東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

南東北の雪崩状況のまとめ 2025.01.23

2025年01月23日 | 雪崩
 
山スキーを長年やっているとたまに雪崩や雪庇の崩壊の現場に遭遇する事があります。自分の場合は活動範囲が南東北の山に限定され一部の事例にすぎませんが、個人的なの感想では地域特有の傾向と特徴があるのではないかと思います。
自分の場合、活動範囲で雪崩や雪庇の崩壊に遭遇するエリアは標高800m~1500mに限られており、それ以上になると森林限界を超えて風雪が強く、ガリガリの斜面でパウダー斜面は殆ど期待できません。今までの雪崩発生事例では自然発生のケースが70%、人為的発生と思われるケースが30%という状況で、自分ではクライミングをやっていた時期に1度だけ雪崩に遭遇しましたが、幸い山スキーでの経験はありません。
南東北での活動エリアでの標高が低い為、行動中の最低気温はマイナス10C°程度迄で、風雪がなく日が照ってくると気温は5~10°Cまで上昇します。パウダーと言ってもやや重く、サラサラした雪を蹴散らすような滑りにはなり難く、比較的雪の結晶どうしの結合は強めで安定している様に思える。その為、多量の降雪後の斜面に弱層が発生しても、急斜面でなければ比較的雪崩は発生しにくい様に思えます。
ただし、積雪量や斜面の傾斜や谷筋の形状により条件は変わってくる為、総合的な判断を下すにはそれなりの経験が必要という事になります。
また、雪の種類や内部雪質の観察は勿論ですが、斜面をよく読む事がより大事で、斜面の弱点を突いてどのコースを選択して登るのか、最適なトラバースコースは何処か、フォールラインは何処が最適かつ安全・快適で、もし雪崩に遭遇した場合にはどこに逃げるのかなど、机上講習では身につかない自分での学習と経験が必要となるでしょう。
基本的には雪の有る斜面なら何処でもゲレンデと思っていますが、その危険性をはらんだ行為こそが山屋にとっては魅力の一つで、ハラハラゴキドキする体験が忘れられないのです。
今ではそれも無くなってしまいましたがやはりビョウキの一つなのでしょう。


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