花暦 [ hanagoyomi ]

週末しかまともな料理をしない
ノンベイで食いしん坊なオンナの
「週末ごはん」とお気楽日記

のんべいなので・・

2006-09-13 | やきもの(陶)
還元焼成をお願いしていたものができあがってきました。
相変わらず小物ばかり。







径13センチくらいのご飯茶碗です。
いくらのんべいだからってこれでお酒呑むわけじゃないです。

仕事関係の方からの注文品で去年「売れっ子なので最低3ヶ月待ってください」と冗談で言ったのがなんと1年以上待たせてます。 趣味なんで許してくださいってことで。




土の種類にもよりますが、若干の鉄分があるものは還元で焼くと釉薬が薄くしかかかっていないところや、ピンホールが出来たところが赤く発色するようです。
予定外でしたけど、これはこれでまた趣があるようにも見えるので良しとしようかと。


+ + + + + + + + + + +

そして、お猪口。
「ぐいのみ」というより「ちょいのみ」ってところでしょうか?
径6センチくらいです。


お酒好きにとってお猪口では小さすぎるし湯飲みでは大きすぎる、と魯山人が考案したのが「ぐい呑み」だそうで。 ぐい呑みって不思議な魅力というか特別な美の世界がある気がします。  

さらには「箸置き」も魯山人が作りだしたものとか。 魯山人好きなわけではありませんが、やっぱり食の美の天才(食に限らずですけど)なんだなぁと感心するのです。





似たような形2種で釉薬を色違いにしてます。土は半磁器。



透明釉は還元焼成するとわずかな鉄分でかすかに青みがかった発色になります。



釉薬は黄瀬戸なんですが、酸化焼成なら含まれる鉄分が黄色くなるところ還元では薄いグリーンになります。 成分はこれとちょっと異なると思いますが、青磁も鉄分が還元で青く発色する釉薬です。 

自宅ではほとんど使うことがない「ちょいのみ」。(だからといって湯飲みで飲んでるわけではないのよ) それでも好みとしてはこういうあっさりしたものではなくもっと土っぽいものが好き。 なかなか思い描くようなものはできないのです。

星占い

2006-09-11 | やきもの(陶)
さほど占いを信じるわけではなくても結構気になって見てしまうものです。

先週金曜にTVの週末占いを見たら天秤座は12星座内最下位。
ガーン!

とはいえ都合悪いことは器用に忘れる私。
すっかり頭から消えてたんですがどうやら当たりだったようで。

土曜の夜にジノリのお皿を割って、日曜夜にはワイングラス割りました。
とほほぉ

三輪壽雪展と夏休み

2006-08-25 | やきもの(陶)
二日間夏休みをとりました。
何も予定はなかったんですが、眼科の定期点検(検診)があったのでついでに思い切ってお休み。
10月の穴窯焼成参加にむけてそろそろ作る時間が欲しかったこともあって。

1日目は午前中は築地の聖路加病院で目の検診、さて午後はのんびり花器の作製をと思ったらあんまりサボリ過ぎていて土の状態が固すぎ。 これを水を加えたり練ったりと扱いやすい状態にするだけで終わっちゃいました。

2日目こそはめいっぱい土いじり~、と思ったら・・・
前夜にコンタクトレンズを片方紛失してそれがどうしても見つからず、あきらめて朝から八重洲の眼科に。 コンタクトレンズを無くした時って本当に心細く情けなく何もできない精神状態になっちゃうんです。 片眼7千円程度で買えるんですが気分としては3万円くらい落としたような。 

コンタクトレンズは処方箋がいるので診察とレンズ代で約8千円。
痛い出費だったなー。 1日くらいランチでウナギでも食べにいくかーと考えてたのにそれどころじゃない。T_T

で、せっかく都内までわざわざ行ったので東京国立近代美術館工芸館で開催中の「萩焼の造形美人間国宝三輪壽雪の世界」を見てきました。三輪壽雪氏(11代休雪)は96歳で今なお現役の重要無形文化財保持者(人間国宝)です。 萩焼、ご存じですよね? お茶の世界で「一楽・二萩・三唐津」と格式の高いものです。 

三輪休雪(現在は休雪を12代に譲り壽雪を名乗る)といえば「休雪白」
木々に積もった雪のような立体感のある白
「鬼萩」のみごとな釉の縮れ(梅花皮)が作り出す文様
(大道土に金峯土・三島土をまぜさらに粗砂を加えるはずです/私なんぞやろうものならボロボロにしてしまうでしょう)
また底部=高台部分に十時の切れ目を大胆に入れただけの力強い割高台(花弁形とも)
このあたりが人間国宝になってからの大きな特徴でしょうか? といった印象です。 

こういう名前、継承されるものだから何代目とか言ってもおぼえられないんですよね。先に人間国宝となったお兄さん(物故)は休雪の名をこの現・壽雪さんにゆずり休和と名乗られたはず。
ああ、ややこしい。


展示品はほとんど茶陶ばかり。 茶道にかかわる人にはたまらないでしょう。お若い頃からの作品も目にできるのはめずらしいと思います。萩の特長の一つ琵琶色、白くぽってりとした白萩、薪窯特有の灰かぶり(銀色のような小さな斑点を浮かべる淡いピンク色に白い釉が変化した)の窯変、近年の作品はまた年齢を重ねるにつれさらに力強く、また優雅にも見えます。 

それはもう抹茶茶碗を越えて「抹茶茶碗の形をした芸術品(オブジェ)」のようでもあります。 ←と勝手に思っていたら解説にもそんな風にあったらしいです。(でもそれって褒め言葉なんだか?)


さて、長々書きましたので、興味のない方はもう読んでないでしょうね。^_^;
どれもため息がでるようなすばらしい作品・・・だろう、と見る力のない私でも思うのですが、決して抹茶茶碗として使われることなく美術館のガラスケースや収蔵庫におかれる抹茶茶碗ってはたして抹茶茶碗としてどうなのだろうか? 作られたご本人はどう感じておられるのか、ちょっと気になるところであります。 
人間国宝の茶碗となればそうそう使えるわけないんですけどね。
こんなこと考えるなんてとーんでもないことですね、きっと。


値段の話しをするのもなんですが、販売コーナーにてこの方のプリンのカップのような形のぐいのみ(すみません表現が悪くて)一つ63万円也
・・・お金のことなんか考えちゃいけないんですよ。ええ。

週末ごはん・器つくり

2006-07-05 | やきもの(陶)
海老のすり身に枝豆をつぶしたもの、丸いままのものを混ぜ混ぜして蒸しまして、薄口醤油出汁をあんかけにしました。


器は自作の粉引き鉢です。
半生の状態で白い化粧泥をかけるとき、手が滑って伏せた状態で泥の桶に落下・・・
そのせいで2箇所ほど縁が凹んでます。それにしても、よく割れずに焼けたものだわ。


こちらはイベリコ豚をポトフ風にしてみました。



イベリコ豚といえば・・・
友人から聞いた話ですが「イベリ・子豚」だとずっと思っていた人がいたとか。。。
以来、うちでは「コブタ」とよんでいます。


ついでに友人のminaちゃんがブログに自家製ピクルスを載せていたので負けじと作ってみました。しばらく夏場はこのピクルスに懲りそうです。


この器は購入品でーす。

+ + + + + + + + +


自作の粉引き鉢
たしか萩土に三島3割、萩砂を混ぜています。
化粧泥は少なくなったあり合わせを混ぜちゃった不明なもの。
還元焼成です。

粉引き(粉吹きとも)というともっと粉をふいたような印象を持ってるんですが、これは普通の透明釉をかけたのでテカテカしてます。 まぁ、大きくわければこれも粉引きの部類にしていいのかもしれません。

白化粧が思ったより厚かったため変化のないのっぺりとしたものになっちゃいました。土見せのためのかけ残しがせめてものポイントでしょうか?

化粧土の配合と砂によって白化粧が少しひび割れているのは気に入ってます。


使用時には水を吸うので必ず使用前に水に浸したり、しまう前にしっかり乾燥させたりとちょっと手間のかかる子ですが、これから使い込むことによって渋や色が貫入部分から入り込んで味わいがでるのではと思ってます。

週末ごはん・器づくり

2006-07-03 | やきもの(陶)
づけ丼です。

天然本マグロの赤身ですが、安かったので買ってみたら
水っぽいのでヅケにしてみました。 


"分けとくやま"の野崎洋光さんのレシピ本「美味しい方程式」より

多少自分流にしちゃってますが、鮪のサクをペーパータオルでくるみ、熱湯を両面かけます。(ペーパーごしにサクの表面が白っぽく変わる程度) 氷水に取って冷やし水気をふき取って醤油に表裏漬けます。 火の通ったまわりの部分にしっかりお醤油がつきますので短時間のつけ込みで済むし、中の色は赤いままきれいです♪ 半ヅケという感じでしょうか?

もともと本ワサビが残っていてもったいなかったので鮪を買った「どっちがメインだよー」というちょっと主役が逆なお話でした。


さて、この器ですが、先月焼き上がった新作です。(自作)
深めのお皿というか、浅めの鉢というか。 一応釉薬は本を見て作った半オリジナル織部です。 酸化焼成して緑に発色する銅に少量の鉄分を加えて渋めの色にしました。 が、ちょっと濃くかけすぎ。 

織部は焼成後は薄い膜ができていて曇った色にあがります。 これをとって本来の色を出すには希塩酸につけたり、櫟の灰汁につけたり、薄めた酢につけたりするそうで、うちでは薄めたお酢を使ってます。 


藤原和 陶展

2006-06-08 | やきもの(陶)
6月14日から20日まで日本橋高島屋にて「藤原和 陶展」があります。

藤原和さんは岡山・備前焼の作陶家さんで、故人となった父・藤原雄さん、祖父・藤原啓さんは親子二代人間国宝であり、ご自身も国内外でご活躍なさってます。

丹精に作られた作品が多いように記憶していますが、備前の炎の芸術ともいえるいろいろな表情の肌合いや色彩が、力と勢いを感じさせるように思います。

なんて・・・まだまだ私はそんなことを言えるもんじゃないんですが。

一度だけ短時間ですがお話する機会がありましたけどとっても気さくで人柄もよく、万人に気を使われる方で、作品はもちろんご本人も大好きなんです。

お時間のある方、是非是非いらしてください。

・・・薄給の私には手が出ないお値段なのがつらいとこですが。せめてもと目の保養に行くつもりです。

笠間「陶炎祭」(ひまつり)

2006-05-03 | やきもの(陶)
茨城県笠間の「陶炎祭」に行ってきました。
以前は同時期に開かれる栃木の益子焼きの陶器市に行っていたのですが、ここ何年かは笠間が好きで行ってます。 

益子も陶器店が並ぶ通りに店や窯元がセールをする昔ながらのスタイルに若手作家が加わってずいぶんと変わってきたようですが、笠間は「芸術の森公園」の敷地内の広場が特設会場となり、店や窯元、作家が独自の店作りをして個性豊かな店頭に自ら立って販売したり、作家さんがコーヒーショップをしちゃったりというまさに「お祭り」的な部分が楽しいんです。


陶炎祭会場



小学生が作ったこんなかわいい土面も展示されてます



芸術の森公園内の美術館では「古九谷浪漫・華麗なる吉田屋展」が開催されてました。 古九谷は出光美術館で見たことがありますが、吉田屋というのは始めて聞きます。

古九谷といえば、江戸初期に登場した、九谷村(石川県)で焼かれた色絵磁器で現代の九谷焼の大元と言われてます(注*)。後の元禄のころ突然廃窯となりますが、それを19世紀に再興させようとしたのが加賀の豪商・吉田屋(屋号)=豊田伝右衛門です。 

吉田屋は古九谷再興を目指しながらも独自のデザインを取り入れ、その特徴の一つが古九谷が器全体を色絵で埋めるのに対し、白の余白を効果的に使うと説明されてました。

伝右衛門が財産を投じて始めたのがすでに晩年の72歳、多額の借銀に家運は傾き、子供が後を継ぎますが早死にしたりと、結局わずかな年数(7~8年?)で廃窯となりましたが窯は譲り継がれ現代の九谷焼に大きく貢献したと言われてるそうです。=吉田屋展案内文より適当に抜粋

何分短い年数なので再興時から廃窯までの変化のようなものは見受けられずそういった興味深さはないんですが、古九谷の色を再現し、大胆さに繊細さもプラスされみごとな数々の作品でした。


注* 古九谷については一般的に石川の九谷村で焼かれたとされていましたが、有田でその破片が出土したことから肥前説もあります。 もっとも現在の九谷焼を作る石川県では肥前説には否定的でしょうけれど。

化粧がけ

2006-03-24 | やきもの(陶)
化粧がけしました
予想に反して崩れ去らずにすんだ

でも・・・恐ろしいことがおこったのです
化粧泥が濃いので少し振り落とそうと(なんでそんな無茶するかなー)一振りしたら「ずりっ」と手からすべって化粧泥がたまったポリ桶の中に落下・・・

見た目大丈夫でも焼いたら割れるかもねー

他に久々のロクロ回しの手慣らしにと思ってぐい呑(酒飲みやねー)みと茶碗を少し作ったんですが、茶碗はご飯茶碗には少し深いし、抹茶茶碗には少し小さいし、もともとない「カン」がさらに鈍って(ないんだから鈍るもないんだけど)どうにもこうにもサマにならず

[ひさびさ]は[いまいち]以下で終わりそう


のんべえなのでぐい呑みを作るのは好きなんだけどどうせ使わないのよね
使うのはグラスと焼き締めばかりなり 
その方がおいしく感じるんだもの

筋肉痛

2006-03-23 | やきもの(陶)
いきなり主題と関係のない写真ですが、
昨年球根を植えたチューリップがつぼみを見せてます。
えらいねぇ。 寒い中ちゃあんと土の中で準備して、春を感じて芽をだすのね。


さて、久々にロクロに向かった翌日は・・・
やっぱり筋肉痛
なので昨日はなんとなーく体の動かしはじめがギクシャク

翌日に痛くなるのはまだ救いでしょうか?

相変わらず小物ばかりをちまちまと作り
ちまちまと削り

ちょっとばかり柔らかいうちに(しかも石、砂入)無理やり削ったので
失敗してつぶしたり

というのは、言い訳で技術がないからでーす。 

これでさらに化粧土をかけたら・・・き・け・ん
さて、形に残りますやら?
まぁ、気楽に、気楽に。 商売人じゃないんですから。

なんて思ってるからいつまでたっても変わらないのよ。


明日は取引先の酒豪姉さんを囲んで遅い雛祭り飲み会ですので
昨日と今日は休肝して体力温存中です。

焼こうかどうしようか

2006-03-03 | やきもの(陶)
焼こうかどうしようか、と言っても食べ物ではなく「土」の話しです。

私が「焼く」といえば、肉か魚か、それともケーキか・・・チヂミやたこ焼きもいいわね。  なんて想像をしがちですが、ひっさびさに「陶芸」です。

陶芸教室で穴窯の企画があるというのでそれに出してみようかと作った花器ですが、穴窯のエネルギーに耐えるには縁が少し薄く弱いので断念。 わかってるんだからちゃんと厚めに作ればよかったんだけどね、なぜかいつも後で気づくの。 学習能力ゼロです。

普通に電気釜で焼くか、と考え直したものの釉薬のアイデアがない。。。
形もいま一つだし

さて、どうしよう