集会・デモにこれほど多くの市民が参加するのは異例。国民教育について、反対派は「中国共産党の独裁体制を美化する洗脳だ」などと主張している。(2012/09/08-01:08)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201209/2012090800025&rel=&g=
ネットで上記のニュースが目に留まったが、今日は久々の日曜出勤なので簡単にコメント。
かつては天安門事件などを見て、「非暴力のデモや集会を武力で弾圧するとは、何て中国は非民主的で野蛮な国か」と思った人も多かったでしょう。ところがどうですか。今はその中国においても、民衆は「国民教育」の撤回に追い込んだのです。
翻って日本ではどうでしょうか。デモやストをことごとく忌み嫌い、脱原発デモ一つやるにしても「私たちは警察には楯突きません、政党や労組は参加させません」と断らなければ世論の協賛も得られず、「愛国教育」そのものの橋下の教育・職員教育基本条例や、その下での口をこじ開けての「君が代斉唱」強制にも反対しない多くの日本人は、今や民主主義の面でも中国人に遅れを取ってしまいました。
幾ら制度上は複数政党制で「政権交代もどき」が行われても、肝心の国民が奴隷のままでいる限り、政治なんて絶対に変わりっこないのです。今こそ日本人は、上記の「国民教育」反対に決起した香港の人々を見習うべきでしょう。
この動向からも再検討されるべきことは、中韓の「反日」に対する無批判な迎合態度です。日本の左翼や進歩派の中にみられる歴史贖罪意識と裏表になっている中韓の反日への迎合のこと。
日本の過去の未総括と中韓の右翼民族的動向は、やはり分析的にみなければならないということですね。中韓の「反日」動向には、ベトナム派兵への頬被り(韓国)やベトナム、フィリピンなどとの領土紛争(中国)も合流しているんです。
真の左派、進歩勢力は、あらゆる国、あらゆるかたちの右翼民族主義の台頭に、あらゆる国でキッパリ反対しなければならないんですね。