東京国立博物館の沖縄復帰50年記念特別展「琉球」に行ってきました。
前回は2017年の「運慶展」。コロナ禍もあり、本当に久しぶりの「トーハク」を楽しみました。
トーハクに行く時は「開場時刻前に到着しておく」「チケットは事前に入手しておく」のが私の決まり。最近はネット経由で簡単に手に入るので便利になりました。
今回は新幹線車中でゲット。
10分ほど前につきました。チケットを持っている人と買う人で待つ列が分けられています。私の前で待っている人たちは10 人ちょっと。チケットを買う人の列は何倍か。公平に言ってチケットを持っているグループの方が平均年齢は若かったと思います。前売り券というよりも携帯を見せて入場する人が主でした。
先日できあがった改訂版「アルツハイマー型認知症は防げる・治せる」でも、高齢期にはネットを使えるようになっておくことと強調しましたが、やはり便利です。
(トーハクの庭園は最近ちょっと有名になってきました)
博物館にしても美術館にしても、事前情報を持たずにその時の出会いを楽しむ方法もありますね。時間と機会がたくさんあるならばそれも楽しいものですが、トーハクにはなかなか行かれません。
(吉宗時代の五重塔。何度か行っているのに初めてしみじみ見ました)
去年11月に10日間ほど沖縄に行き、沖縄の自然、文化、歴史、食べ物など一つずつ感動しました。ブログにたくさんまとめておきましたから興味ある方はどうぞ。沖縄日記-学んだこと
長男と一緒だったので充実した沖縄の旅を楽しむことができました。事前情報なしではありましたが、沖縄県立博物館・美術館(おきみゅう)はなかなか見応えのあるもので、たっぷりと時間をかけて巡りました。
NHKの朝のドラマの舞台が沖縄ということもモチベーションを上げた一助ということも正直に言っておきましょう。
もう一つのモチベーション。この展覧会は沖縄の本土復帰50年を記念して開催されたものです。
私は高校3年生の時、四国の松山市か徳島市かはっきりしないのですが、全国高等学校家庭クラブ研究発表大会に参加しました。その時沖縄の高校生が、費用として「円」ではなく「ドル」で発表した時大きな衝撃を受けました。特に何も考えることもなくボンヤリと高校生活を送っていた私には「沖縄は日本とはいえない!」ことを初めて身近に知った出来事でした。
私は1965年に参加し、それから7年後の1972年に沖縄は日本復帰を果たしたのです。
「家庭クラブ」は継続しているのかどうか、検索してみました。
なんとなんと、今年も全国大会が行われるそうです。しかも70周年記念大会ですって。
全国高校研究発表大会の詳細https://kateikurabu-renmei.jp/meeting/
展覧会に話を戻しましょう。
琉球尚家宝物コーナーだけしか撮影できません。
歴代国王の図から尚家コーナーは始まります。(以下は備忘録です)
国宝 金装宝剣拵(号 千代金丸)
このような日本刀の拵えは見たことがありません。綺麗でした。
見事な衣装の数々。全部国宝です。
紅色地龍宝珠瑞雲紋様紅型綾袷衣装
黄色地鳳凰牡丹扇面文様紅型
紫地桜紅葉蝶流水青海波紋様紅型木綿袷衣装
白地流水蛇籠鶴菖蒲文苧麻衣装
黄色地経縞枡形文様絣芭蕉衣装
工芸品。これらも全て国宝でした。
黒漆葡萄螺鈿箱
色絵紅葉文風呂
緑釉四方燭台
王族の祝宴用調度
御玉貫(うたまぬち)錫製瓶子ガラス玉飾り
金銀酒器 国王が金杯を用いるのです。
朱漆牡丹七宝御籠飯(うくふぁん)
沖縄県立博物館では民俗分野の展示に驚かされました。少し方向性が違っていたので余計楽しむことができたと思います。
アンテナを立てましょう。
「トーハクで琉球展」という情報に接した時、去年の沖縄での体験から始まって、もともと関心ある分野、高校時代の思い出まで興味が湧き上がり、準備段階からワクワク感に浸れました。
東京国立博物館は創立150年ということで、さまざまな記念事業も計画されていることも知りました。
9:30から15:00。滞在時間はなんと5時間以上!もちろん平成館の琉球展以外にもトーハクには面白いところがたくさんあるからですが。
(庭園から見た本館)
認知症に関して理論的に詳しく知りたい方は、以下のブログもお読みください。