週末を原村で

非日常性のユッタリした時の流れを信州は原村で。音楽を聴きながら星を眺め!最近は海外の旅の記事もアップします。

#012 -’22. 水と安全は只だと思っている日本人。(今回は日本国内の治安で、思う事です。)

2022年02月02日 17時58分09秒 | その他

最近はそれ程話題にも昇らなくなった感のある安全な水と、平和ボケと揶揄される国際関係における日本の安全です。イザヤ・ペンダサンこと山本七平氏の著書「日本人とユダヤ人」の指摘を待つまでも無く、国際関係における平和ボケと水道水の安全神話です。

今回、少し的を絞り日本国内での安全、即ち治安について私が思う事シリーズの一つです。

世界から絶賛される日本の治安の良さ。

日本に於ける治安の良さは、今に始まった事ではありません。戦国時代も終わり徳川幕府の世には確立していた社会道徳でした。日本人の精神性(仏教や八百万の神を信じる神道の教えや武士道など)からのなせる業だと思っています。決して取り締まりや罰を受ける事での抑止効果からではありません。

腰に二本の刀を差す事が出来た武士の時代にあって、伊勢参り&富士講など一般的な町人が旅する事ができたのです。道中手形が必要かもしれませんが、今ほど治安を守る警察組織が充実していた時ではありません。戦が続いて食べる事が出来ない世であれば世が乱れるのは致し方ありません。戦が収まり平和な世になったとしても、安全に旅が出来た事が素晴らしいとおもいます。飢饉でもなければ、旅籠に泊まり東海道だ中山道だと全国津々浦々旅ができたのです。凄い事だと思いませんか。(海外からの旅人や留学中の人、移住した人が驚く現代の日本での治安の良さではありません。文明開化の頭を叩けば音がです。その時代を遡る時からです。)

明治初期に日本を訪れて旅したイギリスの女性(イザベラ・バード)の『日本奥地紀行』には、当時の日本の事をこのように書かれている。ウキペディアのイザベラ・バードの項から引用です。

「私はそれから奥地や蝦夷を1200マイルに渡って旅をしたが、まったく安全でしかも心配もなかった。世界中で日本ほど婦人が危険にも無作法な目にもあわず、まったく安全に旅行できる国はないと信じている[17][18] 」(現在の話ではありません。)

現在の世界では警察力も増して、法体系も充実しているし、道徳観念も増したはずです。第一次世界大戦前後からの諸外国の治安は進歩し改善されたのでしょうか。

諸外国を観光しての感想ですが、「この通りより海岸側には行かないで下さいとか。こちらの通りからあちらには行かないで下さい。勿論夜間に街歩きするなどもってのほかです」と。スリや窃盗に合う程度ならそれ程でもありませんが。財物を窃取するために暴力により実行される時が多くある諸外国です。白タクなど問題外ですが、白タクでなくても安全とは言えないタクシーもある事に注意しなければならない国々。

所に依って男性もですが女性が場所を問わずに一人で歩くなどもっての外です。多くの国々では安全が担保されていないのが現実です。

諸外国から日本に留学や移住などで長期滞在者が言う事は「前を気にし後ろを心配し、細心の注意を払い歩かねばならない自国。」そんな事を心の隅にも抱かずに「夜間に女性が一人で歩くことが出来る日本。」(日本でも異常者も犯罪者も居ますから絶対とは言えませんが。)その安心感は格段に違うそうです。

子供が一人で電車に乗って通学する姿に驚く、外国人。落し物が届くと言う程度の安全ではなく、誘拐されずに子供も女性も日常の生活を営むことが出来る事が驚くべき治安の良さなのです。心の隅に犯罪に遭遇しないように衣服を考え、持つものを考え、歩く場所を考える。一人の時には前も後ろも注意を払う。そんな精神にはなる事も無い日本人なのです。

○ 災害の多い日本です。この事が諸外国が東京を金融都市に成れないするマイナス面とすれば、家族が犯罪の被害者になる事が確実に低い日本はプラウ面なのです。このプラス面はどっぷり浸かって居れば気が付かない驚異的な社会なのです。日本の警察力が素晴らしいからではありません。江戸時代以前から脈々と引き継がれえて来た日本人の心、良心なのです。

戦後の教育がもたらした物ではありません。反対に戦後は失い始めているかもしれない日本人の道徳観念です。

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コメント (2)
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