花の終わりに花びらを散らすことなく花ごとポトリと落ちる様子を首が落ちるかのごとく不吉と嫌われることのある椿ですが、茶花には欠かせない冬から晩春まで活けられる代表的な花です。
茶花としては限られましょうが、椿はその数、数千種とも言われています。
花言葉は
理想の愛 誇り 完璧
色ごとには
赤は控えめな美しさ
白は完全な美しさ
だそうです。
椿
椿
はらはらと散ることなく美しいままに一瞬に命を落とす花の潔さ
参道に落ちた椿に迎えられる法然院
手水鉢から滴り落ちる水の先に
また椿
朽ちた株にも椿一輪
盛りのころには手水鉢が椿の花で埋め尽くされたり境内のそこここも椿の落ちた花があしらわれたり、と洒落心たくさんのようです。
法然院を出て歩いていると一般のお家の軒下には落ちた椿の花
軒先には咲き始めの三椏(ミツマタ)の花
鉢の土を覆い隠すほどの花
誰かが集めたのでしょうか?
三椏(三又・みつまた)
安楽寺
(松虫鈴虫寺)
春の花・秋の紅葉の時期・かぼちゃ供養の日とごく限られた時を除き非公開
ミツマタは哲学の道を歩く若い女性たちに「なんだかわからない花」と命名されていました。
*三椏は枝の先が必ず3つに分かれ(三又)その先にまとまった小さな花をいくつもつける中国原産の低木で、楮(コウゾ)とともに和紙の原料として多く使われてきたもので現在でも日本の紙幣の原料となっています
次は南禅寺エリアへ
(=椿って花ごと落ちるんだー)
を初めて知ったのは、
漫画の「らんま1/2」の描写です…(いやまぢで)。
ちなみに、実家に椿があったにも関わらず、らんまを読んで初めて知りました、えへ。
絵になりますね!
紙の原料・・三又・・知らなかった
楮は知ってるけど
紙になった時の特徴は!?
花が落ちてるの、見るのは素敵だけど、後片付けが大変そうだな。(笑)
らんま1/2、なつかし~~~
そんな描写もあったのね。
身近にあっても近すぎてあたりまえすぎて意識しないことってたくさんあるよね。
母は本当によく花の名前を知っていたんだけど、私はさっぱり。
・・なんであんなによく知ってたんだろう?
調べてみてください。
と思ったけど、探しました!
楮
栽培が容易で毎年収穫可能
繊維が長く強靭、幅広くもっとも多く和紙原料となっている
薄物から厚物、繊維の目立つものからきめ細かいものまで作り分けられる
三椏
栽培は容易だが収穫は3年ごと
細く柔軟で光沢があり手漉き和紙への用途は少ない
楮と雁皮の中間の特徴
日本の紙幣の原料
金箔銀箔を打ちのばす箔打ち紙にも
もう一つ和紙の原料があって
雁皮
栽培が困難
繊維が細く短く光沢がある
きめ細かく害虫に強く変色が少ないことから保存性に優れているが強度はない
金箔銀箔を打ちのばす箔打ち紙、襖の下貼り用
京都のお庭は本当によく手入れされていますね。