花暦 [ hanagoyomi ]

週末しかまともな料理をしない
ノンベイで食いしん坊なオンナの
「週末ごはん」とお気楽日記

京都を歩く(7) 南禅寺をそれて水路閣~インクライン(蹴上)

2016-04-05 | 花・風景・旅・他
すっかり京都の旅を置き去りにしてしまっていましたが、やっと戻ってつづきです。



京都で必ずといっていいほど訪れる大好きな場所


琵琶湖から京都に水と物資を運んだ

「琵琶湖疏水」 と 「蹴上インクライン」



今も水は流れています


(第1疏水が1890年/明治23年、第2疏水が1912年/明治45年に完成)





南禅寺の水路閣
この上を水が流れている



この水路閣を上り水の流れを見ながらのしばしお散歩





高低差で舟の往来ができない蹴上では水力発電で物資を運ぶ舟を乗せた台車を動かす

蹴上インクライン










明治の昔から今もなお蹴上の発電所は京都の街に電気を送り続けています







おまけ









いつか琵琶湖の起点からこの水路閣までずっと歩いてみたいのです。
(早くしないと体力もたないわねー)



前回の南禅寺は2010年の記事

もしも桜が咲いてたら・・・京都その3 膨らんだ蕾がかえってうらめしい

京都を歩く(6) 法然院~ 散る花咲く花

2016-03-23 | 花・風景・旅・他





花の終わりに花びらを散らすことなく花ごとポトリと落ちる様子を首が落ちるかのごとく不吉と嫌われることのある椿ですが、茶花には欠かせない冬から晩春まで活けられる代表的な花です。

茶花としては限られましょうが、椿はその数、数千種とも言われています。


花言葉は

理想の愛 誇り 完璧

色ごとには
赤は控えめな美しさ
白は完全な美しさ

だそうです。




椿

椿

椿




はらはらと散ることなく美しいままに一瞬に命を落とす花の潔さ





参道に落ちた椿に迎えられる法然院








手水鉢から滴り落ちる水の先に








また椿














朽ちた株にも椿一輪












盛りのころには手水鉢が椿の花で埋め尽くされたり境内のそこここも椿の落ちた花があしらわれたり、と洒落心たくさんのようです。





法然院を出て歩いていると一般のお家の軒下には落ちた椿の花 

軒先には咲き始めの三椏(ミツマタ)の花






鉢の土を覆い隠すほどの花
誰かが集めたのでしょうか?







三椏(三又・みつまた)



















安楽寺
(松虫鈴虫寺)
春の花・秋の紅葉の時期・かぼちゃ供養の日とごく限られた時を除き非公開






ミツマタは哲学の道を歩く若い女性たちに「なんだかわからない花」と命名されていました。


*三椏は枝の先が必ず3つに分かれ(三又)その先にまとまった小さな花をいくつもつける中国原産の低木で、楮(コウゾ)とともに和紙の原料として多く使われてきたもので現在でも日本の紙幣の原料となっています


次は南禅寺エリアへ



京都を歩く(5) 慈照寺(銀閣寺)~  冬から春へ

2016-03-22 | 花・風景・旅・他

帯に短し襷に長し・・・マクロレンズと超広角レンズ どっちがどっちだか

どちらも最大限使いこなせてないことだけは確かです



今回の旅行にはこの二つのレンズしか持っていかなかったので

というわけで最小限な使い方で





東山慈照寺(銀閣寺)

光り物も好きなのでキンキラに美しい金閣寺もいいですが
落ち着いた佇まいの銀閣寺も好きです



ちなみに

金閣寺(鹿苑寺)も銀閣寺も臨済宗相国寺派です




銀閣寺越しに京都の町を見下ろす



写真には入っていませんが中段右側の少し先に
広島で被爆したアオギリが植えられているそうです














どこでもなぜか池にコインを投げたがる・・・

こういうのは「落し物」「拾得物」にはならず「お賽銭」として扱えるらしい


お寺や神社じゃなく公共施設や私有地だとどうなんだろう?
寄付金扱い?(そんなことどうでもいいか。。。)






京都の社寺のお庭はどこもきれいに手入れされていて
のんびり歩いたり眺めたりが気持ちのいいものです


できれば人があまり多く入らない時間帯を選びたい

場所を移すころには拝観に訪れる人が続々と向かってきていました




冬から春へ


苔 苔 苔

(一部名称の間違いがあるかもしれません)














スナゴケかハマキゴケか
そしてぼやけたハイゴケ







枯れてしまったように見えるスギゴケも春の声でまた緑を取り戻しそう








ヒノキゴケ














落ちそびれた枯葉も美しさを感じます







虫食いに傷ついた花びらもまた美しい







京都を歩く(4) 思いかけず任天堂

2016-03-18 | 花・風景・旅・他

近頃どこに出かけるにもこれなしでは歩けなくなりました。

スマホのナヴィ(ナビ?)


地図があってもまず持つ方向を間違えて迷う私には本当に神様仏様のありがたさ。

でも、このナビちゃん、最短距離を探してくれるせいか目的地まで道をくねくねくねくね、ということが多く1度行った場所でもなかなか覚えられないという難点もあります。




それでもそのクネクネのおかげで思わぬ出会いもあったり。






旅館でしょうか?赴きある木造りの塀が並ぶ通り







山茱萸(サンシュユ/自分では漢字で書けない)

梅には遅く桜には早いこの時期
それでもいろいろな花が庭先を彩っています







そして思いがけず任天堂 旧本社

正面から見ると小さく見えますが裏に大きな建物が続いています








カタカナは左から書き
ひらがなは右から書き











次は慈照寺(銀閣寺)へ


京都を歩く(3)建仁寺 キヤノンとの縁

2016-03-16 | 花・風景・旅・他





へ~!!!

と、帰ってきてから知ることも多い


それを知って見ていたらもっと違った感動があったかもしれない

先入観なしに見るのと知識を持って見るのと

観光や美術鑑賞の場合どちらがいいのでしょう?



そんな思いを今抱いているのがこの「建仁寺」

このお寺と私も愛用するカメラ=キヤノンは深い縁があるのです。







多くの神社仏閣が撮影禁止となっているなか、ここは方丈・法堂の撮影OK!!

撮影はしませんでしたが俵屋宗達の風神雷神の複製画もありました
(いかんせん超広角とマクロレンズしか持ってなかったので普通の写真になってません)





















昭和初期の台風により建仁寺方丈が倒壊したとき、障壁画はたまたま外されていて無事でしたが、現在は消失を避けるため掛軸として京都国立博物館に保管されているそうで公開されているものはキヤノンによる高精細複製品です。




キヤノンは「綴プロジェクト」(文化財未来継承プロジェクト)として、京都文化協会と共同で日本の文化財の高精細複製品を制作し、オリジナルの保存と、日本の歴史・芸術・文化を伝える生きた教材としての高精細複製品の有効活用に取り組んでいて、その複製品は京都のみならず所蔵者・海外に渡る前に所有していた寺社、地方自治体に寄贈されています。(キヤノン公式HPより抜粋)


綴プロジェクト(文化財未來継承プロジェクト)


これだけでも十分興味深いお話なのですが、帰ってきてからさらに驚いたことは ―



キヤノンの由来はご存じの方も多いですね。

キヤノンの前身、精機光学研究所の最初のカメラ試作機「KWANON(カンノン)」の名は観音様の御慈悲にあやかり世界で最高のカメラを創る夢を実現したい、との願いを込めたもので、その後カメラの本格的な発売開始に向けて世界で通用するブランド名として「キヤノン」(Canon)を商標登録した、とのことです。 


この「KWANON(カンノン)」が、当時は八王子にある臨済宗南禅寺派広園寺の師家で建仁寺の元管長・中村老師(昭和29年没)の命名なのだそうです。 



プロジェクトによる寄贈と命名との関係の有無はともかく、縁を感じますね。






染色作家/鳥羽美花さんが奉納された襖絵









舟出








法堂には2002年に建仁寺創建800年を記念して描かれた小泉淳作画伯の双龍図



>




ネット上でその鮮やかなブルーで描かれた襖絵「舟出」を見た時には驚きと違和感すら覚えたのですが、これが実際その場で見て見ると圧倒されながらも実際の風景が広がるようで魅了されるものでした。




開山堂の「龍虎図」「松鶴波図」「白梅群禽図」の期間特別公開は撮影禁止です。











【建仁寺】
建仁2年(1202年)将軍源頼家が寺域を寄進し栄西禅師(ヨウサイ)を開山として宋国百丈山を模して建立




つづく

京都を歩く(2)六波羅蜜寺

2016-03-15 | 花・風景・旅・他


これは筋肉痛になるな。。。と思うほどいくつものお寺の階段を上ったり下ったり


その通り、昨日の朝はほのかに痛かった足と腕の筋肉

夕方になったらもっと痛かった!



老化現象ですかねぇ。
これじゃ明日はもっと痛い?

と思ったら、疲労回復!!


カメラの重さで腕と肩はまだ痛いです。



さて、続きです。

今回の相棒はデジタル一眼レフに超広角レンズ・マクロレンズ だけ。

あ、もちろんダーリンも



昨日の記事、説明を追記しました。

























西国十七番礼所-六波羅蜜寺 

「六波羅蜜」とは、この世に生かされたまま、仏様の境涯に到るための六つの修行のこと
(公式HPより)

空也上人が開創した西光寺が後に改名
周辺は平氏の邸宅が並ぶ京の中枢となりました

963年建立、1183年に本堂を除き焼失
現本堂は1363年の修営後、1969年に開創1000年を記念して解体修理されたものですが朱も鮮やかにきれいで新しく見えます



1枚目
一願石

石板に刻まれた文字の中に一つだけ金色の文字
金の文字を願いを込めて3回まわすと願いが叶うという

お願いごとは一つ、だそうです
 

3枚目
解体修復の際境内から出土したというたくさんのお地蔵さん


4枚目
カエルの彫られた石
「無事かえる」



次は建仁寺へ

大阪~京都~そして大阪(3)ちょっと古いけど無理やり「三都物語」

2015-12-07 | 花・風景・旅・他
だいぶ経ってしまいましたけど

今頃<続き>です。




思えば・・・初日も翌日もJRにやきもきさせられた大阪行きでした。


まずは初日、のぞみで新大阪に着き、そこから大阪城に行くため乗り換えた電車が
大阪駅まであとわずかというところで、人身事故の影響とかで車内缶詰約30分。


余裕のはずだったのに開演に間に合うか!?の緊急事態でしたが

大阪駅からどうにかタクシーでセーフ。
道が空いていてよかったわー。



そんなこともあったから少しは学んでお利口さんになっていればよかったのに、
すっかりころっと忘れて翌日、友達との約束までかなり時間に余裕があるから、
というので大阪に向かう前に油断して京都でお庭拝見なんてしていたら。。。


今度は大々的架線トラブルで乗るはずの電車が運休ですって!

ひぃーーーーーー



大阪で会う約束で神戸から来てくれるという友達からも「電車が!」のメール。


旅先だから乗り換えや、道に迷う、とか考慮はしていたもののまさか二日連続
電車に翻弄されるとは思いもよらず・・・考えてみれば東京だって年中事故や
故障やトラブルで遅延はあるもの、大阪だって京都だってこれだけ電車の本数
あれば当然あるわよね。

浅はかなおバカちゃん。T T


メールで平謝りに謝りつつ遅れて待ち合わせのお店に到着することとなりました。

うー、ごめんっ!!!




やっとの思いで着いたところは

ひさ~しぶりの再会だった友人がチョイスしてくれたランチ飲みを楽しめる
「あなぐま亭」。

そう、友達が神戸から息子君を連れて着てくれたので京都・大阪・神戸な
三都物語気分。

無理やりでスミマセン。


そこにはもうお一人いらしていて


なんと山形の竹の露酒造場の社長さん!!!

竹の露の「白露垂珠」は燗酒を飲むようになってからすっかり離れていたなぁ、
というくらい冷やしてこそおいしい香りのいい日本酒、というイメージだったん
ですが、社長自らひと肌燗をしてくれて、印象変わりました。

一時の印象・思い込みを持ったままってダメですねー。
年齢を重ねるほどに「決めつける」っていうことが多くなる。

いつの間にか変なとこ保守的になってしまってる。


もっと柔軟になろう~~~


とってもいい出会い、というか白露垂珠とは、いい「再会」でした。

友達に感謝しなくちゃ!




あなぐま亭は定食ランチはもちろん、ちょびちょびお酒のアテになる料理が
出てくるという「昼飲みセット」なるものがあるお店。 小さいお店はあっと
いう間に満席になりお昼ご飯の人たちは入れ替わりでお客の絶える間がない人気。

わかる。わかります。おいしいんだもの。おつまみすごく手間かかってるものだし。

そんな人気店に長っちりですみません。


友達の息子くんはとってもいい子で昼飲みの間かな~り長い時間ベビーカーでスヤスヤ。
大人たちに気をきかせてか?









楽しくのんびり過ごしたお昼時でした。


終盤目を覚ました息子くん、別れ際に「抱っこ」のおねだりって、もう反則技~~!

おばさん(ばあや、か?)、帰りたくなくなる・・・。


また会おうね。



こうしてあんまり無事でもなかったけど二日間の無理やり三都物語は楽しく
終わったのでした。



ダーリンへのお土産は近江牛(大阪なのに滋賀の肉)とイカ焼きで、帰ったら
シュフ・シュフ・シュフッフッフッフ、と遊んできたので飯炊きおばさんしましたよ。



大阪~京都~そして大阪(1)大阪平成中村座の巻

2015-11-27 | 花・風景・旅・他
ちょっと前のことになりますが

友を訪ねがてら関西に行ってきました。




訊ねがてらといいながら一番大目的は


「大坂の陣400年記念 大阪平成中村座」



友よ・・・ついででごめん!



今春に浅草寺境内に特設した「平成中村座」を観て大感激し是非にも大阪も、とは思うものの
新幹線代は痛い、けれど神戸に越した友達にいつもの如く調子よく、遊びに行くからね~と
言いっぱなしになっていたのも気になっていたし、ええいこの際、神様仏様のお導きと思って
ここは行くしかない!と心に決めていたのでした。

なんで勘三郎さんがご存命の時に行かなかったかねぇ。



大阪平成中村座の芝居小屋が設置されたのはなんと大阪城の西の丸庭園。

幟を見ながら小屋に近づくワクワク感はなんともいえないものです。


今週千穐楽も終え、すでに小屋は解体されたので多少のネタバレももう許されるでしょうか?


多くは語りませんが、平成中村座ならではの演出やサービスが楽しいのです。

その一つが「隠れ勘三郎を探せ」

勘三郎さんの目が18個、場内の壁やら何やらに・・・ 全部見つけても賞品はなしですが。


昼の部
 女暫
 三升猿曲舞
 狐狸狐狸ばなし

夜の部
 俊寛
 盲目物語


昼の部は笑いに笑って、夜の部は泣かされて。
存分に楽しい1日でした。

浅草でも同様の演出がありましたけど演目の終盤で舞台の後ろの壁がぱっと開いて
大阪城がどーんとバックにそびえ立つなんていうのは中村座ならではでしょう。
特に夜のライトアップされたお城はストーリーとも相まって感動を呼びました。

涙ボロボロ・・・


そして、平成中村座を語るに欠かせないのが名物「トイレタイム」
トイレの数は十分にあるのですが、幕間に大勢が押し寄せるのをうまくさばくお茶子さんたち。

決してストレスを感じさせることなくおもしろおかしく軽快に誘導してくれます。


役者さん、スタッフ方々、サービスの精神は筋金入りと言えるでしょう。
こういう方々こそ、腰が低くお客さんを大事にするんですね。


さてさて、旅のお話はつづきます




七之助さん、きれいだったなぁ。。。
近くで見たら失神しそうなほどドキドキしたわ

12月の歌舞伎座、行こうかしら~。




左上から右へ
大阪平成中村座
大阪城

左下から右へ
京都タワー
渉成園(東本願寺)




彩(いろ)を探して

2015-11-25 | 花・風景・旅・他
青い空

緑から黄にかわりつつある銀杏

真っ赤なもみじ

足元を埋め尽くす赤くなった桜の葉



そんな彩を求めて


山へ・・・ではなく新宿御苑に行ってきました。

手近すぎてすみません



今年の紅葉はいまひとつぱっとしないようです

遅いのか?寒暖のタイミングが良くなかったのか?

桜の葉はすでにほぼ落ちて茶色く

一部しか赤くなっていない紅葉も葉先が傷んで



それでも園内はお弁当を持ってランチやお散歩の家族連れや観光客で賑わっていました


我が家もちょうど新宿に行く都合があったのでデパ地下でパンを買ってランチ&散歩


付き合ってくれるダーリンはとってもありがたいんですが


落ち着いて撮ってられないのがちょっと苦しいところです












































バンザイ! ってみえませんか?