新・本と映像の森 123 大童澄瞳(おおわらすみと)『映像研には手を出すな 1』小学館、2017年
< マンガ23 >、157ページ、定価本体552円
青春マンガですけど、半分はファンタジーというか妄想です。主人公は男女共学の公立高校「芝浜高校」に通う3人の女子高生。
アニメおたくで「設定」「背景」大好きの浅草みどり。
「カリスマ読者モデル」美少女でアニメ「キャラクター」おたくの水崎ツバメ。
そして二人をくっつけるにかわがデレクター型の金森さやか。さしずめジブリの鈴木さんの役所。
3人は「映像研」をでっちあげ、まんまと部室を確保する。
アニメ映画づくりは、3人で映像の世界に入り込んで、ほとんど妄想だ、しかし、これが面白い。
それにどう見ても、メカの戦車や飛行機など宮崎駿さんテイストで、第1巻のラストのアニメなど、ナウシカそのものだ。
マイナーなマンガだけど、「買い」です。
それから物語の最初の芝浜高校の全景は、どこか「千とちひろの神隠し」の「湯屋」の雰囲気ですね。
では「開始する」
「アイコピー!」【 注釈 宇宙アニメ「プラネテス」の交信用語 】