脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

夏の挑戦③ー負うた子と遊ぶ

2024年09月12日 | 私の右脳ライフ
北九州市の戸畑高校天籟同窓会関東支部の会長をした時に、本部同窓会事務局をやってくださっていてお近づきになったT田T子さんとは21歳の歳の差を物ともせず、ずっと付き合いが続いています。
彼女が9月11日の誕生日記念に北九州から東京まで歌舞伎観劇に行くというプランに、誘ってくれました!行きますとも!
若い人たちは、こんな写真を撮ります!勉強させてもらっちゃった(笑)

観劇の前日に上京なのです。いろいろ案を並べての結論「毛利先輩の毛利バーグランに行きたい」
オッケー!

高校同級生の毛利さんは世界的なバーテンダーとして知る人ぞ知るレジェンドです。銀座シックスの裏で12時からオープンですから行きやすいのです。誕生日の祝杯は毛利バーグランで。

グラスホッパー、プリンセスルビー、有名な毛利マテーニ、コーラ。 4杯あるのは、彼女のお母さんと娘さんと私の4人の女子会だったからです。

ランチは道を隔てた筑紫樓。
おしゃれな雰囲気。「今まで食べた杏仁豆腐でベスト!」との評価あり。

ついでに夕食の記録も。若者推薦のモンスーンカフェお台場





あまりにも心地良い接客に、老若混成の女子会から賛辞を送ったら破顔一笑のモンスーンカフェお台場のY澤マネージャー。(掲載許可済み)

長崎五島の出身とのことで、九州人としての熱い連帯感で盛り上がり、再会を約しました。あ、お料理もおいしくお値段もとてもとてもリーズナブルでした。

一夜明けてさあいよいよ最大目的の歌舞伎鑑賞。
彼女のご贔屓の成駒屋三兄弟、中村橋之助、福之助、歌之助による「第二回神谷町小歌舞伎」
「小」とあるように若手の研鑽発表の場ですね。若者らしいアイディアもそこここに見つかりました。歌舞伎のチラシの役者がスーツ姿!

「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょう くるわにっき)」
遊女の身請けに絡んで、力士同士の意地をかけた一歩も引かぬやりとりがメインテーマということですが、人気力士濡髪長五郎の登場の場面が強く心に残りました。歌舞伎の伝統的様式美に則ったものを表現しようとしていることが伝わってきたからです。
「一本刀土俵入」
筋はなぜか知っていました。舞台が終わった時、二人顔を見合わせて「涙が出たね…」
歌舞伎はどこか大袈裟な演技という感じが否めないのに、感情に深く切り込む力もあるのですね。
三兄弟の母、三田寛子。父は不倫騒動で悪名高い中村芝翫。パンフレットによれば長男橋之助の尊敬する人の中に芝翫の名前を発見。芸道上ということなのでしょうね…

歌舞伎座などに比べて、舞台変換に手間取るところが手作りぽくて、若手俳優挑戦のしかも2回目の舞台とうまくシンクロしてるなと好感を持ってみていましたが、はたと気づきました。回り舞台の装置がない!
一番最後の場面、ヒロインお蔦の住まいが家の中から、満開の桜が咲く家の外に変わるのですが、その時だけ照明を落とした場面変換がありました。黒子が押しているのが見えました。
歌舞伎が庶民に受け入れられるためには、今回の「小」公演のように、様々な工夫がなされたのだろうと思いました。会場が浅草公会堂。その場所を活かす姿勢を感じたことでした。
花道が設置されていて、とてもよく使われていました。ちょうど良い場所の席で表情や衣装の細かいところまで見ることができました。

帰宅して少しチェックしてみたら、回り舞台がある古い芝居小屋のサイト発見。
江戸期からの小屋もあり、おおきな大衆のニーズが「芝居を見るということ」にあったことにちょっと感動しました。歴史話では手に汗を握り、人情話では感情をシンクロさせたに違いない。その力が歌舞伎にあるので、大掛かりな舞台装置を備える力につながったのだろう…
こんな思いがけない感想まで湧いてきました。
ひとえにT田T子さんの、歌舞伎愛が導いてくれた結果です。

東銀座で出会って、翌日浅草で別れるまで、26時間一緒にいたのです。本当に楽しくあっという間に過ぎた時間ですが、思い出してみるとあまりにも楽しい時間の連続でたった26時間という短さが納得できないほどです。
そうなのです!楽しい時はあっという間に過ぎ、その時間違いなく脳は活性化されています。思い出す時、あふれるようにエピソードが連なって出てきます。
認知症を予防するには「変化ある楽しい時間を過ごすこと」とお話しする通りだと実感しました。

「お誕生日おめでとうございます。一緒に満喫させてもらいました」

by 高槻絹子






ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html