京都の話が終わらないままに、静岡に行ってきました。
静岡はまた追々。
さて、京都です。
人間万事塞翁が馬
な一日
先日、ある番組の外国人への「日本語で好きな言葉は?」というインタビューでそう答えた外国人がいました。
まあ・・・日本語で言ってるから日本語でいいのかもしれないけど。
これ、もともと日本のお話じゃないし。
というのはさておき、そんな言葉が一日の間にぎゅぎゅっと詰まった旅二日目でした。
今日は足を伸ばして琵琶湖まで!
目的は<近江八幡で水郷を巡る手こぎ舟に乗る>なのです。
天気予報は曇り/雨
日中はどうにかこうにか傘は使わずにすむかも?というくらいのぱっとしない予報。
普通なら早起きしてテキパキお出かけするところですが、そんな天気なのでだらだらと起きだらだらと支度して
だらだらと駅に。
ホテルは食事なしにしたので駅の「プロント」で軽い朝食を取りました。
お客もまだまばらだったので禁煙/喫煙席も気にせず食べてコーヒーをのんびり飲んでいたら隣に人が来て
ぷかぷかたばこを吸い始めたので大急ぎで飲み干して改札へ。
改札で近江八幡に行く列車の発車番線を訪ねるとちょうどまもなく出る時間というのでダッシュ!
近江八幡駅につき、観光案内所で水郷を巡る舟とそこまでのバスを尋ねると、乗りたかった手こぎの舟の
出発時間にはすでに遅く、まもなく来る琵琶湖方面へのバスでエンジン船に乗るのが時間的には一番なよう。
残念だったねーと言いながらバスで乗船場につき、わずかな待ち時間で乗船となりました。
手こぎの情緒はないけどそのかわりけっこう長い距離を楽しい説明とともに巡ることができます。


途中手こぎ舟とすれ違い
手を振り合ってぎこちなく挨拶
水路は割合浅く万一落ちてもすっと立てるくらいだそうです
葦に囲まれた水路には時折ペットボトルがプカプカ
これは決してゴミではなくウナギを捕る仕掛けの場所の目印



時代劇のロケでよく使われる橋なんかも


西の湖
イケチョウ貝による淡水真珠の養殖の様子
西の湖は琵琶湖の最大の内湖
琵琶湖にあった大小37個の内湖は干拓により現在では23個に減少したそうです

すっかり稲刈りも終了
ここも干拓されたところなのかな?

漁をするおじいさんと遭遇
船頭さんとは顔見知りらしく「なにかとれたか?」と聞くと
舟をずーっと近づけて大きな鯉を見せてくれました

こんな船で行ってきました
遊覧船の類ってだいたい途中で飽きてしまうんですが、これは楽しいです。
船頭さんのお話が上手というのもあるかも。
そこから古い町並みの残る、近江兄弟社ゆかりの地あたりに戻り散策しました。
近江兄弟社といえばアレ!
知らない人はいないですね。
創業者はウィリアム・メレル・ヴォリーズというアメリカ人です。
キリスト教布教のために英語教師として来日、その後建築設計事務所を開業、また日本の結核患者たちの
ためにアメリカ人の寄付を得て近江療養院を作りました。
今も愛用者の多いあの有名商品の販売は布教活動のための経済援助としてアメリカの会社から販売権を受け
販売とそれから約10年、日本製造の工場を建設したのだそうです。
知らなかったーーーーー。
近江兄弟社のメンソレータムはもちろん知ってるし、ヴォリーズという名前も近江八幡の建築家として知っていたけど
創業者だったとは。

ヴォリーズの建築は他にも現存する立派な建物が多数
なのにこれしか撮ってなかった。。。



白雲館(旧八幡東学校)
現在は観光案内所や市民ギャラリーとして利用されてます

八幡堀
豊臣秀次が八幡山城を築城した際に整備した水路
この一日、簡単にとりまとめますと
朝、ホテル近くのスタバを通り越し駅まで出たものの食事できそうな店はプロントしかなくがっかりしたけど
安上がりで満足できたし。。。
と思っていたら隣の席のおじさんがたばこを吸い始めゆったり食事もできず退散!
と、駅に行ったら目的地に向かう電車がナイスタイミング!
ところが着いてみたら期待していた手こぎの舟は時間が合わず、ああもっと早起きして出ていれば良かった、
と残念がっていたら、モーターの船は期待以上に楽しかった。
こんな感じで、よかったり悪かったりの逆転逆転が他にもいろいろあった一日なのでした。
ずいぶんと小さくまとまった塞翁が馬ですが。
おまけ

どこかで見覚えのあるカラーのバス
もしかしてこれは西武?
お下がり?
しかもライオンマークもそのまんま?
このあたりを走るバスは近江鉄道。
そして近江鉄道は西武鉄道の子会社、なんですって。
まさかこんなところでレオくんに会おうとはねー、びっくりなのでした。