プライベートな右脳活性化報告です。
伊豆城ケ崎ネイチャースクールの5月の例会に行ってきました。中学校の理科の先生をなっていた斎藤先生が主宰なさっています。
単なるハイキングではなくて、伊豆ならではの火山地形の解説から岩石の種類、鉱物の見つけ方、時には動植物の解説に至るまで興味シンシンのネイチャースクールです。
5月例会のお知らせ
今回は天城火山の探訪。
「風力発電を考える」副題付き。
風力発電は稼働している時の姿から来るクリーンなイメージが先行していますが、自然保護や景観保全や生活環境保全などの問題点があることが、現地に立って見るとよくわかりました。
この現地(現場)に立つということは、物事を考えるときのもっとも基本的な条件ではないでしょうか。
ところで、何度か教室に参加して伊豆半島の大まかな歴史がわかってきました。
伊豆半島が島だったことはご存知の方も多いでしょう。
遥か南方の海底火山が爆発してその後隆起して島ができました。その島が、約百万年前、プレートに乗って本州に衝突して、伊豆半島を形成します。(その衝突は現在も進行中!)
半島となった後に、天城をはじめとする多くの火山の爆発で今の伊豆半島ができました。もともとの地層を湯ケ島層といいます。
露頭している湯が島層の観察 (右端が斎藤先生)
「湯が島層の風化帯が見えているところが標高800メートル、天城の噴火によるこの山の標高が1400メートル。天城溶岩は600メートルの厚みがあるということになる」
「ここの岩石は輝石安山岩。黒い石は玄武岩、白い石は流紋岩、その間が安山岩」
「城ヶ崎海岸は柱状節理、ここは板状節理」
などと教わっています。
三筋山ふもとの桃野湿原
高原に湿原があることも面白いでしょう。
泥流が発生して自然のダム湖ができたのち残ったものが湿原なのです。
昼食後、メインの三筋山探索。
伊豆大島・利島・新島・式根島をはじめ、三宅島・房総半島までもが望める 素晴らしい眺望でしたが、携帯ではとても写せませんでしたから植物たちのご紹介。
ヤマツツジが咲き始めていました 野生のエビネラン
ここは佐ケ野川の源流。
山形の地層がはっきり切り取られたように見えているのです。
山形ですから、水は山頂から左右に流れていくだけのようですが、地層の途中に水を通さない層(薄茶色の横じま)があるために保水できることになります。その後小さな崩落が起こりそこから水が流れ出て、山頂からでも水がわくという仕組みになるということを教えていただきました。
初めて知った知識ですが、書物から学んだのではないことがうれしかったです。