2月25日はよく遊びました。正確に言いましょう。右脳にたくさん刺激を与えました。
早朝の善光寺お朝事参りの後は、9時過ぎには長野駅で北陸新幹線乗車。上野駅で常磐線の特急に乗り換えて1時間で 臨時駅「偕楽園前」に到着。
すばらしい天気以外の言葉がありませんでした。偕楽園に行く前に常磐神社にお参りするそうです。参道は縁日の屋台がたくさん出ています。
一人で縁日で何か買って食べるということはなかなかしにくいものです。で、そのまま偕楽園へ。
入園したとたんに、一人でしたがちょっと声をあげました。満開ではないでしょうか!
梅園をめぐるとまだまだ今からの梅もたくさんありました。一本の木も長く咲くうえに早咲き、遅咲きが混じりますから、たしかに花期が長いですね。
中華民国はウメの花期の長さを愛でて国花にしたそうですし、韓国の国花はムクゲです。槿花一朝の夢というように一つの花は一日花ですが、次々に散っては咲く生命力に意味を見出しました。
日本は散るサクラの潔さを好みます。私もサクラは大好きですが、こんなにきれいなウメたちに会えると、それは喜び以外のないものでもありません。
入口でもらったパンフレットに、ステキな表現を発見。早咲き(探梅)、中咲き(賞梅)、遅咲き(送梅)。探梅以外は知りませんでした。
梅園が広いので 、「水戸の六名木」を探してみることにしました。
虎の尾
白難波
月影
江南所無
烈公梅
柳川しだれ
昭和9年に、花の形・香・色などが特に優れているものを選んで「水戸の六名木」としたそうですが、確かに色も形もそして咲く時期もいろいろでした。ゆったりと園内を散策するのは、友とおしゃべりしながらの時のほうがいいかもしれません。ひとりだと何か目的があるほうがモチベーションを高めます。
何か所かの梅園で梅を楽しんだことがありますが、基本的に梅の実をとるという目的があることが多く、地形を生かして変化にとんだところもありますが、ここ偕楽園のような計算された日本庭園の一部にこれだけ広大な梅園があるというのは珍しいことだと思います。
売店で、期間限定の梅もなかゲット。
園内にはいくつかの見どころがあります。
吐玉泉。ひそやかな緑陰をイメージしていたので、大きな大理石には驚きました。
昭和62年作の4代目です。1日100トンの湧出量を誇っています。
すこし坂道を上がっていった先に、好文亭がありました。この門は中門。
二層三階の好文亭と手前の奥御殿がつながっている建物(合わせて好文亭ともいうそうです)
三層の好文亭は、水戸藩9代藩主徳川斉昭公が「人々が仕事の合間に集って、詩歌管弦を楽しむ場所」としてつくられたという説明に、仕事=勉強、詩歌管弦=右脳、生活を楽しむ=前頭葉などと浮かんできました。
三階広縁からの景色
藩主の座も簡略に。床の間まで省略されています。
長生きの方は大切にされていました。
奥座敷からの景観
奥御殿の部屋
好文亭の明るさと対比的な陰影を生かした部屋が続きます。
お天気に恵まれた土曜日でしたから、多くの人たちでにぎわっていました 。眼下には千波湖が広がり水戸は水の豊かな町だと実感できました。(続く)